兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、その総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にしている。
木場は灘神影流に正式に宣戦布告し、ワールドプロレスからの刺客として壊し屋・オニ平がキー坊と決闘を果たす。
数多の寝技と関節技をマスターしたオニ平だが、キー坊の清々しい戦いぶりに共感して裏稼業からの引退を決意し、決闘はキー坊の勝利に終わった。
オニ平の技と強靭な肉体・闘争本能を持つ超格闘家・左門清正が刺客として灘神影流を狙うが、オニ平との特訓を経て死闘を制したキー坊。
しかし未だに灘神影流を目の敵にする木場は、自身の引退試合への挑戦権を餌に複数の刺客を差し向ける。
そのうちの一人、”人喰い”の異名を持つ高石はキー坊と意気投合し、元力士のレムコ・剛越流柔術の葵新吾を倒したキー坊。
静虎はキー坊の勝負を見届け、アイアン木場との因縁に終止符を打つべく決闘へと向かう。
しかし不幸にも静虎が酔っ払いを助けた際に交通事故に遭い、意識不明の重体に。
静虎を襲った不幸を笑うアイアン木場にキー坊が宣戦布告し、決闘に臨む。
勝負は両者の必殺技の応酬から死闘となり、キー坊の渾身のキックが木場の側頭部にクリーンヒット。
ついにマットに沈んだ木場、勝負の行方は―。
15巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
キー坊vsアイアン木場 死闘決着
木場からダウンを奪い、また満身創痍ながらも決闘の会場に到着した父の姿を見て油断したキー坊。
しかし勝負は終わってはいなかった。
〈勝負はまだついていない [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
無意識ながら闘争本能だけで立ち上がった木場はキー坊をがっしりと掴み、ジャーマンスープレックス。
キー坊はこれで敗北し、勝利した木場も立ったまま失神。
〈死闘はキー坊が敗北 [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
5時間を超える死闘は壮絶な結果となるのだった。
戦いを終え次世代へ受け継がれる執念
意識を取り戻し、憑きものが落ちたかのようにサッパリとした表情の木場。
以前のように灘神影流への憎悪を極端に募らせることはなくなったが、息子の活一郎と熹一との将来の対決を予告するなど、その闘争心は未だ旺盛。
〈執念は次の世代へ [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
戦いは未だ終わっておらず、木場の執念は次の世代に受け継がれていくこととなるのだった。
アイアン木場を圧倒する彗星・ガルシア
木場との激闘を経て、燃え尽き症候群のようにイマイチ気合が入らないキー坊。
木場がバーリ・トゥード大会への出場を表明すると、目標ができたキー坊にも再び熱意が戻ってきた。
ところがキー坊がテレビで見たのは、あの木場が52秒で17歳の青年にKOされるショッキングな映像。
〈木場がガルシアに秒殺される [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
木場を秒殺した闘技者の名はエドガード・C・ガルシア。
ガルシアの必殺技・ボーン・トルネードによって不死身とも思われたタフネルを誇る木場は頸椎を損傷し、重傷を負った。
ガルシアはその後決勝でもブラジリアン柔術の猛者にして巨漢のモラヘスを難なく打撃でKOし、死角のない圧倒的な強さで優勝。
その名を衝撃と共に世界に轟かせるのだった。
〈圧倒的な強さでガルシアが優勝 [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
惹かれ合うキー坊とガルシア
ガルシアの強さに嫉妬すら覚えたキー坊は、ガルシアとの対決を熱望する。
〈キー坊の悔し涙 [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
そして木場がトーナメント出場の前に壊されていた可能性を耳にしたガルシアも、灘神影流に興味を抱く。
運命に導かれるようにして、キー坊とガルシアが近づいていくこととなるのだった。
武者修行に出るキー坊
キー坊は整体師を営む伯母の由美子のもとに身を寄せ、東京へ武者修行に出ることとなった。
ちょうど空港にはバーリ・トゥード大会を終えた関係者も帰国し、頸椎を損傷したはずの木場も何事もなかったかのような態度で現れる。
普通の人間なら立つことすらままならないはずの重傷にも関わらず、キー坊の前で毅然と振る舞う木場。
〈毅然と振る舞う木場 [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
その姿の木場にキー坊は敵討ちへの決意を固めていく。
そしてキー坊は由美子の伝手で鉄心館空手の有川道元のもとで修行することとなるが、道場では門下生全員が何者かに半殺しにされ、道場やぶりに遭っていたのだった。
〈道場破りに遭う [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
道場破りの犯人はキックボクサーのギャルアッド
鉄心館を道場破りした犯人はキー坊も観戦に訪れたキックボクシングの試合の選手だった。
新人キックボクサーのギャルアッド・スワンパクティはフェザー級チャンピオンの戸口を手玉に取りながら必殺技のコブラ・ソードで余裕のKO勝ち。
〈犯人はギャルアッド [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊はギャルアッドが道場破りの犯人であることを見抜き、手合わせを熱望。
試合後のギャルアッドの控室に乗り込み、喧嘩を売る。
道場破りを食らった有川が割って入り、先にギャルアッドに決闘を挑むもコブラ・ソードの前にあっけなく撃沈。
〈必殺のコブラ・ソード [高校鉄拳伝タフ 15巻](c)集英社/猿渡哲也〉
今度はキー坊がギャルアッドに挑みかかるのだった。
【15巻のまとめ】
キー坊とアイアン木場の5時間にわたる死闘は、最後に油断したキー坊が敗北する壮絶な結果となった。
全てを出し切り、木場との遺恨にも決着がつく。
しかしその木場がバーリ・トゥードの大会で秒殺され、重傷を負った。
圧倒的な強さで大会を勝ち抜いたのはエドガード・C・ガルシアというキー坊と年齢の近い青年。
キー坊はガルシアの強さに惹かれ武者修行に出るが、身を寄せた先の空手道場が何者かに道場破りに遭う。
その犯人は必殺技・コブラ・ソードを武器とするキックボクサーのギャルアッド。
そしてギャルアッドに行き着いたキー坊が勝負を挑むのだった。
次巻へ続きます。
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参考これぞリアル系長寿格闘漫画の原点!『高校鉄拳伝タフ』全42巻【ネタバレ注意】
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