将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが行われるのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
相合傘がしたい
雨の日、白銀とかぐやは相合傘を狙う。
二人とも折り畳み傘を持っているがあえて傘を忘れたアピール、しかしタイミングが被る。
お互いにブラフを読み切ったうえでお互いの嘘を暴く心理戦が始まる。
しかしこの日のために入念な準備をしていたかぐやの方が優勢。
かぐやは送迎の車をパンクさせ、白銀がいつも自転車通学なのに今日は電車で来ていることも確認済み。
追い詰められる白銀。
と、そこに藤原が現れ、2人に予備の傘を渡して去っていく。
結果、無事に相合傘が成立するのだった。
少女漫画は刺激が強い?
生徒会室で少女漫画を見つけたかぐやと藤原。
少し大人向けで過激な内容に藤原がヒートアップ。
一方、性知識が足りないかぐやにとっては未知の領域。
かぐやにとってはまだ早すぎたようである。
藤原が白銀を猛特訓~運動音痴編~
白銀は絶望的な運動音痴だった。
体育館でひとりバレーボールの練習をする白銀を見た藤原が軽い気持ちで白銀に教えることを申し出る。
しかしこれが藤原にとっての地獄の始まりだった。
イメージと実際の動きが1ミリも噛み合っていない白銀のセンスのなさ。
お互いに苦行ともいえる1週間を耐えた後、見事にバレーボールを習得した白銀とそれを見て号泣する藤原の姿がそこにはあった。
会計の石上はかぐやに頭が上がらない
生徒会会計の石上優は生徒会を辞めようとしていた。
白銀のスカウトで加入した優秀な人材とはいえ、かぐやが白銀を誘うための喫茶店の割引チケットを偶然拾ったことでかぐやから殺意の眼差しを受けるなど、かぐやに殺されると本気で思っている。
かぐやが怖いから辞めたいが、かぐやに色々と口止めされていることがあるので怖くて辞められない。
それが石上の置かれた境遇だった。
女子の変化の指摘は難しい
かぐや専属の近侍、早坂愛はかぐやの同級生にして良き理解者でもある。
白銀に可愛いと思われたいかぐやにネイルを薦め、謙虚なジェルネイルを施した。
かぐやはさりげなく白銀にネイルを見せるが、白銀はノーリアクション。
しかし白銀は白銀で、それに気づきながらもセクハラ案件との境界を懸念しどう指摘するか迷っているだけだった。
と、そのとき石上が藤原に「リンス変えましたね」と切り出す。
石上は何の毛もなく「臭いが違う」と言っただけであったが、藤原は笑いながら「石上くん……きもーっ!」と返す。
死にたくなった石上。
指摘の仕方を間違えるとこうなるのである。
結局、白銀は最後までうまく言えないのだった。
男同士の恋愛相談②
前回、白銀に恋愛相談をして無事に柏木と付き合えた彼氏の翼。
白銀はまた彼から恋愛相談を受けることになった。
しかし内容は「手を繋ぎたい」という単純なもの。
恋愛経験のない白銀は金にモノを言わせたロマンティックなシチュエーションを挙げる。
単にバイト仲間を増やしたいだけの白銀だったが、乱入してきた藤原とかぐやが普通に頑張ればいいだけであると斬り捨て、白銀のバイト勧誘は失敗に終わった。
性知識が小学生レベルに達したかぐや
性知識がちょっとついてきたかぐや。
「ちんちん」というワードを聞いただけで爆笑してしまう小学校低学年レベルになった。
それに気づいた藤原が嬉々としてかぐやを笑わせにかかる。
白銀の前で笑わせにかかる藤原と必死に回避するかぐやの攻防が繰り広げられるのだった。
それぞれの部活
各部の予算案を作成する白銀と石上。
青春にヘイトを抱える石上はリア充の多い部の予算を削ろうとする。
話題は生徒会のメンバーの所属する部に移り、藤原がテーブルゲーム部、かぐやが弓道部だと知る。
石上は「胸があると弓の弦にあたるからかぐやは向いている、逆に藤原は不向き」と笑いながら話す。
しかし最悪なタイミングで生徒会室に入ってきたかぐやと藤原にバッチリ内容を聞かれてしまい、石上はシバかれた。
他方、バイト漬けで部活動に所属していない白銀だったが、かぐやと藤原がそれぞれに白銀を誘い、ちょっとしたハーレム気分を味わうのだった。
白銀を眠らせる作戦、振り回される早坂
かぐやの命令により夜の学校に侵入し、白銀の飲むコーヒーをカフェインレスにすり替えた早坂。
常に極度の睡眠不足にある白銀は即座に爆睡し、かぐやがその隙に作戦を決行しようとする。
しかし白銀がかぐやの肩にもたれかかり、かぐやは早坂に「何人たりとも生徒会室に入れさせては駄目」と命じた。
振り回される早坂は生徒会室に寄る者たちを臨機応変に対応し遠ざけるが、予測不能な行動を起こす藤原だけはそうもいかない。
「リボンを落とした」という藤原に対して一緒に探すフリをしながら生徒会室から遠ざける早坂。
どうにか主君の命令を守り、生徒会室にもどった早坂。
中ではかぐやが白銀に肩を貸すシチュエーションをまだ楽しんでいるのだった。
絶対に負けられない期末テスト
期末テストが近づく。
白銀は普段通りを装いながら、学年一位を死守するために十夜漬けも厭わない姿勢。
かぐやも自然体を装いながら今回は白銀に勝つために本気の本気。
逆に石上は対策バッチリと見せかけて試験前に買ったゲームしか考えていない。
白銀とかぐやがお互いを蹴落とすために高度な心理戦を繰り広げる中、巻き込まれて嘘の対策を信じる藤原が順調に成績を落としていく。
そして試験結果―。
白銀が一位を死守、かぐやは僅差で二位。
かぐやは内心では地団駄を踏みたいくらい悔しさを抱え、白銀はトイレの個室でシャドーボクシングを始めるほどハシャぐのだった。
【3巻のまとめ】
この巻では2人の距離に大きな変化はありませんでした。
次巻へ続きます。
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