平凡な毎日が突然終わりを告げた。
16歳の高校生、高畑瞬はいつもと同じような退屈に気を倦ませていたが。突如として教師の頭がはじけ、姿を現しただるまとともに「だるまさんがころんだ」が始まる。
失格した生徒たちが次々と死に、何とかクラスで唯一生き残った瞬。
しかし生存を喜ぶのも束の間。
秋元いちかをはじめ、他に生き残った生徒たちとともに次のゲームが始まる。
巨大な招き猫の首につけられたバスケットゴールに鈴を入れたら勝ちというゲームでもさらに生徒たちが死んでいき、瞬、いちか、そして危険人物の天谷の3人が生き残った。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
崇められる「神の子」たち
突如として始まった全世界での高校生大量殺人事件はニュースでも報じられ、東大の奥平教授が解説者としてコメントするが、事件の当事者を含め誰も真相は把握できていない。
〈解説する奥平教授 [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
そんななか、ネットでは生き残った生徒たちが「神の子」として崇められるようになっていく。
その頃、瞬が治療を受けている病院には近隣の高校で生き残った生徒たちも集められ、瞬の相部屋にはいちか、ヤンキーの三神、秀才の城崎が集まった。
ここで生き残った生徒たちへ、警察による事情聴取が始まる。
まずいちかが呼ばれ相部屋を後にしたところで突然テレビの画面が切り替わり、「カギで扉開けたならおわり」の文字が。
〈次のゲームが始まる [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
夜空を流れていた立方体の1つが病院の屋上に着き、また新たなゲームが始まったのだった。
こけし編:かごめかごめ
病室の外では悲鳴が上がり、ノックとともに3体のこけし「こばやし」「しょうご」「だいごろう」が入ってくる。
「あーそーぼー♪」と遊び相手に指名されたのは城崎。
〈現れた3体のこけし [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
しかし城崎が遊びにすぐ乗らないと見るや、「こばやし」は城崎をビームで撃ち殺した。
次に指名されたのは三神。
城崎が目の前で死んだのを見ていた三神がすぐさま誘いに応じると、3体のこけしがみかみの周囲をぐるぐる回り、「かごめかごめ」が始まった。
〈かごめかごめ [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
「後ろの正面だーあれ?」の問いに正解できなかった三神は死亡、次に瞬の順番が回ってくる。
生き延びるために頭をフル回転させる瞬。
こけしの名前と声の特徴、そして3体の配置を頭に叩き込み、すぐに回答せずにジッと待つ。
静寂のなか、「時間切れ」の声をどのこけしがどの位置から発するかで瞬時に判断し、瞬は見事正解して見せたのだった。
〈瞬がクリア [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
1人ぼっちの生徒を狙う「えんがちょ」
答えを言い当てられた「しょうこ」が溶け、中から平井 翔子という女子が姿を現す。
〈こけしから女の子が [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
ちょうど廊下で悲鳴が上がり様子を確認すると、「えんがちょ」と書かれた強面のこけしが生存者を捕らえてこけしに変えていた。
「えんがちょ」が「お前…ひとりか?ともだち…いないか?」と瞬を見つけ向かってくる。
〈えんがちょ [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
しかし助けた女子が瞬の手をつなぎ、友達であることをアピールし難を逃れる。
「えんがちょ」は1人でいる生徒だけを狙うようだ。
そして事情聴取していた警官の死体もあり、病院内で生きているのは生徒だけという状況。
間もなくして瞬と翔子はこのゲームのゴールとなるであろう「連帯」「7」と書かれた錠つきの扉を発見する。
〈ゴールの扉には「連帯」と「7」 [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
こけし編:縄跳び
ゴールする手掛かりを探して病院内を探索する瞬と翔子は、4人の生徒が別のこけしのゲームに挑むところに遭遇する。
ゲームの種目は縄跳び。
4人で100回跳べたらクリアだが、失敗すると鋭利な縄に引っかかって斬殺されるというもの。
〈縄跳び100回 [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
4人のうち2人が途中で失敗してカウントがリセットされるどころか、残りの2人は人数が揃うまで延々と跳び続けなければならない状況に追い込まれる。
と、ここで縄を回す役のこけしが「あきもっちゃん」という名前であることに瞬が気づく。
すぐさまいちかがこけしに変えられた可能性が頭をよぎり、いちかを助けるために縄跳びに力を貸す決断を下した。
翔子も瞬についていくため一緒に協力するが、最初から跳び続けていた残り2人が途中で力尽きてしまう。
〈2人で跳び続ける地獄 [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
するとそこに生き残っていたいちかと前田 小太郎が偶然通りがかる。
いちかが無事だったことに驚きながらも、再び4人揃って無事に100回をクリアし、縄を回していた2体のこけしも解放。
〈4人揃ってクリア [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
こけしの中から出てきた奥 栄治と秋本クリストファー健人(クリス)を加え、これで6人が揃った。
天谷との再会
ゴールの扉を開くためにはあと1人が必要。
と、ここで運命に導かれるように単独でこけしの縄跳びに挑む天谷と遭遇する。
〈縄跳びに1人で挑む天谷を発見 [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
天谷はたった1人で7000回以上跳び、しびれを切らしたこけしが縄の回転速度をMAXに。
天谷が引っかかるよりも先にこけしの腕が耐え切れずにもげ、天谷は無理やりこけしを倒して見せた。
瞬は生き残るために天谷を仲間に誘い、天谷もこれを受け入れた。
〈天谷も仲間に [神さまの言うとおり 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
7人揃った瞬たちはゴールの扉を開き、次のステージへと進むのだった。
【2巻のまとめ】
一連の事件はニュースでも報じられ、東大の奥平教授が解説者になる一方、ネットでは生き残った生徒たちが「神の子」として崇められ始める。
その頃瞬たちは病院内で次のゲームに巻き込まれた。
「こけし」たちが仕掛けるミニゲームをクリアしながら7人の仲間を作る脱出ゲーム。
ここでも死者を出しながら、瞬はいちか、翔子、天谷、クリス、栄治、小太郎とグループを組み、次のステージへ進むのだった。
次巻へ続きます。
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