S級に昇格してから壁にぶち当たり、思うように成績が伸びない麟太郎。
たまたま観戦に来ていた鍼・灸・指圧の国家資格を持つコンディショニングトレーナー・伊藤一路と出会い、フォーム改善と強化に向けて心強い見方を得た。
同期のライバルたちが集うルーキーチャンピオンレースや競輪とは違う「競技」が数多く開催される「全プロ」のチームスプリントでは惜しくも優勝を逃したものの、会心の走りで最高グレードGⅠ開催の「寛仁親王牌」への出場権を獲得。
そしてトップ選手たちが集う寛仁親王牌ではレースを通じて成長を遂げながらも力及ばず好成績が残せなかったものの、推薦枠でオールスターに出場が決まる。
オールスターでは麟太郎も気合十分で二次予選に臨むが、厳しいマークにあい思うような展開に持ち込めず、さらに不運なことに大落車に巻き込まれて無念のリタイアとなってしまった。
落車によって大事な利き手の指を骨折してしまい、麟太郎は12月のヤングGPを目標に、完全復帰を目指してトレーニングに励む。
他方、オールスターで落車により重傷を負ったハチはGP出場を辞退することとなり、弟のノリぴーの指導を秋谷に依頼。
ヤングGPにはノリぴーのほか、調子を上げている寒川やシーサーらも出場が決定。
麟太郎はフォームのバランス修正に時間をかけ、ぶっつけ本番ながらも激闘を制し、復活を遂げる優勝を果たした。
このまま翌年のGPで秋谷と対決に向けて気合が入る麟太郎。
しかしミホが不妊に悩んだ末に麟太郎のもとを去ってしまい、麟太郎もそれと同時に調子を落としてしまうのであった。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。
立ち直ったミホと入籍
メンタル的な影響で成績も低迷していた麟太郎だが、ただひたすらにペダルを漕ぐしかないと決意。
何がどうだろうとまずは自分がしっかりすることを胸に誓い、自力で立ち直った。
調子を落としている間に寒川とゴンゾがS級1班に上がり、麟太郎は同じところまで這い上がって秋谷との約束のGPを目指す。
一方、引きこもっていたミホも母や寒川の母、そして杏里らの支えによって自分も既に麟太郎の大事な「家族」だったことを思い出し、立ち直る。
麟太郎とミホは再びパートナーとして歩む決意を固め、ついに入籍したのであった。
「Odds VS!」17巻©双葉社/石渡治
怪物の再誕生
上を向いた麟太郎は本来の勢いを取り戻し、S級の予選レースから快進撃が始まる。
3度にも渡るギアチェンジで自分のラインにも追い付かせない圧倒的な走りは、まさに怪物の再誕生を彷彿とさせるものだった。
「Odds VS!」17巻©双葉社/石渡治
しかしまだ麟太郎の調子は万全ではない。
勝ち抜いた先の準決勝・決勝ではS級1班でメキメキと頭角を現しているバリコと和尚ともぶつかる可能性があるなか、初日の疲れから回復しきれるかが懸念。
共に成長し、今や真の力を出さずに決勝レースまで視野に入れながら勝てるほどの実力を身に付けたバリコと和尚。
準決勝ではそれぞれ別のレースに出ることとなり、つぶし合いは避けることができたものの、麟太郎は準決勝のレースで苦手とする捲りの展開を強いられるのであった。
【17巻のまとめ】
メンタルの不調から自力で立ち直った麟太郎は、杏里たちの支えで元気を取り戻したミホと入籍し、幸せを掴んだ。
ここから本来の勢いを取り戻した麟太郎の快進撃が始まるのであった。
次巻へ続きます。
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