岩砕山での7日間の死闘から1年後、平和を取り戻した早乙女達。
しかし行方不明になった友・宮田を救う為、早乙女は猿の探索隊に加入することに。
総勢20人からなる捜索隊第二班が組織され、早乙女はアドバイザーとして同伴する。
第二班は先行していた第一班の後を追うが、洞窟の中に入った所で何者かが洞窟を崩落させ、生き埋めとなってしまった。
頼れる隊長も事故で気絶し、洞窟内では猿に襲われ死者も発生、しかし捜索隊のアドバイザーとして同行している一部の一般人が猿の殺害に強固に反対し、部隊内で衝突が起きてしまう。
不穏な空気と緊張に包まれながら、洞窟の探索が始まるのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
子猿を倒すも副長が死亡…
猿に警戒しながら出口を探す早乙女たち。
すると岩陰に潜む子猿と接敵。
素早い動きの子猿が赤崎に襲い掛かろうとしたところを吉川が阻止し、格闘技に秀でる下柳も加勢して子猿1匹に重傷を負わせることに成功する。
麻酔銃を打って生け捕りに成功するが、麻酔が効くまではあと5分ほど。
噂に聞いていた猿との接敵に拍子抜けしかけた吉川だったが、子猿は1匹ではなかった。
背後から襲い掛かった子猿が油断していた吉川の左肩を噛み、再び戦闘に。
原副長が麻酔銃を1発当て、早乙女が追い打ちの2発目を撃とうとしたところで赤崎が「麻酔を2発打ったら死んでしまう」と赤崎が割って入る。
結果として子猿はそのまま原副長を襲い、ようやく吉川と下柳が2人がかりで子猿を倒すことに成功。
しかし重傷を負った子猿はそのまま死に、吉川は左手の小指を噛み千切られ、原副長は命を落としてしまうのだった。
飲料水が残り僅かに
子猿2匹のうち1匹は麻酔で生け捕りにしたものの、もう1匹は死に、原副長までもが死亡してしまった。
このまま生け捕りにした子猿を連れ帰ることができれば任務完了。
指揮を執ることとなった阿部は交代で見張りを立てて休息をとることにし、独学で応急処置ができる沼口が負傷した吉川を手当てする。
子猿ならまだしも、このまま成体の猿を生け捕るには麻酔だけでは不可能-。
まだ他にもいるであろう猿とどう戦うか懸念材料は残るうえ、さらに飲料水が残り1日分とピンチが迫っているのであった。
子猿を食べて生き延びる
休息を挟み、洞窟に足を踏み入れてから18時間弱が経過。
第二班は手分けして出口を探すが、得られるものはなくひたすらに時間だけが過ぎていき、洞窟潜入から46時間経過した頃には疲れと渇きがピークに達してしまう。
いよいよ携行していた非常食も底を尽き、このままではあと2日半ほどで全滅が待っている。
水分確保のために尿をも飲まなければならない状況のまま、洞窟潜入から73時間が経過。
追い詰められた状況で、吉川は子猿を食べて生き延びることを提案する。
高橋や学者たちが断固反対するなか、早乙女は今は子猿を食べて生き延び、親の成体やその他の猿を改めて捕獲することで妥協点を見出した。
高橋は妥協する条件として全員のハンドガンを預かってどこかに隠すことにし、生き延びるために早乙女と隊員たちは子猿を食べるのだった。
隊長が意識を回復、活路を拓く
ライトのバッテリーも残り少なくなり絶望が忍び寄るなか、頼れる東隊長が意識を取り戻す。
冷静に状況を把握する東隊長。
赤崎は頑なに猿の生肉を食べるのを拒否して弱っており、生肉もバッテリーも残り多くは無い。
早乙女は水分を確保するためには湿った土から絞り出すこともできると案を出し、辺りを見回すと、猿の遺体から出た血が岩の隙間へと流れ出ていることに気付く。
岩の下を掘り進めばその先に水源があるかもしれない―。
失敗すれば終わりという賭けになるが、隊員で手分けして掘り進めることに。
そして清水が掘り進んだ先に広いホールがあり、急な崖の下に水がある事を突き止めた。
士気が戻るなか、高橋に隠された銃はそのまま回収を諦めて先へ進むことになるのだった。
第一班の生き残りと合流、宮田と再会
ロープで崖を降下し、無事に水源に辿り着いた一行。
しかし最後尾の阿部はロープなしでロッククライミングの要領で降りることとなった際に足を滑らせて転落し、足を骨折してしまう。
ひとまず休息を取って周辺の索敵をすると、辺りに猿の足跡を発見。
それはつまり、水路の先に出口がある可能性を示唆していた。
そんななか、見張りを担当していた千葉は水路の方から何者かが近づいてくる音を察知し、部隊は一気に緊張に包まれる。
そしてライトで音のする方を照らした。
するとそこには行方不明だった宮田と、第一班の生き残りであるほか3名の姿が。
早乙女と宮田が再会を喜ぶ一方、第一班は他全員が猿に殺されたことが明かされるのであった。
【2巻のまとめ】
多くの隊員が命を落とすなか、子猿の生け捕りに成功。
しかし出口のないなか時間だけが過ぎていき、飲み水が底をついてしまう。
疲れと渇きがピークに達し、早乙女たちは生き延びるために子猿を食べて命をつなぐが、猿の捕獲や保護を目的とする高橋や赤崎らとの対立が決定的なものになってしまった。
窮地のなかで東隊長が意識を回復し、統率を取り戻した一行は岩の下の土を掘り進み、水路に辿り着くことができた。
そしてそこで第一班の生き残り4名と合流、その中には宮田の姿もあるのだった。
次巻へ続きます。
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