ある日、高校1年生の玄野計は小学生時代の親友だった加藤勝と共に地下鉄のホームで線路に落ちた酔っ払いを助けようとして電車に轢かれ命を落としてしまった。
目を覚ました次の瞬間、2人がいたのはとあるマンションの一室。そこには同じように死んだはずの人々が集められていた。
部屋の中央には「ガンツ」と呼ばれる謎の大きな黒い球。
同じ部屋にいた中学生の西や美少女の岸本らとともに、玄野たちは理由もわからないまま星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと強制的に転送されていく。
破壊的な威力を持つ近未来の武器を手にわけもわからぬままゲームが始まり、2度目のゲームでは経験豊富な西が命を落とすまさかの事態となってしまう。
「あと10点で自由になれたのに…」というのが西の遺言だった。
何人かが犠牲になるが、玄野がボスの撃破に成功、ゲームクリアとなる。
ガンツのゲームの中に自分の輝ける居場所を見出し始める玄野だが、岸本が想いを寄せる加藤に嫉妬し岸本を家から追い出してしまった。
幼い弟の歩を養うため、もう二度とゲームには参加したくないと願う加藤、しかしそんな願いを裏切るかのように3度目のゲームが始まった。
集められた多くの初心者を必死に束ねようとする加藤だが、TV出演歴もある仏僧を筆頭に信じない者、半信半疑である者、反応はそれぞれである。
岸本への失恋のショックが癒えない玄野は部屋の奥の方で佇み、そんな玄野に母性本能をくすぐられた勝気な美女が声をかけた。
果たして今度のゲームはどんな展開が待っているのか―。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
玄野の初体験
美女に声をかけられ、半ばやけくそで「セックスさせてよ」と言い放つ玄野。
少し戸惑いを見せながら、「今…する?」と返す。
部屋ではガンツから今回のターゲットが金剛力士像になぞらえた「あばれんぼう星人とおこりんぼう星人」であると告げられるなか、2人はなし崩し的にセックスを始めた。
様子を見に来た岸本が2人のセックスを目撃してしまうが、玄野は半ばどうでもよくなっているのだった。
今回の舞台は寺院
スーツと武器だけは絶対に持つよう、皆を必死に説得する加藤。
身をもってスーツの力を証明したこともあり、会社員の宮藤や自衛隊員、ガンマニアの男などが加藤の言葉に耳を貸すように。
そして転送が始まり、今回の舞台である寺院・羅鼎院でミッションが始まる。
いつも通り、ゲームを信じずにそのまま帰ろうとした者がエリア外にでて爆死。
加藤は皆を指揮し、寺院の中へ入ろうとする。
すると門の番人である金剛力士像が動き出した。
ターゲットであるあばれんぼう星人とおこりんぼう星人が目の前にいたのだった。
ターゲット2体を撃破
どう戦えばよいかもわからないまま坊主は殺され、動き出した巨像を相手に早くも逃げ惑う加藤たち。
そんな中、1人奮起した玄野が果敢に立ち向かう。
「自分が生きる場所はここだ」という強い自負で1体を倒し、もう1体にも攻めかかる。
相手の攻撃にやや苦戦するも、近くの建物の屋根から東郷が狙撃し、もう1体も撃破。
初参加組は胸をなでおろしながら、目の前で繰り広げられる戦闘が夢ではなく現実であることを受け止め始めた。
そして美女も「生きて戻れたら付き合おう」と玄野を誘う。
しかし、付近からは無数の仏像星人たちがジリジリと迫ってきていた。
本当の戦いはここから始まるのであった。
大仏までもが動き出す
わけのわからない言葉を発しながら襲ってくる仏像星人たち。
そして寺院に鎮座していた大仏も立ち上がって動き出す。
余りに巨大すぎて通常の火力では全くダメージを与えられない相手。
スーツを着ていない者がやられ始め、たまたまそこを通りがかった一般人もいつの間にか壊れている寺にフラフラと足を踏み入れてくる。
大仏が歩を進め、このままでは何も気づいていない無関係な一般人が踏みつぶされてしまう―。
すかさず加藤が北条と貞子に援護を頼み、一般人を守ろうとして大仏の踏みつけに巻き込まれるのであった。
【6巻のまとめ】
岸本への想いを吹っ切る為、声をかけてきた美女と男女の関係を結んだ玄野。
そして今回は寺院を舞台に仏像に扮した異星人との戦いが始まる。
果敢に立ち向かう玄野の活躍で2体を撃破、しかし付近からは無数の仏像たちがジリジリと迫ってきていた。
さら鎮座していた大仏も動き出し、あまりに大きな敵を相手に厳しい戦いを迫られることになるのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考転送先に待つのは地獄、SFアクション漫画の金字塔『GANTZ』全37巻【ネタバレ注意】
続きを見る