籠城組やアーチェリー高木の抵抗も虚しく一気に殲滅が進み、生徒は残り数人にまで減ってしまいました。
が、蓮実が罠にかかって気絶。生き残った生徒たちはこの大チャンスを活かせるのでしょうか。
さあ、最終巻で起きたことを振り返ってみましょう!以下ネタバレ注意です。
全員”卒業”おめでとう
気絶した蓮実から銃を取り上げる生徒たちですが、犯人が蓮実とはまだ確信がもてません。蓮実は自分が犯人とは確信がもてていないことをいいことに、適当に誤魔化して言いくるめようとします。しかし靴がいつもと違うことや、血のついたアーチェリーの矢を持っていること、なぜか手袋をしていることなど怪しさ満点なところをツッコまれます。生徒たちもとりあえず蓮実が気絶してるうちに縛り上げておけばよかったのに。
蓮実は言い逃れできないことを悟ると、一瞬で銃を奪い返し、2人を射殺しました。残る1人もカーテンの陰で手首を切って自殺しており、これで全員”卒業”を果たします。
〈生徒全員の殺害達成を確信した蓮実[悪の教典9巻]©講談社/鳥山英司〉
後始末
生徒が最後のあがきで仕掛けていた隠しカメラも壊し、あとは拘束していた久米も最後に自殺したように見せかけ、使用したものはすべて燃やす。最後に自分で自分に手錠をかけて拘束されていたように装い、警察の到着を待つだけ…。
〈スケープゴートの久米も自殺に見せかけて殺害[悪の教典9巻]©講談社/鳥山英司〉
警察の事情聴取
近隣の通報を受けて警察が到着し、事情聴取が始まります。異様な現場で生き残った被害者は普通なら憔悴していてもおかしくないのに、理路整然と自分の考えたストーリー通りに警察に説明する蓮実。
様子がおかしい、とは思いつつも、証拠がない。
そんなとき、蓮実と警察の前に現れたのは、死んだはずの雄一郎と怜花でした。
彼らは避難袋からは下りておらず、服を着替えさせた友達の死体を代わりに避難袋から降ろし、自らは死体になりすましていたのです。
2人は必死に犯人は蓮実だと証言しますが、それでも蓮実は犯行時に顔を見られていないことをいいことにシラをきり、決定的な証拠にはさせません。
〈雄一郎と怜花の姿に驚くも、すぐにシラを切る蓮実[悪の教典9巻]©講談社/鳥山英司〉
蓮実の誤算
ところが、鑑識が決定的な証拠を見つけました。保健室で使われたAED(※7巻参照)です。AEDには録音機能が備わっており、使用した際に蓮実が生徒たちを撃ち殺した際の会話がまるまる残っていたのです。これが決定打となり、蓮実は逮捕されました。
〈保健室で使用されたAEDの録音が動かぬ証拠に[悪の教典9巻]©講談社/鳥山英司〉
エピローグ
2人の証言によって、飲酒運転を偽装された真田先生も地位を回復。また、雄一郎と怜花のほかに、屋上から突き落とされた美彌も奇跡的に一命をとりとめていました。が、美彌はまだ蓮実のことを想っているのか、事件に関しては口を閉ざしている様子。
〈一命を取りとめるも口を閉ざす美彌[悪の教典9巻]©講談社/鳥山英司〉
そして逮捕された蓮実は、「すべては神の声に導かれてやった」と心身の喪失を装って罪を逃れようとしており、あまりの異常性や幼いころに両親を殺された過去(殺したのは蓮実自身ですが)を根拠に大弁護団が結成され、あとは司法の手に委ねられていきます。
〈心身の喪失を装う蓮実[悪の教典9巻]©講談社/鳥山英司〉
また、雄一郎と怜花がいかに探そうと、山に埋められた早水は見つかりませんでした。蓮実も釣井や前任の連続自殺事件など周辺を再度洗われる危険があるため、自分のことを疑っていた早水に関しては殺害を一切認めようとしません。
そして三年後の最高裁。蓮実に下った判決は…「禁固二十五年。心神喪失および重度の精神疾患の疑いがあるため、以後は医療刑務所に収容されるものとする。」
〈蓮実に下った判決[悪の教典9巻]©講談社/鳥山英司〉
無罪にはならなかったもののまんまと極刑を免れ、傍聴に来ていた怜花たちを蓮実が嘲笑うかたちで法廷は幕を閉じます。
この異常者が生きている限り、また野に放たれる可能性も消えないのです。。
【9巻のまとめ】
さあ、いかがでしたか。胸糞の悪い終わり方でしたね。結局生き残った生徒は雄一郎と怜花、美彌の3人でした。
が、これだけ殺してもまんまと死刑を免れた蓮実。いつか蓮実がまたシャバに出てくる話が続編として描かれることもあるかもしれませんが、ひとまず『悪の教典』、これにて完結です。
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参考サイコパス教師による大量虐殺を描く問題作『悪の教典』全9巻のネタバレ
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