将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
様々なイベントを経ても一向に進展しないまま早くも1年が終わるが、メンバーは再任して新たにミコをメンバーに加えて次の生徒会の1年が始まる。
文化祭でのウルトラロマンティックな告白で白銀とかぐやは周囲に内緒ながらも正式に交際を開始。
一方、リア充の巣窟である応援団に入ったことで変わり始めた石上は副団長のつばめ先輩に恋心を寄せるが、ミコも石上を意識しはじめる。
またかぐやの兄3人による四宮家の跡目争いに巻き込まれる形で早坂はずっとかぐやのことをスパイしていたが、修学旅行では白銀らの協力もあって全てをかぐやに打ち明け、付き人を解任、罪悪感から解放されて対等な友人の関係となった。
白銀たちの修学旅行の間、つばめと石上がデートしたことに対してミコは嫉妬する。
素直になれないミコと、石上の気持ちに正面から向き合うことができずにいるつばめ。
そんなつばめは友人たちを巻き込んで壮大な計画を立て、石上のために石上がこれまで被ってきた汚名を返上させることに成功する。
そして迎えたつばめたち3年生の卒業式。
石上の告白に対するつばめの返事は―。
21巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
石上、失恋
いよいよ卒業式の日。
テーブルゲーム部の部長メガ子こと寺島は校長の孫でありながら既に1度留年、そして卒業後はプロゲーマーとなるようだ。
先輩たちとの別れを惜しみながら送り出し、石上はつばめのもとへと向かう。
告白の返事をもらうときが来た。
ずっと前から石上がいい後輩であることを感じていたつばめだが、恋愛の対象として見ることはできなかった。
真剣に告白する石上、つばめの返事は「ごめんね」。
全力で食い下がる石上の押しに心が揺らぐが、つばめは石上を大切に思っていることを伝えながらフる。
距離をとらずに友達のままでいて、というワガママを石上は受け入れ、つばめが去った後に1人泣く。
卒業式の後、失恋のショックで石上は精神崩壊寸前。
こればっかりは、時間が解決するのを待つしかないのであった。
白銀、汚い部屋をかぐやに見られる
引っ越しを前にかぐやが白銀の家を訪れる。
週末に寝溜めするタイプの白銀は疲労が溜まっていたのか、部屋の片付けもろくにできていないまま爆睡。
妹の圭が突然のかぐやの来訪に焦りながら応対することとなり、兄のフォローをすることに。
しかし圭の努力むなしく、白銀は部屋に大量に貼ってある狂気じみた戒めの言葉などを見られ釈明することになるのだった。
白銀の母について
父が帰宅し、白銀と圭が家を片付けている間に晩御飯の食材の買い出しに連れ出されるかぐや。
そこで白銀家の母について明かされることとなる。
理想が高すぎた母は父の会社の経営が傾いてから精神のバランスを崩し始め、白銀と圭に過度な期待を寄せるように。
そして白銀はその期待に応えることができず、母は圭を連れて家を出ていった。
白銀は母に選ばれなかったことで心の傷を抱えたであろうことは想像に難くない。
しかし四宮の横に立てる男になるという張り紙から自分を奮い立たせ、今に至る。
圭も母といったん距離を置くかたちで白銀たちのもとに身を寄せている状況。
その日かぐやは白銀家にそのまま泊まることとなり、初めてのお泊まりを経験することになったのだった。
長兄の圧力でかぐやが海外留学を諦めることに
かぐやは大事な話があると言って白銀を呼び出し、スタンフォード大への出願を取り下げたことを明かす。
四宮家の長兄である黄光に圧力をかけられたかぐやは、今後の生き方や結婚相手まで支配されかねない状況を打破するために、まずは四宮家のなかで権力を得るための戦いに集中しようというのである。
海外で一流の経営を学ぶという白銀の夢をあくまで後押しするかぐやは、少しの間別々の道を歩む決意を固めているのだった。
白銀のライバルが転校してきた
それぞれが進級し、新しいクラス分けが行われた。
白銀、かぐや、藤原、早坂、渚、翼、マキたちは揃って同じクラスに。
そして2年では石上とミコが同じクラスとなる。
かぐやがこれから多くの助けが必要になることを見越した校長の判断であり、そのクラスの担任として大林ヒカル先生が抜擢された。
早速最初の困難が立ちはだかる。
マキの双子の弟で白銀のライバルでもある、四条帝が白銀たちのクラスに転校してきた。
学校生活に大きな波が押し寄せてきたのだった。
【21巻のまとめ】
結局石上はつばめにフラれ、失恋のショックを引きずることとなる。
他方、かぐやは長兄である黄光の圧力によって白銀と共に海外留学をすることを諦めざるを得ず、少しずつ別の道を歩む決意を固め始めた。
そして3年に進級した白銀たち。
新学期早々に四宮家のライバルである四条家のホープである四条帝がクラスに転校してきた。
白銀のライバルの出現により、学校生活に大きな波が押し寄せてきたのだった。
次巻へ続きます。
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