将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
夏休みの花火大会や白銀の誕生日など、様々なイベントを経ても一向に進展しない2人の仲。
早くも1年が終わり生徒会が人気を終えるが、白銀の勝利を確信しつつも一生懸命頑張っているミコが笑われるのが許せなかった石上は白銀にお願いし、白銀もあえてミコが周囲から認められるように花を持たせながら会長に再選を果たした。
副会長はかぐやとなり、接点の出来たミコをメンバーに加えて新たな生徒会の1年が始まるのであった。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
浮気防止ホルモンのマッサージ
白銀へのヤリチン疑惑は晴れたが、それでも悪い虫がつかないか心配なかぐや。
男はどうして浮気をするのか心配するかぐやに対し、早坂は「愛情ホルモン(浮気防止ホルモン)」の存在について教える。
このホルモンはスキンシップによって分泌されると知り、かぐやは白銀に掌マッサージを敢行。
かぐやにとっては誤解への謝罪と浮気防止、愛情の獲得を兼ね備えた良策であったが、持ち前のセンスでツボをフルパワーで刺激し続け、白銀にとっては拷問と化す。
スキンシップによってとめどなく愛情が湧き出るかぐやは背中のマッサージも提案し、白銀は「これ以上は気持ち良くて死んじゃうから!!」と全力で拒否。
その様子は傍からは痴女のかぐやが白銀を襲っているようにしか見えないのだった。
何があっても怒らないゲーム
新生徒会がスタートして1週間。
ミコは石上や白銀・かぐやの乱痴気騒ぎ(誤解)に憤慨していた。
唯一、ミコが慕う藤原はミコに優しさを学ばせるため、「これから1時間何があっても怒らない」というゲームを提案する。
しかし石上が早速ダラケまくり効果はミコは我慢できない。
それならばと、藤原はミコにも校則を破る体験をさせることに。
アプリでみんなの写真を撮って盛ったりデコったりする藤原。
白銀・石上も巻き込まれ、全員で変顔を共有するのだった。
少女漫画を読ませたい
少女漫画にハマった白銀と石上。
感動して号泣しめっちゃ恋したくなる内容に、白銀は「これをかぐやに読ませれば…」と企む。
かぐやに薦めるために藤原を利用しようとするが、ストーリーを語るうちに3人とも盛大にネタバレしてしまうのだった。
水族館デートの誘いは失敗
かぐやと早坂は薦められた少女漫画をこっそり読み、どっぷり恋したいモードに。
いつもより白銀も石上のことすらもカッコよく見えるかぐやは、水族館のペアチケットを仕込む。
白銀と石上がそれぞれにかぐやを誘う(一部かぐやの主観)なか、空気の読めない藤原が乱入。
白銀が強引にかぐやを連れ出し、「やっぱ…水族館行きたいか?」と問いかける。
かぐやは白銀と2人きりの今が私にとって水族館、という意味で「行かなくていいんです」と返した。
勇気を出した白銀の誘いは見事にフラれ、水族館には白銀と石上で行くのだった。
ベルマーク集め
ミコがベルマーク集めを発起。
かぐやは白銀に認められたい一心で本気で家中を探すが、リッチすぎて集められなかった。
早坂が子供の頃忙しい母と連絡を取るために使っていた宝物の連絡帳のベルマークを譲り受け、翌日。
早坂の思い出にハサミを入れてまで集めた点数は10点。
しかし藤原が実家のピアノにあった100点のベルマークを持ち出し、石上も実家の事務所に会ったインクカートリッジをかき集めて105点。
負けず嫌いのかぐやは藤原と石上に足のひっぱりあいを仕掛け、両者の得点は無効。
発起人のミコは9点しか集められず、面目を保ったかぐや。
ちなみにもやしのベルマークをかき集めた白銀が255点で断トツだった。
友人カップルの恋愛相談
白銀と石上の元にまた柏木の彼氏が。
「どうして怒ってるかわかる?」という魔のワードを食らった模様である。
藤原も意気揚々と参加し原因を探るが、石上が女子の心を見抜く正答を連発。
ラインのアイコンを猫にしたら怒られた → 変える前のラブラブの2ショットアイコンを外して、彼女が居ることを周りに隠したと思われたから
風邪で休んだ日にお見舞いに行ったら怒られた → 風邪で部屋を片付ける元気がなく急な来客が困ったから
などなど、実生活では1ミリも役立っていない才能を爆発させる。
一方、柏木は柏木でかぐやに対して愚痴を言いまくり、さすがのかぐやも「面倒な女」と感じるのだった。
かぐや・藤原・ミコの女子会
藤原・かぐやがミコの歓迎会を兼ねて女子会を開催。
「好きな人はいるか」というお題に、藤原はかぐやのことを連想しながら本当っぽく話して盛り上げようとする。
その話を聞いて「藤原は白銀のことが好き」と勘違いしたかぐや。
けん制のために暗に白銀のことを悪く言い、藤原の気持ちを引き離そうとするコスい手に出た。
それを聞いてかぐやが自分を傷つけていると感じた藤原は必死にフォロー。
結局、藤原が話していたのがかぐやのことだったと知れ、誤解が解けて仲直りするのだった。
体育倉庫に2人きりで閉じ込められるイベント
体育祭に向けて備品確認のために古い体育倉庫を訪れた白銀とかぐや。
建物の老朽化か、はたまた誰かがうっかり鍵をかけたのか、2人は倉庫に閉じ込められてしまう。
2人はお互いに「吊り橋効果を狙った安っぽい作戦を相手が仕掛けてきた」と勘繰り、相手の策に乗るフリをしながらピンチを演じる。(実際にピンチ)
お互いにテンションが上がり積極的になっていく。
そしてかぐやがよろけ、白銀が覆いかぶさるような格好に。
お互いに心臓が破れそうなくらいドキドキしながらキスまであと少し、というところでミコが倉庫の扉を開け、白銀がかぐやを襲っている現場を押さえられてしまうのだった。
診断結果は「恋の病」
体育倉庫での一件以降、かぐやは白銀のことを考えるだけで胸の不調を訴えるように。
ついにかぐやが倒れてしまい、お抱えの名医である田沼正造に診てもらうことに。
診断結果は「恋の病」。
頑なに認めようとしないかぐやだったが、最先端技術を駆使して検査をしまくり、「白銀のことが死ぬほど好き」ということが暴かれ続けていく。
ただただ、かぐやが恥をばら撒いてくだけの結果となった。
かぐやに詰め寄るミコ
ミコは生徒会に抱いていたイメージとのギャップにショックを受け、生徒会を辞めようとしていた。
白銀の誤解を受けるような場面ばかり目撃してきたミコだったが、よくよく思い返すとミコの頭の中でストーリーが出来上がり、白銀への疑惑が晴れていく。
代わりに「かぐやがすべてを仕組んだ黒幕」という新たな誤解を抱いたミコ。
「白銀会長のことをなんだと思っているのか、どう思っているのか」と詰め寄るミコに対し、かぐやは素で「そんなの…私だってわからないのに…」とピュアな反応。
ミコにはもう何が何だかわからなくなるのだった。
【8巻のまとめ】
ミコを加えて発足した新生徒会。
かぐやは恋の病にかかるほど白銀にゾッコンであるが、まだまだ2人は付き合うには至らない。
思い描いていたギャップとかけ離れた生徒会の実態にミコは振り回されていくのであった。
次巻へ続きます。
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