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前巻はこちらレーシィの巧妙なイカサマvs額人の強運、バトルシップ勝負は遂に大詰め『嘘喰い』28巻【ネタバレ注意】
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29巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
モニターの高さすらもトリックの1つだった
後がない額人が狙ったのは、既に一度ミスしている最上段左隅のマス。
そして今度はヒットし、潜水艦を沈めることに成功する。
レーシィはボディチェックで額人が手をあげたときの高さを測り、ギリギリ手が届くか届かないかの高さにモニターを調整していた。
さらにルールではヒットかどうかはマスが当たったかではなく、正確にはマスに配置された船に当たったかどうか。
レーシィはマスの上側に潜水艦を配置しており、額人は初め何気なくマスの下寄りにタッチしたことでミスとなっていたのである。
このカラクリに気づかせないために梶や横井を遠ざけ、巧妙かつ堂々とルールを説明していたが、ついに辿り着いた額人。
最後の潜水艦の場所も同じように上段右隅だと推理し、そこをタッチ。
その推理は当たっていたものの、レーシィは寸前でモニター自体の高さを操作し、結果として額人のタッチはミスとなってしまうのだった。
額人が力ずくでレーシィ制圧へ
最上立会人の判断は、レーシィの行動は暴力禁止というルールには抵触せずOK。
最後に足をすくわれる形で額人はバトルシップに敗れ、取り決め通りに船の出港が決まる。
しかし賭郎勝負が終わったことで暴力禁止のルールも無くなった今、額人は力ずくでレーシィに攻撃。
額人、横井、梶の安全は保証せず船の出港だけが約束であり、侵入者の捜索に部下を出してしまっていたレーシィは、呼び寄せようにも通信手段は自分で破壊してしまっている―。
船内ではボヤ騒ぎが起こるなか、額人とレーシィがブリッジで戦闘に入るのだった。
船からの撤収
梶と横井は船から海へ飛び降りて逃走。
梶は黒服の1人である相馬千聖に気に入られたらしく、個人的にケータイを借りることができた。
他方、ブリッジでは額人がレーシィを絞め落とすが、そのまま出港を阻止しようとしたところで最上立会人に気絶させられてしまう。
気絶した額人は船倉に入れられ、賭郎が撤収。
蜂名も脱出したのであった。
悪夢から解放されたレーシィ
目を覚ましたレーシィの脳裏には悪夢が甦っていた。
かつて妻が海に沈めかけ、その後養父からも捨てられた娘のヴォジャが、男に連れられて家を訪ねてきた日から始まった悪夢。
レーシィとその妻がダイヤモンドを身に付けていることに怒った男は、ヴォジャが妻を指差すと妻を殺害し、レーシィの喉も裂いた。
そして生かされたレーシィはヴォジャと家族として共に生きながら、ヴォジャの欲望を満たすために裏の世界に身を置くこととなる。
ヴォジャの死によって、レーシィは殺し続ける悪夢から解放されたのであった。
蜂名とアイデアルのボスが面会へ
出港後、ジャルード号が転覆したことが報道される。
バラスト水を操作して転覆を仕組んでいたのは蜂名。
さらに蜂名は額人の身柄を救出していた。
額人はこのあと行方不明、死亡として処理され、揉み消された機密漏洩事件の黒幕として利用されることになるだろうが、横井の協力や城道の電話相手などから防衛省内に潜む真の黒幕を暴くことができる。
ヴォジャのケータイを使ってバラストポンプ室への入室を禁止していた蜂名だが、そこにヴォジャの面倒を見てきた男から連絡が入った。
その男はアイデアルのボスであり、富士での勝負の後にもミサイル発射をもちかけてきた人物だった。
蜂名は記憶を失っているが、レーシィたちの敗北を知った男は、貘と梶の名前を出しつつ、貘と梶が奪われた500億の代わりに自分がレーシィに預けていたダイヤを狙っていたのではないかと推測する。
蜂名は断片的に情報を繋ぎ合わせながら、ダイヤは今自分が持っていることを明かすと、男は直接面会を申し入れる。
その申し出を受けた蜂名は、まず自分の記憶を取り戻すためにある場所へと向かうのであった。
蜂名の記憶探しが始まる
蜂名が向かったのは和向奴書房という書店。
そこで栄羽が自ら書いた「はちの王子さま」という絵本を蜂名として注文するのが、記憶を失った際に栄羽と会うための合図であり、数日前に注文していたのを取りに行くところである。
蜂名自身は覚えていないが、このやり取りは以前にもあった。
当時蜂名は同じように注文した「はちの王子さま」を受け取りに行ったところで、ある男が絵本の横取りに入る。
そして今回も同じように、蜂名の手に絵本が渡る前に横取りが入った。
そのどちらも、邪魔しにきたのは貘なのであった。
貘と蜂名の個人的な勝負
以前貘が横取りを試みた際には、蜂名は手っ取り早く追い払うために「今すぐここで100万払ってくれるなら譲ってもいい」と吹っ掛けるが、その場で本当に貘が100万を支払いつつ、ある賭けを申し出た。
勝負の内容は、書店の中から順番に5分以内に本を選び、店主がより価値が高いと判断した本を選んだ方が勝ちというもの。
先攻後攻を決めるために本のページめくりでミニゲームをするが、互角の勝負を繰り広げ、僅差で上回った貘が先攻を取った。
貘は蜂名も狙っていた希少価値の著しく高い古書「愚匿」を選択。
対する蜂名は病死した人気女優が別名で出していた幻のセミヌード写真集にプレミア値がついていることをラジオで聞き、その写真集を手に取る。
店主は悩みつつセミヌード写真集のプレミア値が愚匿よりも高くなったことを知るが、本屋を営むプライドから自分の目利きを信じ、愚匿をより価値のある本として判定。
セミヌード写真集の帯の裏には謎の落書きがあったことも影響し、ゲームは貘の勝ちとなった。
貘が帯に落書きしたことを見抜いていた蜂名は、「はちの王子さま」を見せてくれるまで貘に付きまとうことを宣言した。
そして時は今に戻り、店主は変わったもののまた貘は大金を餌に「はちの王子さま」の絵本を横取りしていた。
ここでまた貘は、何も覚えていない様子の蜂名に賭けをもちかける。
貘はこの書店の店主が変わった際に店ごと買い取って営業を続けており、注文書から「はちの王子さま」が注文されたらわかるようにアンテナを張っていた。
蜂名は目の前の男がアイデアルのボスから名前が上がった相手であることを知り、警戒を強める。
貘がかつて相手し行動をともにした時とはまるで別人となった蜂名との勝負が始まるのだった。
かつて貘と行動を共にしていた「ハル」
時は遡り、貘は付きまとう蜂名にコンピューターみたいに優秀な頭脳を持っているという理由から小説にちなんで「ハル」というあだ名をつけた。
当時賭郎会員として零號の伽羅と共に連勝街道まっしぐらだった貘は、カジノでの賭郎勝負である企業オーナーの息子をカモにする。
有り金も会社の金も、会社の支配権まで奪い取った貘にいつしかハルも惹かれて自ら行動を共にするように。
一方、ハルが記憶をなくし行方をくらませたことを知った栄羽は、「はちの王子さま」を注文しながらも姿を見せない蜂名(ハル)を待つのであった。
【29巻のまとめ】
レーシィのイカサマを見抜いた額人だったが、勝負はレーシィが勝利する。
敗れた額人は蜂名に救出され、梶や賭郎たちが脱出した後に蜂名の工作によって船は沈没した。
その蜂名とアイデアルのボスが接触し、直接対峙することが決まる。
その前に蜂名は失った記憶を取り戻すべく、栄羽が描いた絵本を求めてとある古本屋を訪れた。
しかしその絵本を巡って貘とゲームをすることに。
過去にも同じ場所で絵本を巡った勝負を繰り広げられていた貘と蜂名。
共に行動したこともある2人の過去がいま明かされるのであった。
次巻へ続きます。
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