一方で警察は大槻を追い詰め始めていた。
ユウキが諸悪の根源だというアメリカが捜査に介入をはじめる。
トレンバーの存在にきづいた大槻は警察庁を襲撃し、多数の死者を出した。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。
新たな仲間
警察は大槻による襲撃で、23人の職員を失った。
捜査本部は逮捕から交渉を目的とした接触へと方針を変更するしかなかった。
なんとか破壊をやめてもらうしかないのだ。
さらにはアメリカの態度も憂慮すべき問題となっている。
もし日本側に逮捕する術がないと判断すれば、指揮権を持つ彼らは核による殺害も厭わないだろう。
そこで岩木・中村とほか数名の志願者による別動隊が編成され、秘密裏に問う者と接触交渉を図ることとなった。
そのころ大槻はTV局に現れ、生中継でインタビューを受けていた。
スタッフを殺され、名前も知られている以上、大槻に逆らうわけにはいかないのだ。
当然、警察が続々と集結する中、大槻はワンネスの力で姿を消した。
警察であろうと何であろうと自分を拘束することも殺すこともできない。
その力を見せつけることが大槻の目的だった。
一方、トレンパーは捜査へのモチベーションを失いつつあった。
しかし、困窮した生活と病気の母を助けるには言いなりになるしかなかった。
夜寝ていると母を想いうなされ、ワンネスの世界に入り込む。
マコトとユウキに出会い、自宅へ飛ばされた。
帰ってきたことを喜ぶも、5日前に母が死んだことを知る。
ついにアメリカと世界を敵に回すことを決意した。
問う者はアメリカの報道機関数社に犯行声明を送った。
日本への干渉に対する警告だ。
衆人環視の中、自由の女神像の右腕は折られ、問う者の名はアメリカにも知られることとなった。
さらにトレンパーはCIAの監視カメラに現れ、警告する。
それは、日本で自分を脅していた捜査官に対する警告でもあった。
大槻との戦いに決着
ユウキたちはまだ自分を必要としている。
この事件によって勘違いをした大槻が米軍厚木基地を襲いだした。
マコトは決着をつけるべく、大槻の下へ飛ぶ。
いよいよ大槻とマコトたちの戦いが始まった。
ユウキとトレンパーは銃を持ち、能力の発動速度で上回るマコトが大槻を追い詰める。
しかし、トレンパーはアメリカの爆撃機がこちらへ向かっていることに気づいた。
ユウキはこれをチャンスだと考えた。
ギリギリまで大槻を足止めできれば自分たちの勝ちだ。
いよいよ爆撃が開始されると、マコトの力でワンネスの世界へ逃げ込んだ。
大槻は、がれきの中に入り逃げようとしている。
マコトは自分の命を投げうってでも、大槻を逃がさない。
さらなる爆撃が2人を襲い、マコトは意識を失った。
大槻は半身を失い、ワンネスの力も発動しない。
その時、大槻の目の前にユウキが現れた。
涙を流しながら、同志だった者の目の前に手をかざす。
ユウキの力が目覚めたことを悟った大槻は、安心したように目を閉じた。
ついに大槻との決着がついたのだ。
そのころ、気を失ったマコトはワンネスの世界にいた。
そこへ大槻が突然大槻が現れる。
死後、意識だけがわずかにとどまっているのだ。
力に振り回されたことへの後悔と、ワンネスに触れられた感動を伝え、消えていった。
目を覚ますと目の前にユウキがいる。
マコトの役目が終わったことと、当面困らないだけの金を置いて去っていった。
またマコトは一人になってしまったのだ。
賛同者を集めるユウキ
日本の政治は混乱が続き、米国も各国から非難を浴びた。
世界の関心は日本と問う者に集まっていった。
警察は大槻が入り込んでいたがれきを確保した。
さらにトレンパーが協力していることを確認し、ユウキの顔を特定した。
しかし、ユウキは自身につながるものをすべて処分していた。
水面下で行われる捜査ではユウキにたどり着くのは難しかった。
一方、あるセミナー会場には多くの人が集まっていた。
トレンパーが中央を注視するよう促すと、壁からユウキが現れる。
驚きと歓声の中、感涙するものもいた。
ユウキは問う者に賛同するものを集めていたのだ。
ワンネスに感応するものを選抜し、力を持つ戦士を確保するのが狙いだ。
ワンネス=ユウキを徹底的に意識させ、大槻のような暴走を防ぐつもりだった。
早速ワンネスの世界で儀式が行われる。
しかし意識をユウキに集中できない者はワンネスの世界に飲み込まれていった。
【6巻のまとめ】
大槻が脅したことで方針転換を強いられる警察。
一方でモチベーションを失いつつあったトレンパーは、母を亡くしたことをきっかけに問う者を行動を共にする。
アメリカ相手に干渉をやめるよう警告を行う中、大槻が米軍基地を襲いだした。
決着を付けるべく駆けつけたユウキたちは、ついに大槻を殺すことに成功する。
ワンネスの力を得たユウキは問う者への賛同者を集め、能力者を増やすべく、儀式を執り行った。
【6巻の見どころ】
この巻の見どころは、ついに大槻との決着がつく壮絶な戦いと、新たな時代の幕開けです。
TV局での生中継を利用し、己の力を誇示する大槻。
しかし、米軍基地への襲撃が彼の運命を大きく変えます。
マコトたちの総力戦により追い詰められた大槻は、爆撃の直撃を受け、半身を失いながらも最後の瞬間まで抵抗します。
そんな彼に手をかざすユウキの涙が、かつての同志への哀悼を感じさせる感動的なシーンです。
そして、ワンネスの世界に漂う大槻の意識が語る最期の言葉が、物語に深い余韻を残します。
一方で、ユウキは新たな戦士を育てるため、問う者への賛同者を集め始めます。

次巻へ続きます。
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