兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、その総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にしている。
木場が送り込んでくる刺客たちをキー坊が倒し、いよいよアイアン木場との因縁に終止符を打つべく静虎が決闘へと向かう。
しかし不幸にも静虎は酔っ払いを助けた際に交通事故に遭い、意識不明の重体に。
静虎を襲った不幸を笑うアイアン木場にキー坊が宣戦布告し、決闘に臨む。
キー坊とアイアン木場の5時間にわたる死闘は、最後に油断したキー坊が敗北する壮絶な結果となった。
全てを出し切り、木場との遺恨にも決着がつく。
しかしその木場がバーリ・トゥードの大会で秒殺され、重傷を負った。
圧倒的な強さで大会を勝ち抜いたのはエドガード・C・ガルシアというキー坊と年齢の近い青年。
キー坊との決闘を経て戦友となったキックボクサーのギャルアッドもガルシアに壊され、ガルシアに激しい敵意を燃やすキー坊。
そして木場に紹介され、高石と共に武術家の巣窟・黒竜寺で修行へ。
門下生の朝昇をはじめ独特の鍛錬で通常の関節技が利かない身体を手に入れた武術家たちとの強さを味わうこととなるのだった。
18巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
「魔物」露土馬・朝昇・キー坊が三つ巴の決闘へ
キー坊と高石を世話する朝昇ですらこの黒竜寺では下層の扱い、頂点には巨牛を一撃で昇天させ「魔物」と恐れられる男・露土馬が君臨する。
〈魔物の露土馬 [高校鉄拳伝タフ 18巻](c)集英社／猿渡哲也〉
住職の雲光は留波拳によってキー坊に波動を刷り込み、念仏で言うことを聞かせながら過酷な修行が始まった。
そして露土馬が土の中で数日間飲まず食わずで過ごす修行を終え、再び地上に戻ってきた。
底知れぬ強さを持ちながらも血に飢える露土馬は、黒竜寺の奥義・真言波の伝授を求めて雲光に迫る。
〈真言波の伝授を迫る露土馬 [高校鉄拳伝タフ 18巻](c)集英社／猿渡哲也〉
露土馬の歪んだ精神を認めようとしない雲光が奥義の伝授を拒否したところにキー坊も割り込み、露土馬に喧嘩を売る。
しかし全く相手にならず、念仏でキー坊を抑え込む雲光。
代わりにもう1人、奥義の伝授を希望する者との立ち会いを露土馬に命じた。
露土馬と対峙することとなったのは朝昇、そこに懲りないキー坊も名乗りを上げる。
〈キー坊も参戦 [高校鉄拳伝タフ 18巻](c)集英社／猿渡哲也〉
雲光の差配で決闘は3日後、まずはキー坊と朝昇が戦い、その勝者と露土馬が戦うことに。
一子相伝で習得すれば千人力にも勝るといわれる奥義を賭けて、三つ巴の戦いが始まるのだった。
露土馬を成敗した朝昇の真の実力
黒竜寺のトレーニングに挑戦するキー坊を差し置いて、戦いは突然始まった。
〈朝昇vs露土馬 [高校鉄拳伝タフ 18巻](c)集英社／猿渡哲也〉
露土馬が朝昇に奇襲で攻撃を仕掛け、朝昇も喧嘩を買った。
タックルでテイクダウンを試みた朝昇の脳天に露土馬の肘が振り下ろされ、朝昇の頭頂部から血が吹き出る。
しかし朝昇はあっさりと頭蓋骨のズレを自分で治し、再び露土馬に高速でタックルを敢行。
瞬く間にヒール・ホールドを極めて露土馬の靭帯を切り、そこからは朝昇の独壇場。
打撃のようなスピードで関節を極める達人である朝昇は赤子の手をひねるように露土馬の骨を次々と折っていき、露土馬の心も折って完膚なきまでに叩きのめすのだった。
〈朝昇が露土馬を圧倒 [高校鉄拳伝タフ 18巻](c)集英社／猿渡哲也〉
キー坊と朝昇の決闘が迫る
戦闘スイッチの入った朝昇は、そのままキー坊とも仕合いに入る。
気を抜いたら一気に関節技を極められるほどのギリギリの攻防だが、突如として大雨が降りだしたことで中断。
〈決闘は仕切り直しに [高校鉄拳伝タフ 18巻](c)集英社／猿渡哲也〉
2人の決闘は翌日に仕切り直しとなるのだった。
【18巻のまとめ】
黒竜寺の奥義・真言波の伝授を巡って「魔物」と畏怖される露土馬・朝昇・キー坊の3人が激突する。
打撃のようなスピードで関節を極める達人の朝昇が真の実力を解放し、露土馬を完膚なきまでに叩きのめした。
恐るべき強さを誇る朝昇にキー坊はどう挑むのか―。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考これぞリアル系長寿格闘漫画の原点！『高校鉄拳伝タフ』全42巻【ネタバレ注意】
続きを見る
