将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
様々なイベントを経ても一向に進展しないまま早くも1年が終わるが、メンバーは再任して新たにミコをメンバーに加えて次の生徒会の1年が始まる。
文化祭でのウルトラロマンティックな告白で白銀とかぐやは周囲に内緒ながらも正式に交際を開始。
一方、リア充の巣窟である応援団に入ったことで変わり始めた石上は副団長のつばめ先輩に恋心を寄せるが、ミコも石上を意識しはじめる。
またかぐやの兄3人による四宮家の跡目争いに巻き込まれる形で早坂はずっとかぐやのことをスパイしていたが、修学旅行では白銀らの協力もあって全てをかぐやに打ち明け、付き人を解任、罪悪感から解放されて対等な友人の関係となった。
白銀たちの修学旅行の間、つばめと石上がデートしたことに対してミコは嫉妬する。
素直になれないミコと、石上の気持ちに正面から向き合うことができずにいるつばめ。
三角関係がこじれはじめているのだった。
20巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
石上を応援したいこばち
タレントを母に持ち、自身も元子役だったこばち。
しかし母の不倫スキャンダルで周囲からバッシングを受け、学校でもイジメられることに。
そんなとき自分を庇ってくれたミコや石上、つばめ先輩など友人たちに支えられ、こばちの今がある。
石上を応援したいこばち、一方でつばめも石上に対する周囲の誤解を解くためにかぐやらを巻き込んで壮大な作戦を立てるのだった。
白銀がミコを、かぐやが石上をケア
つばめに想いを寄せる石上の邪魔をしたくない一方で、複雑な胸中のミコ。
そんなミコにかける言葉が見つからず悩む白銀は、同じ横恋慕の状況にあるマキに相談をもちかける。
翼のことを全く諦めていないマキはあろうことか写経で心を落ち着けたりインドで悟りを開こうとしたりしている始末。
相談する相手を間違えた白銀は、ミコの気持ちを理解するためにいつから石上に恋心を抱いていたのか解き明かすことに。
そしてかぐやからつばめの作戦を耳にした白銀。
自分がミコのケアに専念し、かぐやに石上のことを任せることにするのだった。
想いを込めたバレンタイン
もうすぐバレンタイン。
誰にどんなかたちでチョコを渡すか悩む女子たち。
それぞれにとって想いを込めた大事な日が始まる。
つばめを皮切りなこばちや藤原などからチョコをもらい喜ぶ石上。
ミコも照れを必死に隠しながら石上にチョコを渡す。
素直に喜ぶ石上の反応を見てミコは胸を撫で下ろした。
早坂も友人として白銀にチョコを、そしてかぐやも率直に本命チョコを渡すのだった。
マキとも友人に
マキ、早坂、白銀、石上の4人でどこかに遊びに行くことに。
マキはバッティングセンターでも快音を響かせ、何でもそつなくこなす一方、恋愛ではポンコツな様子はまるでかぐやのよう。
四宮家の付き人を離れかぐやと友人になった早坂は、マキにも親近感を覚え友人となったのだった。
白銀家の引越しが決まる
白銀家の引越しが唐突に決まった。
YouTuberとして名が売れ、セキュリティに気にした父の判断である。
住む場所を考える白銀、希望はもちろんかぐやの家の近所。
それを聞いたかぐやは引っ越し前に白銀の育った家を見てみたいと言い出し、白銀は固まるのだった。
約束のために猛勉強する石上
3年生の卒業が近づく一方、在校生たちは学年末の試験を控えていた。
つばめに告白とかぐやとの約束のため必死に勉強に向かう石上だが、いつの間にか現実逃避でゲームに夢中になってしまう。
自分の弱さに自己嫌悪を覚える石上を見て、かぐやは最終手段に出る。
何もない部屋に石上を軟禁し、物理的に勉強するしかない状況に追い込んだのである。
感情や意思が介入する余地のない状況で、学校でもさまざまな人の助けを借りながら勉強漬けになった石上。
その努力が実り、石上は約束通り50位以内に入ったのだった。
かぐやに振り回される白銀
期末試験、白銀は留学後に備えた勉強に注力した結果、首位を陥落する。
首位を取るのに必死になっていたのはかぐやの横に並び立つため、付き合った今は手を抜いた=釣った魚に餌をやらなあタイプ?と邪推するかぐやは、あえてワガママを言って白銀の愛を確かめようとする。
わけがわからないまま白銀は振り回されるのであった。
藤原と石上への誕生日祝い
藤原と石上は奇しくもおなじ3月3日生まれ。
同時に祝われることに不平をこぼす藤原、それぞれに渡すプレゼントでみなのセンスが問われることとなる。
白銀はまるでお揃いのマグカップ、ミコは1万円のティッシュを藤原に、限定もののスニーカーを石上に贈る。
かぐやはさすがに2人の欲しがるものを見通し、石上にはゲームを、藤原にはクルーズレストランのペア招待券を渡す。
誕生日を迎えまた1つ大人になった石上。
一週間後にせまるつばめたち3年生の卒業式を前に、つばめに自分の想いをぶつける覚悟を固める。
一方、石上に返事をしなければならないつばめは友人たちと壮大な作戦を練っているのだった。
つばめが石上の汚名をそそぎ、告白の返事へ
友人たち全員がつばめに協力し、石上がこれまで被ってきた汚名を返上させる作戦が始まる。
大友京子へのストーカーの噂が独り歩きしていた石上だが、真実は京子の彼氏による悪事から京子を守ろうとしており、京子への報復や風評被害を避けるために泥を被っていただけ。
つばめたちは口裏を合わせて石上の名誉を回復させるための嘘のシナリオを流布し、悪評を瞬く間に上書きしていく。
つばめのお陰で石上への疑いは晴れ、そして卒業式の日を迎えるのであった。
【20巻のまとめ】
つばめが友人たちを巻き込んで壮大な計画を立て、石上のために石上がこれまで被ってきた汚名を返上させることに成功する。
そして迎えたつばめたち3年生の卒業式。
石上の告白に対するつばめの返事は―。
次巻へ続きます。
全巻まとめに戻る
-
-
参考様々な頭脳・心理戦を繰り広げるシリアス・ギャグともハイレベルな青春ラブコメディ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』全28巻【ネタバレ注意】
続きを見る