兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、その総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にしている。
木場が送り込んでくる刺客たちをキー坊が倒し、いよいよアイアン木場との因縁に終止符を打つべく静虎が決闘へと向かう。
しかし不幸にも静虎は酔っ払いを助けた際に交通事故に遭い、意識不明の重体に。
静虎を襲った不幸を笑うアイアン木場にキー坊が宣戦布告し、決闘に臨む。
キー坊とアイアン木場の5時間にわたる死闘は、最後に油断したキー坊が敗北する壮絶な結果となった。
全てを出し切り、木場との遺恨にも決着がつく。
しかしその木場がバーリ・トゥードの大会で秒殺され、重傷を負った。
圧倒的な強さで大会を勝ち抜いたのはエドガード・C・ガルシアというキー坊と年齢の近い青年。
キー坊はガルシアの強さに惹かれ武者修行に出るが、身を寄せた先の空手道場が何者かに道場破りに遭う。
その犯人は必殺技・コブラ・ソードを武器とするキックボクサーのギャルアッド。
そしてギャルアッドに行き着いたキー坊が決闘へ。
打撃戦では格上のギャルアッドがペースを握るが、キー坊も戦いの中で急成長を見せる。
ギャルアッドの必殺技を見よう見まねで繰り出し、ギャルアッドからダウンを奪った。
「敗北=貧困と地獄」という経験から執念を見せるギャルアッド。
2人の決闘の行方は―。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
キー坊vsギャルアッド 決着
キー坊とギャルアッドの打撃戦。
最後はキー坊が静虎に見せられた奥義・螺子拳がギャルアッドのガードをすり抜けてヒットし、ついにギャルアッドが崩れ落ちた。
〈奥義・螺子拳でダウンを奪う [高校鉄拳伝タフ 17巻](c)集英社/猿渡哲也〉
勝利に安堵するキー坊、しかしギャルアッドは無意識ながらも闘争心だけで立ち上がり、鋭い打撃とコブラ・ソードがキー坊を襲う。
根性だけで一度は立ち上がったキー坊だが、力尽きて失神。
〈キー坊、無念のKO負け [高校鉄拳伝タフ 17巻](c)集英社/猿渡哲也〉
傍で見守っていた静虎が割って入り、決闘はキー坊がまさかの逆転KO負けに終わるのだった。
戦友となったギャルアッドもガルシアの餌食に
決闘から2週間後、全てを出し尽くして戦ったキー坊とギャルアッドの間には絆が生まれていた。
タイに帰国しムエタイでの階段を再び駆け上がることにしたギャルアッドを見送りに来たキー坊。
いつかムエタイのチャンピオンとなったギャルアッドとの再戦を約束して別れを告げるが、数日後、ギャルアッドは試合であのガルシアに1ラウンドで完膚なきまでにKO負けを喫し、二度とムエタイのリングに上がることはないのだった。
〈ギャルアッドもガルシアに壊される [高校鉄拳伝タフ 17巻](c)集英社/猿渡哲也〉
武術家の巣窟・黒竜寺へ
木場・ギャルアッドと、立て続けに自分を打ち負かした相手を容易く粉砕したガルシアに激しい敵意を燃やすキー坊。
木場はキー坊に富士の樹海にある黒竜寺という武道家の巣窟を教え、そこでキー坊が認められればガルシアとの対決に便宜を図ると告げる。
〈黒竜寺への修行へ [高校鉄拳伝タフ 17巻](c)集英社/猿渡哲也〉
その誘いに乗るキー坊だが、これには静虎も一枚噛んでいた。
静虎はガルシアとの戦いで障害を負った木場のリハビリを静虎が手伝う代わりに、木場の口からキー坊を誘導させたのである。
こうしてキー坊と黒竜寺に棲む魔物との修練が始まるのだった。
高石と共に黒竜寺での修行が始まる
高石と共に富士の樹海を進み、黒竜寺にたどり着いたキー坊。
住職の雲光は早速キー坊に奥義・留波拳でキー坊を失神させ、門下生の朝昇に2人の世話をさせることに。
〈住職・雲光の奥義 [高校鉄拳伝タフ 17巻](c)集英社/猿渡哲也〉
連れられて行った先の「霞の間」には番長格である間樫という男が棲んでいた。
アマチュアレスリング界で高石の後輩だった間樫は、オリンピック出場を期待されながらも暴行事件で追放されて以来、黒竜寺での修行で見違えるほどの強さを手に入れた。
黒竜寺独特の鍛錬で腱の収縮を可能とし、もはや通常の関節技は効かない。
喧嘩を売られた高石は苦戦しながらもチョークスリーパーでなんとか間樫を失神させ、勝利を挙げる。
〈恐るべき粘り強さを目の当たりにする [高校鉄拳伝タフ 17巻](c)集英社/猿渡哲也〉
それでも完全に首を極めてから失神するまで間樫は30秒も粘っていたことに驚きと動揺を隠せないキー坊と高石。
2人はこれから黒竜寺の強さをさらに味わうこととなるのだった―。
【17巻のまとめ】
ギャルアッドの執念の前にKO負けを喫したキー坊。
決闘を経て2人の間には絆が生まれるが、そのギャルアッドもガルシアとの試合で重傷を負い引退を余儀なくされる。
木場・ギャルアッドと立て続けに戦友を壊されたキー坊はガルシアに激しい敵意を燃やす。
そして木場に紹介され、高石と共に武術家の巣窟・黒竜寺で修行へ。
門下生の朝昇をはじめ独特の鍛錬で通常の関節技が利かない身体を手に入れた武術家たちとの強さを味わうこととなるのだった。
次巻へ続きます。
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参考これぞリアル系長寿格闘漫画の原点!『高校鉄拳伝タフ』全42巻【ネタバレ注意】
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