鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎が2年間のリハビリを経て奇跡的な回復を遂げた。
地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置きながら治療費を稼いだキー坊は、親友であるリキ丸の計らいで大物フィクサーの柳場道元が主宰する「ハイパー・バトル」への出場を勝ち取る。
静虎も鬼龍を倒す共通目的のもと、その実力を道元に買われて格闘技のスペシャリスト集団「チームD」の一員としてハイパー・バトルに参戦する。
ハイパー・バトルの前回優勝者バトル・キングの正体が尊鷹であることがわかり、鬼龍も乱入するなかバトル・キングへの挑戦権が賭かったハイパー・バトル本戦が開幕した。
影の実力者ガンビーノが巨額の賭けや八百長で大会を支配しようとするなか、「キー坊と静虎に血のつながりがない」という衝撃の事実も明らかとなった。
そしてキー坊が究極の当身技・幻突で静虎を破り、決勝進出を決めた。
しかしガンビーノの雇ったスナイパーが鬼龍を狙撃し、鬼龍が倒れてしまう。
その死の真相は不明のまま大会はガンビーノの実弟にして影の大統領とも称されるジョゼフィーノの私邸で仕切り直しとなり、薬物の力で一気に攻め立てる菊多を破ったジェットが決勝進出を決めた。
菊多を実験とした薬物の武器化に失敗した立川博士はジョゼフィーノの怒りを買い、立川博士の身を守ろうとした静虎もジョゼフィーノから目をつけられてしまう。
一方、大会はそのまま続いてキー坊とジェットの決勝戦が開催されることに。
ジョゼフィーノの息がかかった男がレフェリーに就き、不穏な空気のなか決勝が始まるのだった。
24巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
キー坊vsジェット 序盤は激しい打撃戦
キー坊とジェットの決勝戦。
試合の序盤から激しい打撃戦となり、ジェットが見えない打撃でキー坊にダメージを与える。
〈速すぎるジェットのパンチ [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
まるで鬼龍と戦っているような強さに感嘆するキー坊。
お返しに奥義・幻突を放ち、一撃でジェットからダウンを奪って見せた。
〈キー坊もお返しの幻突 [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
静虎を狙うジョゼフィーノ
その頃、試合会場の外ではジョゼフィーノが部下に命じて静虎を捕えようとしていた。
試合会場にいるキー坊はジョゼフィーノにとって人質の意味も持つなか、静虎は武装した部下たちを撃退しブラック・ハウスのなかで身を潜める。
〈追手から隠れる静虎 [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
モニタールームに潜入し、立川博士が監禁されているのを知った静虎は、救出に向かう。
しかし静虎の潜入に気づいたジョゼフィーノ達も刺客を増やし、バルカン・ボビーが静虎たちの前に立ちはだかるのだった。
〈静虎を追うバルカン・ボビー [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
真剣勝負に水を差す悪徳レフェリー
強烈な打撃を放つジェットをガルシアと姿をダブらせていくキー坊。
コーナーに追い詰められたところでレフェリーがドクター・チェックを口実に割って入る。
〈真剣勝負に水を差すレフェリー [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
真剣勝負に水を差される形となったが、ジョゼフィーノはレフェリーを買収して試合運びを好きなように作り上げようとしていた。
キー坊もジェットもレフェリーの裁定に不快感を示し、互いに協調するように打撃戦を繰り広げつつレフェリーに近づいていく。
そして誤爆を装いながら2人で息を合わせてレフェリーに強烈な打撃を浴びせ、先にKO。
〈結託してレフェリーを成敗 [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
邪魔者が居なくなったところで心置きなく試合を続行するのだった。
麻薬密造の現場を目撃した静虎
立川博士を抱えながらバルカン・ボビーの激しい連射を躱し逃げる静虎。
何とか窓から脱出して難を逃れるも、腹に銃弾を受けてしまう。
〈負傷した静虎 [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
地下の排水溝に立川博士の身を隠し、自身は再びブラック・ハウスの中へ潜入、自分の腹に食い込んだ弾丸を摘出し、応急処置を施した。
そしてブラック・ハウスの中で静虎は麻薬を密造している現場を目撃してしまう。
〈麻薬密造の現場を目撃 [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
そこにジョゼフィーノの部下とバルカン・ボビーも追いつき、銃を突きつけられる静虎。
果たして無事に逃れることができるのか―。
決勝は時間無制限のバーリ・トゥードに
目まぐるしい攻防を繰り広げるキー坊とジェット。
2人の試合を裁くためにバトルキングがレフェリーとしてリングに上がった。
〈バトル・キングがレフェリーに [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
バトルキングの裁定により、2人の戦いは一切の反則がない時間無制限のバーリ・トゥードとなり、ギャラリーは沸き立つ。
試合再開となり、先に仕掛けたのはキー坊。
関節技を仕掛け、ジェットの抵抗で場外に転落しながらも技は離さない。
横三角絞めで絞め続けるが、失神する直前に息を吹き返したジェットが脱出。
〈ジェットが反撃へ [TOUGH 24巻](c)集英社/猿渡哲也〉
鮮やかにポジションを入れ替え、今度はキー坊に寝技を仕掛けるのだった。
【24巻のまとめ】
ジョゼフィーノに狙われる静虎は襲撃によって負傷しながらも立川博士を救出するが、ブラック・ハウスの中で麻薬密造の現場を目撃したところで部下に追い詰められてしまう。
一方、試合会場ではキー坊とジェットが結託して勝負に水を差す悪徳レフェリーを成敗し、バトル・キングがレフェリーとなって仕切り直しとなる。
2人は心置きなく戦い、キー坊の絞め技から何とか脱出したジェットが反撃に出るのだった。
次巻へ続きます。
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