赤髪の不良、桜木花道が同級生の赤木晴子に一目ぼれし、彼女目当てでバスケ部に入部。
しかしバスケ初心者の花道に待っていたのは地味すぎる基礎練習。
不満を募らせた花道は一度は部を辞めかけますが、晴子への思いが勝って思いとどまります。
安西監督の指導のもと行われた部内の紅白戦では流川がスーパープレイを披露。
一方の花道も将来に期待を持たせる身体能力を発揮し、超初歩的なレイアップシュートを練習し、リバウンドの極意をゴリから教わりました。
そしていよいよ陵南との練習試合。
花道が試合デビューし大激戦を繰り広げますが、惜しくも敗戦。
そして次期キャプテン候補の宮城リョータがバスケ部に復帰しました。
大乱闘事件を経て三井もバスケ部に復帰し、インターハイ神奈川県予選が始まります。
準々決勝まで順調に勝ち進んだ湘北は藤真率いる翔陽も破り、決勝リーグへ進出。
決勝リーグ初戦の海南戦。
あと一歩のところまで追い詰めながら、最後は花道のパスミスで敗戦。
悔いの残る敗戦を噛みしめる花道はボウズとなり、レベルアップのためにシュート練を開始。
決勝リーグ第2戦では花道を温存したまま無事に武里を破った湘北。
一方、決勝リーグもう1試合では陵南と海南が激突。
仙道がPGとしての才能を発揮し、牧に挑みます。
部に復帰した福田の活躍も光り、試合は陵南がややリード。
しかし海南もすんなり勝たせてくれそうにはありません。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
猛追を見せる海南
5点差まで追いつかれた陵南は、仙道がシュートを決めて再び引き離しにかかります。(陵南63 - 56海南)
しかし海南も牧が個人技で仙道からファウルを受けながらシュートを決めます。フリースローも決め、4点差。(残り8分弱 陵南63 - 59海南)
対する陵南は攻めを急いだ魚住がシュートを決めるものの、オフェンスファウル(3つ目)で得点ならず。
逆に海南の神が3Pを決め、1点差に。(残り7分 陵南63 - 62海南)
魚住、痛恨の退場
波に乗った神を止めるため、陵南は福田に代えてディフェンスに定評のある池上を投入します。
これを受け、牧は高砂に「魚住につっかけろ」と指示。魚住が4つ目のファウルをもらえば、積極的に動くことが出来なくなります。
指示通り高砂がシュートにいくと見せかけ、魚住のファウルを引き出します。
さらにジャッジに納得のいかない魚住が熱くなって審判に暴言を吐き、追加のテクニカルファウル。

〈魚住が審判への暴言で退場 [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
魚住は5ファウルで退場という最悪の展開に。(魚住に代わって菅平を投入。残念ながら彼の後姿しか見えません)
海南のフリースローは牧が2本とも決め、海南が逆転。(残り7分弱 陵南63 - 64海南)
それでも仙道なら…
しかし、ここからが仙道の底力。
仙道は個人技で牧・高砂のブロックをかわしながらシュートを決めて見せます。(陵南65 - 64海南)
「それでも仙道なら…仙道ならきっと何とかしてくれる…!!」

〈それでも仙道なら [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
周囲の期待を一身に受ける仙道。
試合は牧と仙道が互いに点を取りあう展開となり、互角の勝負を繰り広げる2人。(残り4分半 陵南67 - 68海南)
陵南は仙道の負担を軽減するため、福田を投入。

〈福田を再投入 [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
しかし海南の壁を超えることはできず、4点差をつけられてしまいます。(残り30秒 陵南75 - 79海南)
なんとか福田のゴールで2点差につめよる陵南。(残り20秒 陵南77 - 79海南)
池上が牧からスティールし、ボールを取った仙道がゴールへ一気に加速。
時間は残り数秒。仙道がダンクに跳んだところで、後ろから追いついた牧もブロックに跳びます。
が、牧は疑念がよぎり、後ろからのブロックは避けて仙道にダンクを決めさせます。

〈仙道のダンクをブロックしない牧 [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
体力に余裕のない陵南にとって最善なのは何か。
「牧にわざと追いつかれてファウルをもらいながらシュートを決め、フリースローも決めて逆転して試合終了」
というのが仙道の描いたシナリオであり、牧もそれを一瞬で読み切りました。
試合はそのまま同点でタイムアップとなり、延長に突入します。(延長戦開始 陵南79 - 79海南)
試合は海南が地力の差を見せつけ、試合終了。(試合終了 陵南83 - 89海南)
海南は17年連続でインターハイ出場を決め、残る1枠は湘北と陵南の直接対決で争うこととなりました。
安西監督倒れる
時間は少し戻り、陵南と海南の試合中に「安西監督が倒れた」と晴子に連絡が入ります。
晴子から部員たちに連絡がいき、全員が病院に急行。
安西監督はいち早く気づいた花道のおかげで事なきを得ていましたが、しばらくは安静にしなければなりません。
陵南戦を安西監督抜きで戦うこととなります。

〈陵南戦は安西監督抜き [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
決勝リーグ最終戦 海南大附属vs武里
決勝リーグ最後の試合。
海南vs武里の試合は海南が主力を温存しながらも圧勝し、17年連続の優勝を決めます。(試合終了 海南98 - 51武里)
決勝リーグ最終戦 湘北vs陵南
インターハイ出場を賭けた直接対決。
両チームのスタメンはいつも通り。
湘北はマンツーマンディフェンスを敷きます。
赤木-魚住、リョータ-植草、三井-越野、流川-仙道、花道-福田のマッチアップです。
試合開始。
ジャンプボールは魚住の勝ち。仙道から福田につないでシュートに持ち込みますが、花道がブロック。

〈花道のブロック [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
しかし落下中のボールをリングより上でブロックしたため、バスケットインターフェアとなり、陵南のフリースローになります。
フリースローは両方とも決め、陵南が先制。(湘北0 - 2陵南)
しかし湘北もリョータが植草からスティールして速攻。
花道がダンクではなくゴール下シュートを決め、特訓の成果を披露します。(湘北2 - 2陵南)

〈花道のゴール下シュート [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
力が有り余る花道に対し、陵南はアイソレーションを敷いて福田との1対1を仕掛けます。

〈花道と福田のマッチアップ [スラムダンク17巻](c)集英社/井上雄彦〉
簡単に抜かれてしまう花道。
しかしこの1本は三井が福田のオフェンスファウルを誘って防ぎ、ノーゴール。
花道と福田の勝負が激化していきます。
【17巻のまとめ】
陵南と海南の試合は延長にもつれこみながらも海南が制し、海南はそのまま武里も破ってリーグ優勝。
インターハイ出場のもう1枠を賭けて、湘北と陵南の試合が始まります。
シュート練の成果を見せる花道と相対するのは福田。
初心者上がりの2人の対決が熱を帯びます。
次巻へ続きます。
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