空手の大会に颯爽と現れ、あっさりと優勝した範馬刃牙。
その正体は東京ドームの地下に存在する禁じ手なしの裏闘技場のチャンピオンだった。
地下の闘技場では現役横綱やプロレスラーをはじめ、様々な闘技者が禁じ手なしの異種格闘技戦を繰り広げる。
チャンピオンである刃牙はこの日、”紐切り”を得意とする鎬昂昇と対戦。
刃牙は右腕や右目の神経を切られながらも逆転勝利を飾る。
しかし鎬昂昇に苦戦しているようでは目標とする父には到底及ばない。
より高みを目指す刃牙の次の相手は天才レスラー花田純一に決まる。
しかし花田はプロレスをナメきったことで制裁を受け、代わりにプロレス界の首領であるマウント斗羽が刃牙の相手に。
圧倒的なパワーとタフネスを相手に刃牙はどう闘うのか。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
巨漢を倒すための基本
斗羽には何をやっても通用しないのか。
斗羽が圧倒的なタフネスとパワーで刃牙を追い詰め、スリーパーホールドからチキンウィングフェースロック。
意識が落ちかけた刃牙はすんでのところで幼いころに父に教わった「敗北」の光景が頭をよぎり、斗羽の腕に噛みついて脱する。
〈噛みついて脱出する刃牙 [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ここから刃牙は斗羽の拳や膝など体の末端に攻撃を絞っていく。
思考お錯誤の末、巨漢を倒すための基本に刃牙がたどり着いたのである。
斗羽の顎に連打をヒットさせ、ついに斗羽からダウンを奪った。
〈顎に狙いを絞る刃牙 [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
倒れた斗羽にも追撃を重ね、サブミッションで肩を極める。
さらに刃牙が斗羽をジャーマンスープレックスで投げたが、身長と体重の差からこの投げはハンパなダメージしか与えられない。
ここで斗羽がふっきれ、本気モードへ。
〈斗羽が本気に [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
本気を出した斗羽
斗羽は刃牙の連打に耐えながらチャンスを待つ。
刃牙がソバットを繰り出したところで掴み、バク宙しながら地面に刃牙を叩きつけた。
花田にもお見舞いした、斗羽の必殺技である。
〈斗羽の必殺技 [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
これでKOかと思われたとき、倒れたままの刃牙からすさまじい闘気が湧き上がる。
刃牙vsマウント斗羽 決着
刃牙のダメージは相当のもの。
さらに斗羽がラッシュをしかけ、再度バク宙からの投げをしかける。
が、刃牙は空中で加速して態勢を崩させ、斗羽は膝から着地。
その衝撃で巨体を支え続けてきた右膝が壊れた。
〈斗羽の右膝が壊れる [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
もはや立っていることすらままならない斗羽。
それでも戦おうとする斗羽に敬意を表して刃牙は斗羽の右膝にキックでトドメを刺し、刃牙が勝利した。
〈敬意を込めたトドメの一撃 [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
闘技場に降り立つ範馬勇次郎
この幕切れに勇次郎が観客席から飛び出して闘技場に降り立つ。
〈勇次郎が闘技場へ乱入 [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
巨大なシロクマも素手で仕留めた”地上最強の生物”の登場に驚く観客たち。
刃牙は感情を爆発させて殴りかかるが、勇次郎は悠々とそのパンチを掴み、指一本でダメージが深刻な刃牙を気絶させた。
ご老公に自分を闘技場戦士として登録するよう迫る勇次郎。
と、勇次郎に因縁のある独歩も闘技場に降り立ち、勇次郎に対峙。
〈独歩が対峙 [グラップラー刃牙 5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎が強烈なかかと落としをしかければ、独歩はそれを防御しながら鋭い正拳突きで反撃。
ご老公の意向により、勇次郎 vs 独歩の特別試合の開催が決定した。
未だ成長を続ける勇次郎
殺傷本能が抑えられない勇次郎は通りがかったボクシングジムに殴り込みをかけ、ジムにいたボクサーたちをまとめて半殺しに。
強力な殺傷本能に支えられ、頂点に上り詰めてもなお勇次郎の格闘技術は成長を続けている。
果たして独歩は勇次郎にどう挑むのか。
【5巻のまとめ】
ピンチに陥りながらも斗羽を倒した刃牙。
しかし相手に情けをかけるような息子の戦いぶりに納得のいかない勇次郎が闘技場に乱入する。
因縁のある愚地独歩も闘技場へ降り立ち、ここに勇次郎vs独歩のスペシャルマッチ開催が決まった。
次巻へ続きます。
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