おバカが集まる龍山高校が倒産の危機。債権整理にやってきた桜木は急に気を変えて学校を再建することに。
その時桜木は1年以内に東大生を1人出して、学校を超進学校として有名にする方法を選んだ。
桜木自らが特別進学クラスの担任となったものの、集まった生徒は水野と矢島の2人。
伝説の教師・柳の力のもと10日間のスパルタ合宿で計算力を鍛える。
一方、桜木は現行の教師に対してテストメインで行う授業スタイルの革命についてくる者だけを再雇用すると宣言し、1・2年にも特別進学クラスを創設するなど学校改革に本格的に乗り出した。
そして英語教師の川口、国語教師の芥山、理科の助っ人・阿院が合流し、社会は桜木自らが担当しながら実力をつけ始める。
夏休みは自主的な学習をメインとし、東大模試を経て受験の夏も終わりを迎える。
新学期に入り矢島に現役東大生の家庭教師が付くことになるなか、センター試験対策に突入。
桜木はまず世界史は「後ろから遡れ」と教え、柳はセンター数学と2次の数学は全く別物として対策せよと教える。
そして国語の現代文では「客観性を持って考える」ということの大事さを説く芥山。
その練習として水野と矢島は「東大生の親はみんな金持ちという通説が正しいかどうかを自分なりに考えることに。
果たして芥山の真意とは―。
14巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
学ぶことは受け入れるということ
東大生の親はみんな金持ちという情報について、水野と矢島はともに自分たちで調べた結果信憑性に欠けるという結論に至る。
芥山は常識はアテにならない、としたうえで若い人ほど常識を肯定的に捉えて学び、将来それを打ち破って非常識を作り出すべしと説く。
そして学ぶということは受け入れるということ。
テクニックも同様で、役立つと思ったら素直な心で何事もまず受け入れて取り組む姿勢が大事なのであった。
センター古文と漢文の攻略法
続いてセンターの古文と漢文の対策。
意外にみなやらない文法問題こそ数時間の勉強に集中すれば取りこぼしを防げるところであり、点が取りやすいところでしっかり取るのが鉄則。
覚えるべき文法はたった数十個、パターンを覚えれば読解力アップにもつながる。
また文章問題でもパターンがあり、古文に登場する人物の価値観は画一的で想像しやすく、漢文では当時の常識が我々のものとは違うことを意識することが大事。
現代文と同様に選択肢を読むだけで誤答を見抜ける場合もあり、教育的見地から主人公のことはまず肯定的に書かれていなければならない、つまり主人公を否定的に描いているものはほぼ不正解。
国語でもしっかりと対策を積めば攻略は可能なのであった。
センター英語の攻略テクニック
次はセンター英語の対策。
英語も他の科目と同様、問題量が多く時間との戦いになる。
単語や文法問題は丁寧に解いてミスを防ぎ、長文読解で時間を短縮するのがコツ。
長文を速く読むテクニックその1は、英文は訳しながら読まないこと。
英語の文章は構造のルールが決まっており、そもそも1つの段落でキーとなる主張は1つだけ。
それを見つけられれば全てを訳す必要はなく、そのトピックセンテンスも段落の始めか終わり、もしくは分かりやすい接続語句とともに段落の中にあることが多いと覚えておけば見つけることは容易。
英文全体としては序文、本論、結論の順に作られるのがルールで、序文で結論を述べて本論で説明し、最後に結論を再確認するのが構成。
そしてもう1つ、設問では下線部の周辺の文がトピックセンテンスになることが多い。
これらが長文を速く読むためのテクニック。
次に問題を解く際には、国語と同じように選択肢を読むだけで答えを絞りこむテクニックはそのまま英語でも使うことができると川口は教えるのであった。
想定外の抜き打ちテスト実施へ
計画通りに学習を進める水野と矢島だが、桜木は学校再建のカギを握る大口債権者からの依頼に頭を抱えることとなる。
それはこの段階で2人の実力を把握するため、有名進学校の実力テストを抜き打ちで受けさせるというものだった。
現時点で受けさせれば水野と矢島は自信喪失しブレーキがかかってしまうかもしれないが、大口債権者の依頼を断れば学校再建が遠退く。
やむなく2人を賭けて実力テストを受けさせることにした桜木は、予想外のブレーキが起きてしまったら自らそれに対処する決意を固める。
桜木は本田に予め協力を依頼するなどケアしながら、水野と矢島に抜き打ちの実力テストをさせることを告げるのであった。
抜き打ちテストを乗り切るが…
自分の実力を知るのは怖くて当たり前、その怖さを克服するためには自分が成長したことをいかに実感させてやれるかが重要となる。
桜木は言葉で激励しながら出来る限りの準備をし、いよいよ2人を信じてテストに臨む。
大口の債権者である老人が自ら試験監督を務めるなか、テストが始まった。
問題を見るや難易度を悟れるくらいに2人は成長しており、これまで培ってきたもの全てをぶつける。
そんな2人の姿勢を見て老人は納得し、学校再建の話は首の皮が繋がった。
ところがテストの結果、矢島は期待を上回る点が出たものの水野は焦りからかケアレスミスが目立ち、得点が伸びなかった。
表向きは落ち込んでいないフリをする水野、しかしここから水野はスランプに突入してしまうのだった。
スランプになった水野を再生させる秘策とは…
東大受験まで残り5か月弱、この大事な時期に水野の成績が低迷し、本人もそれを気にしてさらにスランプになる負のスパイラルに陥ってしまう。
桜木は水野を立ち直らせるためのヒントを求めて大沢にもコンタクトを取るが、有効な手だては思い浮かばない。
そしてついに水野が授業をすっぽかしてしまう。
水野の実家のスナックへ押し掛けた桜木は「元気になりたかったらてめえひとりで元気になれ」とあえて厳しい言葉をかけた。
東大に行って天国に昇るか、このまま東大を諦めて地獄に墜ちるか選べと改めて考えさせ、まずは東大を目指す意志を再確認させる。
そして再び学校に顔をだした水野に、桜木は手帳を渡してこれまで学校側がつけていた学習の記録を書き写すように指示。
果たして桜木の意図とは…。
【14巻のまとめ】
センター古文・漢文・英語の攻略法を伝授され実力をつけていく水野と矢島だが、大口債権者の意向で抜き打ちの実力テストを受けることに。
まだ自分の実力に自信を持てず不安なままテストを受けた2人。
桜木が事前にケアしていたものの、予想以上に悪い点を取った水野がスランプに陥ってしまう。
落ち込む水野にこれまでの学習記録を手帳に書き写すように指示する桜木。
果たしてその効果は―。
次巻へ続きます。
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