最強の実戦的古武術として名高い灘神影流(なだしんかげりゅう)の継承者の家庭に生まれた高校生、宮沢熹一が高校スポーツ界のスター選手から、プロ格闘家、裏の武術家らと格闘戦を交わし、ライバルや戦友と交流していく成長の物語。
空手、柔道、ボクシング、プロレス、ムエタイ、相撲、柔術など様々な格闘技の達人が登場し、死闘を繰り広げる。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
地元の暴走族すら敵わない高校生・宮澤熹一
兵庫県に住む青葉高校の宮沢熹一(キー坊)はある日、いじめられっ子の石毛を助けたことで地元の暴走族のトップ「尼崎の島木」に目をつけられることとなる。
〈高校生のキー坊 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
島木は石毛をリンチしてキー坊を挑発、キー坊が喧嘩を買う形でタイマンが実現する。
体格差のハンデをものともせず、キー坊は島木の正拳突きを止めて手首と肘を折って返り討ちに。
〈キー坊vs島木 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊は何かの格闘技に精通しているようだ。
キー坊 vs 染谷兄弟
高校でも敵なしのキー坊を快く思っていない坂上ジロは、地元でも札付きの不良である染谷兄弟に目をつけられてしまう。
兄の狂一はヤクザの準構成員で、弟の狂二もキレたらすぐにナイフで人を指す危険人物。
兄弟はシンナーを売っていたところをジロに密告され、警察に捕まっていたばかり。
密告者を探す兄弟は真っ先にジロを疑ってボコボコにし、身の危険を感じたジロは「キー坊が密告した」と嘘をついて逃れようとする。
〈キー坊vs染谷兄弟 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
染谷兄弟はキー坊を呼び出し、キー坊も売られた喧嘩を買った。
2対1かつ狂二はナイフを所持しての喧嘩。
それでもキー坊は狂一を投げ技で、狂二を強烈なローキックで粉砕し、ジロを助けるのだった。
〈強烈なローキック [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
ライバル・黒田光秀との出会い
トラックが飲酒運転で犬をひき殺してしまったところに居合わせたキー坊。
強面のドライバーは野次馬たちを威嚇するなか、とある青年が前へ出て犬の死体を路肩へそっと移し、ドライバーへの制裁としてトラックを破壊し始める。
〈現れた謎の青年 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
青年は恐るべき破壊力を誇る打撃で5分足らずでトラックを走行不能なレベルにまでボコボコにし、去っていった。
その青年との手合わせする機会を願うキー坊はそんなある日、街でとある女子(川嶋タカ子)に一目惚れする。
〈一目惚れするキー坊 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
タカ子は空手経験者でスケバン複数人を相手にしても戦えるほどの実力者。
ますます惚れこむ熹一だが、タカ子とキー坊の前にあの青年が再び姿を現した。
青年の名は黒田光秀。
黒田はキー坊が古武術・灘神影流の継承者と知っているようで、キー坊をライバル視している様子。
〈あの青年と再会 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
その場でキー坊と黒田が一触即発の状態となるが、黒田の彼女だったタカ子が仲裁に入ったことで衝突は回避。
タカ子はキー坊に「相手を見て喧嘩しないと大ケガする」と忠告する一方、黒田にも「本気になったらまた人を殺してしまうかもしれない」と心配する。
〈本気の勝負を望むキー坊 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
しかしそんなタカ子の心配をよそに、キー坊は黒田との全力での手合わせを心待ちにするのだった。
父・宮沢静虎の教え
父・静虎との手合わせで修練に励むキー坊。
静虎はキー坊に灘神影流の殺人術を身をもって食らわせ、灘神影流を使って人を活かすように説く。
〈父・静虎の教え [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
この日静虎がキー坊に味わわせたのは破心掌、心臓への強烈な打撃で相手は動けなくなり、処置をしなければそのまま死に至る危険な技だった。
親友を殺めた黒田のトラウマ
黒田は1年前に空手の大会で親友の成瀬と決勝で対戦し、互いに全力を出した結果、成瀬に判定負けを喫した。
しかし試合中に黒田が放った後ろ跳び回し蹴りが成瀬の後頭部にクリーンヒットしたせいで、試合後に成瀬は脳内出血で死んでしまう。
〈親友を殺めた黒田 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
それ以来拳を封印してきた黒田。
タカ子と再会しその事実を知ったキー坊は、ますます黒田の本気を引き出し全力で戦うことを決意するようになるのだった。
キー坊 vs 黒田
黒田が成瀬の墓参りに訪れたところを待ち伏せするキー坊。
キー坊は近くにあったスズメバチの大きな巣を刺激しながら黒田を挑発し、スズメバチの大群が2人に襲い掛かるなか2人の決闘が始まる。
〈スズメバチの大群に囲まれながらの決闘 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
2人とも高速のジャブでスズメバチを次々と払いのけながら距離を詰め、間合いに入る。
スズメバチを駆除し、黒田の闘争心にも火が付いた。
〈黒田も灘神影流の奥義を使う [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
黒田はキー坊の攻撃を正面からいなし、不敵な笑みを浮かべながら灘神影流の奥義であるはずの破心掌をキー坊に食らわせる。
父・静虎よりは威力の劣る破心掌を耐えたキー坊は、同じく灘神影流の奥義・斧旋脚で反撃に出るのだった。
〈灘神影流奥義・斧旋脚 [高校鉄拳伝タフ 1巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【1巻のまとめ】
兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は街で川嶋タカ子という少女に一目惚れするが、その彼氏はキー坊にも引けを取らない強さを誇る黒田光秀という青年だった。
過去に空手の大会で親友を殺めて以来拳を封印してきた黒田だが、キー坊は黒田との全力の勝負を望み、2人の決闘が始まる。
キー坊の攻撃を正面からいなす黒田は、灘神影流の奥義「破心掌」すらも放ってみせた。
父・静虎との修練の成果でこれを耐えたキー坊も、灘神影流の奥義で反撃に出るのだった。
次巻へ続きます。
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参考これぞリアル系長寿格闘漫画の原点!『高校鉄拳伝タフ』全42巻【ネタバレ注意】
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