将也は転入生の硝子の耳が聞こえないことをからかい、クラスメイトと共に嫌がらせをエスカレートさせていった。
しかし硝子へのいじめが大人に知られた途端友人にも裏切られ、孤立してしまう。
6年経ち自殺を決意した将也は、最後に硝子に会いに行くことにする。
硝子と再会できた将也は、結果的に自殺を思いとどまって硝子と友達になりたいと考え、クラスメイトの永束や硝子の妹である結弦の力を借りながら硝子と少しずつ距離を縮めていく。
しかし将也は硝子に会いたい気持ちと、自分には会う資格が無いのではという、過去の行いへの後悔との狭間で思い悩んでいた。
将也は硝子のために小学校時代の同級生に会わせることを決意。
硝子は小学校時代に硝子と親しくしようとしていじめられ転校していった佐原と再会し、改めて友達になることが出来た。
一方、小学校時代から硝子のいじめに加担していた植野は将也に好意があるため、硝子を敵視している。
小学校時代の友人たちとの再会を通して、将也と硝子はお互いに距離が縮まっていることを再確認。
しかし硝子やクラスメイトと遊園地へ来た将也は普通の友達になれたような感覚に陥るが、植野と硝子はまたしても喧嘩別れになってしまう。
一方、硝子と結弦の祖母が亡くなった。
硝子の家庭でぎくしゃくしていた親子関係も、様々なことを乗り越え、少しずつ変わり始めていた。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
竹内先生との再会
遊園地に行った8人で映画製作が始まる。
将也以外のメンバーは硝子に役割を当てようとしないが、将也が反発し硝子にも参加して貰うことに。
将也と硝子と真柴の3人で買い出しに行った際にいじめられている小学生を助け、かつて自分もいじめられる側だったと打ち明ける。
それを聞いた将也は、自分がもともといじめていた側だったと話すことは出来なかった。
真柴とかつて通っていた小学校での撮影許可を取りに行くことになった将也。
自分が硝子をいじめていたことを思い出してしまうため、気が進まない。
と、小学校で当時の担任だった竹内先生と再会。
竹内先生は6年生の頃硝子がいじめにあったことは仕方がなかったことだ、それを乗り越えて将也は成長したと話す。
偽善者ぶった態度に苛立ちと諦めにも似た感情を募らせる将也。
すると真柴が怒って竹内先生にコップの水をかけた。
そこへ硝子がやってくる。
手話を使って話す将也を見て、やはり将也は変わったと竹内先生は言った。
当然、撮影許可は得られなかった。
消し去れない過去
永束の嘘がきっかけで、将也は永束と喧嘩になる。
硝子が仲裁に入り仲直り出来たことで、友人と喧嘩が出来るありがたみを感じる。
夏休みに入り、将也は友人と過ごす幸せを感じながら映画制作が進んでいく。
しかし真柴との会話から、真柴は自分が硝子をいじめていた過去を知っているのではないかと不安になり始めた。
心配になった将也は川井に確かめるが、自分の口が軽いと疑われてショックを受けた川井は逆にそれをみんなの前で言いふらしてしまう。
将也はもうこれでみんなとの友人関係は終わってしまったと感じ帰ろうとするが、植野に会い引き留められた。
植野と一緒に、もう一度みんなに会いに行く将也。
だが植野、川井、佐原達と当時の責任の押し付け合いになり、グループのほとんどが喧嘩別れになってしまう。
将也は自分に責任を感じるのだった。
硝子との夏休み
将也は硝子を誘い遊びに出かけるが、自分がいじめていた過去が頭から離れず、うまく楽しめない。
硝子は先日の喧嘩の原因も、将也が今苦しんでいるのも自分のせいであると感じていた。
将也は硝子のそんな気持ちを払拭しようと何度も遊びに誘う。
硝子の母の誕生日会にも参加し、硝子の家族とも少しずつ距離が縮まっているように思えた。
だがどうしても「自分がいじめっこだから友人から敬遠される」という考えが頭から離れない。
その様子を悟った硝子も、自分が一緒にいると将也が不幸になってしまうと思い詰めるのだった。
花火大会
硝子の家族と一緒に花火大会へ来た将也。
硝子は途中で受験勉強があると言って帰ってしまう。
将也も一旦は別れるが、やはり心配になり硝子の家に追いかける。
するとそこにはベランダから飛び降りようとしている硝子の姿があった。
将也は慌てて追いかけ、泣きながら飛び降りた硝子の腕を必死に掴むのだった。
【5巻のまとめ】
夏休みに入り映画製作を進める8人。
将也は友人と過ごす夏休みを噛みしめていたが、川井に過去をバラされてまた孤独になってしまう。
硝子と花火大会へ行った帰り、硝子がマンションのベランダから飛び降りる姿を見つけ、必死に助けようとするが…。
次巻へ続きます。
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