ゾンビvs.不良!!!!! 監獄を舞台に災厄が最悪を食む!! ――関東中の不良が集まる更生施設・松嵐(しょうらん)学園に、無実の罪で収監された前田義明(まえだ・よしあき)。暴力渦巻く日々に、義明は絶望感を募らせていく。そんな中、監内に突如現れたのは死してなお歩き、人を喰らうゾンビだった……! 悪夢のような世界で、不良達のサバイバルが始まる!! 戦慄のパニック・ホラー!!!
(U-NEXT作品紹介より引用)
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
少年院への収監
物語は、主人公・前田義明が無実の殺人罪を着せられ、冤罪のまま収監されるところから始まる。
何者かによって仕組まれた事件により、彼の平穏な日常は一変し、青少年矯正施設「松嵐学園」へと送られることになった。
配属されたのは問題児ばかりが集められた4号室。
室長の吉岡正文、無骨な岩倉剛、頭脳明晰な山野井満(通称ノイマン)と同室となる。
理不尽な状況に打ちひしがれながらも、義明は荒れた環境の中で次第に同室の仲間たちと奇妙な絆を築き始める。
だが、そんな矯正施設の日常に異変が忍び寄っていた。
異変の兆候
外部では「噛みつき魔事件」が頻発しているとのニュースが流れていたが、松嵐学園内では情報が遮断されており、詳細を知る術がなかった。
そんな中、義明たちは敵対する8号室のメンバーと揉め事を起こし、罰を受けることになり、運動場で走らされていた。
その最中、学園内の電柱に護送車が衝突する事故が発生。
護送車から降りてきた囚人と思われる男性が突然暴れだし、刑務官を襲い食べ始める。
その光景に囚人たちの間に恐怖が広がる。
義明たちは恐怖に震えながらも必死に戦い、致命傷を与えて倒したはずが、化け物は再び立ち上がり襲いかかってくる。
その異様な姿に圧倒された義明たちは、施設内へと慌てて逃げ込む。
出口なき地獄
施設内にも容赦なく侵入してくる化け物たち。
義明たちは使えそうな武器を手に取り、必死に応戦しつつ、正門へ向かう。
外への脱出を試みるも、扉を開けた瞬間、化け物の群れがなだれ込んできたため、慌てて閉じるしかなかった。
外へ出る道を塞がれた義明たちは、今度は屋上を目指すことにする。
階段を駆け上がり、たどり着いた屋上で目にしたのは、燃え盛る街の光景だった。
施設から抜け出したところで待ち受けるのは、さらなる地獄――
現実を突きつけられた義明は言葉を失い、途方に暮れるのだった。
絶望の中の一筋の光
破壊した配管を手に取り、戦う意志を燃やす吉岡。
その姿に呼応する岩倉。その時、ついに屋上まで化け物が姿を現す。
絶体絶命の状況に陥るが、ノイマンの冷静な機転で避雷針を使い、感電させることで何とか倒すことに成功する。
見事勝利を収めた彼らは、再び施設内へと戻り、生存者を探し始める。
教官室で義明が見つけたのは電話だった。
半ば諦めながらも、実家へと電話をかける。
奇跡的につながり、義明の胸には一瞬の希望が灯る。
しかし、その希望は無情にも断たれ、通話は突然途切れてしまう。
呆然とする義明に対し、吉岡は直接会いに行こうと提案。
その言葉に皆が心を奮い立たせ、外へ出る決意を新たにする。
唸りを上げた車は、押し寄せる化け物たちを次々と薙ぎ倒しながら爆走する。
運転席でハンドルを握るのは吉岡であった。
荒れ狂う咆哮と共に化け物が車体にしがみつこうとするが、その勢いを振り払うように進み続ける。
タイミングを合わせ開いた正門へ飛び込み、絶望の中で見つけた微かな希望を胸に、見事に脱出成功するのだった。
崩壊した外の世界
化け物だらけの街を爆走する車。
その助手席にはうなだれた義明の姿があった。
彼の家族はすでに皆、化け物に成り果てていたのだ。
希望を抱いて駆けつけたはずの場所で突きつけられた、あまりにも残酷な現実。
変わり果てた街中を進む車の前方に、奇妙な“山”のようなものが見えてくる。
道の真ん中に山が?――
近づくにつれ、それが無数の化け物がピラミッド状に積み上がったものだと気づく。
ぞっとする光景に言葉を失う義明たち。
そして、その頂点には人影が見える。
まるで王のように座っているかのように見えるが、その正体は一体……?
【1巻のまとめ】
前田義明は無実の殺人罪で松嵐学園に収監されるが、同室の仲間たちと絆を築く。
外部で「噛みつき魔事件」が発生し、施設内に化け物が侵入する。
義明たちは正門や屋上からの脱出を試みるが失敗し、屋上で化け物と戦う。
ノイマンの機転で勝利し、生存者を探す中、義明は電話で家族と一瞬つながるが、通話が途切れる。
吉岡の提案で外へ出る決意をし、車で脱出を試みる。義明は家族が化け物になったことを知り、変わり果てた街を進む中、化け物の山の頂点に人影を見る。
【1巻の見どころ】
この巻の見どころは、学園内に突如として襲い掛かる異形の化け物たち。
護送車の事故をきっかけに発生した混乱の中、刑務官が囚人に襲われ食われるという衝撃的なシーンは戦慄ものです。
逃げ惑う義明たちは、施設内での決死の戦いを繰り広げ、正門を開けた瞬間に押し寄せる化け物の群れ、屋上での絶望的な状況など、息をつかせぬ展開が続きます。
また、極限状態の中で光る仲間たちの機転と勇気も見逃せません。
そして、義明が奇跡的に家族と電話がつながるも、希望が無惨に打ち砕かれる―。
最後には少年たちが決死のドライブで施設を脱出し、荒廃した外の世界へ踏み出しますが、そこで彼らが目にしたのは、無数の化け物が積み上がった“山”と、その頂点に座する謎の人影——新たな恐怖の幕開けを予感させます。

次巻へ続きます。
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