将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まった。
夏休みの花火大会や白銀の誕生日など、様々なイベントを経ても一向に進展しない2人の仲。
早くも1年が終わり生徒会が人気を終えるが、かぐやは一生に一度のわがままとして次も白銀を「会長」と呼びたいとお願いする。
そんなかぐやの気持ちを汲んだ白銀が会長選に立候補し、男を見せる決意を固めるのであった。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
白銀からかぐやに「大事な話」
生徒会が解散し、選挙活動期間に突入。
白銀は会長に立候補する際の応援演説をかぐやに依頼するためにかぐやのクラスを訪れる。
機転を利かせた早坂が大声で周囲に聞こえるようにかぐやを呼ぶ。
何やら白銀がかぐやに大事な話があるらしい―。
周囲が完全に告白だと思い、恋バナの噂は一気に拡散。
結果、大多数が見守るなかで白銀は公開告白する雰囲気に。
直前で日和った白銀は小声で「応援演説を頼みたい」とかぐやだけに打ち明ける。
かぐやはそんな白銀に対し、こっそりと「はい 喜んで」とだけ耳打ち。
そのままギャラリーを煙に巻くのだった。
美術で描いたお互いの似顔絵
選択授業の美術。
白銀は自らこの科目を選んだだけあって、その腕は普通かやや上。
出席番号が近い二人で似顔絵を描き合うことになり、白銀とかぐやがペアになった。
お互い見たままを描くが、かぐやは思った以上にカッコよく描きすぎてしまい、あえてどんどん白銀の顔を崩していく。
一方の白銀はかぐやをより魅力的に描くために納得いくまで追究していく。
結果、白銀は「かぐやには自分がこう見えているのか」とひとりショックを受けるのだった。
目つきの悪さがフェチなかぐや
生徒会の活動がひと段落したこともあり、睡眠時間を確保できた白銀は寝不足を解消。
あの目つきの悪さが消え、爽やかになった。
威圧感も消え、周囲からは親しみやすくなったが、目つきの悪さに惚れていたかぐやにはまったくの逆効果。
翌日、再び寝不足で元の目つきに戻った白銀を見て、かぐやは再びキュンとするのだった。
本物の愛とは?
目つきが変わっただけで会長への愛が薄れることを早坂にイジられたかぐやは、「本物の愛」について柏木に相談することに。
口にするだけで恥ずかしいワードに柏木は必死に平静を装いながら相談に乗ることに。
藤原や石上にも意見を求め、それぞれの答えに一喜一憂するかぐやとフォローに振り回される柏木。
最終的に出会った白銀が連日の徹夜で極度に目が死んでいるのを見て、かぐやも興奮。
きっとかぐやのこの愛は本物ではないと思う柏木だった。
会長選の対立候補はバカ真面目なミコ
生徒会選挙は白銀が優勢。
対立候補は1年の首席である伊井野ミコ。
成績だけでなく品行方正で風紀にも厳格なミコは正論で押しまくるタイプ。
しかも藤原を副会長にしたいと言い、白銀と石上の前で藤原を褒めちぎり、藤原はすんなりとミコ派に寝返った。
手ごわさを感じる白銀だったが、ミコが配っている選挙公約を見て再び自身の優勢が揺るぎそうにないことを確信した。
1男子は坊主頭、女子はおさげか三つ編みかつスカート丈はひざ下10cm
2携帯電話の持ち込み禁止
3週一度の持ち物検査
4男女は50cm以上の接近禁止
など
クソ真面目で融通の利かない内容が逆効果であることにミコは全く気付いていないようである。
かぐやの持ちかけた工作も失敗
白銀を応援するかぐやは対立候補を陰で脅し出馬を取り下げさせていた。
そしてミコにも接触し、協力するフリをしながら「来年協力する代わりに今年は出馬を降りる」という取引をもちかける。
が、融通の利かないミコはそれを拒否。
ミコの掲げる不純異性交遊禁止と藤原が副会長になることが決まり手となり、交渉は決裂するのだった。
選挙当日、石上の願い
選挙当日。
勝利を確信している石上だが、珍しく「ミコにそれ以上の勝ち方をしたい」と白銀に依頼する。
ミコの応援演説はやや緊張しながらも会場の意識を引き付けるには至らない。
対する白銀の応援演説をするかぐやたちは熟練のテクニックと演出で大きくリード。
そしてミコと白銀の立候補演説へ。
ミコは人前が苦手でうまく話すことができず、失笑を買ってしまう。
ミコのことは好きではないが、一生懸命頑張っている奴が笑われるのはもっと許せない―。
石上が「それ以上の勝ち方をしたい」と言ったのは、「ミコが笑われる状況を回避しつつ、勝ちたい」という意味だった。
わざとミコに花を持たせつつ白銀が再選を果たす
ミコは幼いころから超真面目で正しい子。
しかしその空気の読めなさが災いして周囲から疎ましがられ、選挙には昔から負け続けてきた。
そして毎回、1人で泣きながら自分の中の正しさと葛藤を抱えてきたのである。
今回もまた、会場からの目は冷ややか。
そこで白銀がミコの演説に割り込み、舌戦を挑んだ。
ミコの目を会場から話して自分だけに向け、考えていることをスムーズに話させるためである。
白銀のフォローもあってミコは本来の負けん気の強さを発揮して正論を振りかざす。
討論は白熱し、選挙は結果として僅差で白銀が勝利。
周囲のミコを見る目が変わり、無事に白銀も会長に再選した。
ミコが新生徒会メンバーに加わる
選挙後。
白銀はミコを生徒会に誘い、石上と藤原も再び生徒会の会計と書記に再度指名された。
そしてかぐやにも正式に副会長の打診をし、かぐやも照れながら了承。
ミコが加わり、新しい任期がスタートする。
白銀のヤリチン疑惑
生徒会室で石上が着替えているところを見てしまった藤原とかぐや。
石上がブリーフ派であることをイジる藤原に対し、「ボクサーパンツ穿いてる奴は全員ヤリチンだ」とムキになって反論する石上。
その主張を真に受けたかぐやは白銀がボクサーパンツを穿いているのか(ヤリチンなのか)が気になって仕方がない。
しかしどうあがいても自然な流れでパンツを見るのは不可能。
開き直って自然な会話の中で意識せずにさらっと「パンツだとどういうのが好きですか?」と聞いた。
動揺する白銀は「女性の下着の好み」が問われていると捉え、いかに気持ち悪くない回答をするかで悩む。
ひねり出した答えは「ズボンみたいでピッチピチのやつ」。
男用のパンツを意図していたかぐやはそれをボクサーパンツと解釈し、かぐやの中で「白銀=ヤリチン」という式が成立した。
誤解を解こうと焦った白銀は本当は黒のパンツが好きなことを大声で叫び、生徒会室はカオスな空気に包まれるのだった。
【7巻のまとめ】
会長選の対立候補はクソ真面目な1年のミコ。
白銀の勝利を確信しつつも一生懸命頑張っているミコが笑われるのが許せなかった石上は白銀にお願いし、白銀もあえてミコが周囲から認められるように花を持たせながら会長に再選を果たした。
副会長はかぐやとなり、接点の出来たミコをメンバーに加えて新たな生徒会の1年が始まるのであった。
次巻へ続きます。
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