学園生活部として活動するゆき、くるみ、りーさん、そして顧問のめぐねえ。
彼女たちが生活する何気ない学校の情景はすべてゆきの見るまぼろし。
現実はゾンビに侵略された荒廃した学校だった。
彼女たちは部活動と称し、ゆきの心の平穏を守りつつ生きるために活動する。
学園生活部の活動の一環として遠足へと出た三人は、廃墟と化したショッピングモールで唯一の生存者だった少女みーくんを救出し、仲間に加える。
ゆきの無邪気さに心癒されつつも、みーくんは現実から目を逸らし続けるゆきとそれを許容するくるみとりーさんに反発する。
ゆきに無理矢理現実を受け入れさせようとするが、対話の中で次第にそのままのゆきの存在を認めるように。
そんななか、学園生活部に入部する意思を固めたみーくんは、めぐねえが隠していた職員用緊急避難マニュアルを発見。
部員たちはこのパンデミックが少なからず予想された人為的なものであることを知る。
物資を求めマニュアルに記載された地下へ足を踏み入れたくるみは、地下室でゾンビ化した恩師めぐねえに噛まれてしまい、負傷したくるみのゾンビ化を防ぐためみーくんは単身地下へ向かう。
ゾンビ化しためぐねえと対峙し、三人とめぐねえの心の繋がりを知っているからこそ躊躇いつつもめぐねえを殺害。
極限のなか、みーくんが持ち帰った薬でくるみは見事生還。
めぐねえを弔い、部員たちは地下へ物資の確保に向かう。
食糧に加え、PCやラジオを手に入れた学園生活部。
ラジオが何やら人の声を受信するなか、部員たちが空に放った手紙を手に持つ防護服姿の兵士がヘリに乗り込む。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
おまつり
ラジオ放送に張り切るゆきの姿を、新たに入手したポラロイドカメラで撮影するくるみ。
卒アル作成も兼ねラジオで配信しながら学園祭をすることに。
学内を紹介しつつ、みーくんの居る部室も紹介する。
部の出店と称してクッキー販売をするみーくんにインタビューをするゆき。
「将来の夢は何ですか」との質問にみーくんはしばらく考えて「ずっと一緒にいること」と答え、くるみがその顔をポロライドカメラで撮影する。
和気あいあいとした三人の会話をほほえましく無線で聞いてたりーさんだったが、途中で謎の電波が割り込む。
「応答せよ応答せよ」という音声、すぐさま屋上へ直行する。
部員たちは急いで屋上へあがり人影を探す。
上ですというみーくんの声に視線をあげると、上空にヘリコプターが滞空していた。
大声でヘリを呼ぶくるみたちに反し、ヘリに対して怯えるゆき。
ヘリコプター内部では、防護服に身を包んだ兵士が、手に持った学園生活部の手紙を震えとともに握りつぶしてしまう。
その状況に兵士は持参した注射針を取り出すが、それもまたコントロールの効かなくなった手で握り壊してしまう。
そらからの
ヘリコプターに呼びかけをつづけるくるみたち。
しかし滞空が不安定な様子のヘリコプターはそのまま校庭へ墜落。
くるみとみーくんがヘリの様子を見に行き、ゆきとりーさんは屋上で待機することに。
一瞬寂しそうな顔をするゆきだったが、お客さんの歓迎準備をすることにする。
学校内はもちろん敷地外のゾンビたちもヘリの音に反応しており、校庭は危険な状況になっている。
なんとかヘリが見える所まで行くくるみとみーくん。
既に不時着したヘリは大量のゾンビに囲まれており、近づくのは不可能な状態だった。
生存者がいるとは思えなかったが、逃げてるかもしれないという考えのもと一応探すことにする。
しかし、その決定をした直後、漏れたガソリンに火が燃え移り、大爆発がおこる。
楽しい日々はもうおしまい。気持ちを入れ替えて頑張ろう。
そんな思いとともにヘリは炎上する。今まで積み上げたものを奪うように。
ひなん
不時着したヘリの大爆発。
それをを見たゆきはくるみたちを迎えに行こうとするが、りーさんはその場で動けなくなる。
ゆきに先に行くよう促し、ゆきがいなくなったのを確認すると、りーさんは堪えていた絶望をぶちまける。
しかしその背後には、先に行ったはずのゆきの姿が。
硬直するりーさんに、ゆきは「立ち上がれてる。一緒にいこ?」と手を両手で握る。
ゆきの手が震えていることにきづいたりーさんは、気持ちを立て直し、ゆきとともにくるみたちのもとへいくことにする。
学校では火災が発生していたが、なんとか放送室へ。ゆきはくるみたちに聞こえるよう避難訓練の放送を提案する。
そのゆきの発案にりーさんは何かを思いつく。ゆきによる音声を録音すると、七分後に再生を設定し、安全な場所へ避難するりーさんとゆき。
しかし煙も充満しどこが安全なのかもわからない。
そんななかゆきが煙のなか「あっち」と指をさすと、そこにはめぐねえらしき影が見える。
その方向へ「待って」と手を伸ばすりーさんだったが、そこはめぐねえがいた地下避難所のシャッターだった。
楽園
爆風により気絶してしまったみーくんを車に押し込み、なんとかゾンビを倒し続けるくるみ。
みーくんのいる車にもゾンビが迫っている。ゾンビの気をこちらに引くため音を鳴らしながら、なんとか戦う危機的状況に追い込まれていた。
その一方で、避難所に逃げ込んだゆきとりーさん。
一眠りして意識もすっきりしたゆきは、追い詰められ一睡もしていないりーさんに「スゴイ訓練だったね」といつものように呑気に話しかける。
「少し静かにして」と返す膝を抱えたままのりーさん。
くるみとみーくんを迎えに行こうとゆきが提案した瞬間、限界を迎えていたりーさんは大声で「今から行ったってどうせ!!」と、それを拒否。
「もう無理動けない」と弱音を吐くりーさんを、ゆきは優しく抱きしめる。
そのまま眠りについたりーさんの元に置き手紙とチョコを置いてゆきは単身、くるみたちのもとへ向かう。
ずっとふたりに大変なこと任せてきた。とゆきは頭のなかのめぐねえに話し決意を固める。
地下避難所への入口に到着し、熱されたシャッターをこじあけようとするゆき。
そのとき突然シャッターがガタガタと音をたてる。驚いたゆきは、すぐさま距離を取って武器を構える。
しかし、入ってきたのはボロボロになって生還したくるみとみーくんだった。
おわかれ
地下のシャッター付近で避難訓練の無事を祝ってのパーティーを開催する学園生活部。
ゆきがポテチを取りに行ってる間にこれまでの経緯を話すくるみ。
絶体絶命の状況のなかで、りーさんがセットしたあの避難訓練放送にゾンビが気を取られ、火災も相まってなんとか乗り越えることができたと言う。
ポテチを持って戻ってきたゆきにりーさんが「汚さないようにね」と言うと、突然ゆきが「汚しちゃダメなのはここだけじゃないよね」と言い出し、感謝の気持ちをこめて学校を掃除することになる。
火が周り焼け落ちた校舎内。
ゆきは、廊下の生徒に挨拶しながら教室へと向かう。
掃除中、物音が聞こえ、その音の発生源へ近づくと、そこには瀕死のゾンビが倒れていた。
そのゾンビがクラスメイトに見えるゆきは、一人そのゾンビと雑談をする。
しかし、ゆきの足もとにゾンビの手が伸びた瞬間、何かを思い出し、掃除用具で何度も何度もゾンビの頭を殴打し殺害。
あまりの恐怖に教室を飛び出して、もう一度妄想の世界に戻ろうと頭で楽しい学校生活を反芻する。
ギリギリの状態で部室へたどり着いたが、ゆきの心を支えていた学園生活部と書かれた紙は焼け落ちていた。
それをみたゆきは号泣、その声を聞きかけつけたみーくんを前にしてなんとか涙をこらえるものの、その様子をみたみーくんも泣き出し二人で抱き合って涙するのだった。
ヘリコプターの墜落現場に足を運ぶくるみ。兵士の死体の下にケースを発見する。
その中には注射器三本に地図、そして拳銃が入っていた。
そつぎょう
多くのものが燃えてしまい、電気も使えなくなってしまった学校内。
ゆきが眠るなか、寝袋に身を包み次の場所へ行くことを相談する三人。
くるみは拾った地図を取り出し、印が付けられた薬を作ったとされる『ランダルコーポレーション』と、『聖イシドロス大学』を二人に示す。
「進学か就職か」と行き先を悩むなか、目を覚ましたゆきが「社会に出るまでの準備が必要」と進学を推し、それに向けて頑張ることに。
翌日、くるみは拾った拳銃を眺めていた。
そこにみーくんがやってきてくるみは咄嗟に拳銃を隠すがすぐにバレてしまう。
「ちょっと貸してください」と拳銃を受け取り、頭に当たらないと役にたたないと言うみーくんに対し、くるみは「じゃあなんで拳銃持ってたんだろうな」と他の目的を示唆する。
そんなくるみの顔を見てみーくんは拳銃を屋上から投げ捨てる。
「暴発するかも」と理由をこじつけるみーくんに、くるみは冗談まじりに感謝する。
掃除もあらかた片がつき、いよいよ卒業式に取り掛かる。
卒業証書や卒業旅行の準備を行い、式を執り仕切る。
みーくんによる在校生答辞、ゆきの卒業生代表の言葉で涙をながし、最後に学校へ一礼し、車で卒業旅行と称し大学へ向かう。
みーくんは車の中から、学校に向かうゾンビの群れのなかに圭らしき姿をみる。
「私たち、学校が大好きなんだなって」とつぶやくみーくん。
卒業式会場の黒板には「圭へ 生きてていいことあったよ」と書き残されていた。
【5巻のまとめ】
部活動の一環で文化祭を開催する束の間の平穏な時間。
そんななか上空に飛来したヘリを発見する。
必死で呼びかける部員たち。
しかし、そんな希望を打ち砕くようにヘリはグラウンドに墜落してしまう。
わずかな希望を求め墜落したヘリを偵察に向かったくるみとみーくんは墜落したヘリの爆発に巻き込まれてしまう。
それを目撃したりーさんはギリギリの状態でなんとか踏ん張っていたものの、ついに限界を迎え発狂。
しかし、ゆきの存在に励まされ、また部員たちそれぞれの勇気ある行動により2人は無事に生還する。
そして、なんとか生き延びた部員たちは炎上した高校を卒業し、新たな場所、大学への旅立ちを決意する。
次巻へ続きます。
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