薄幸サラリーマン更科二郎が、ひょんなことからロードレースを始めることになりました。
妻が失踪し、娘のふくのも手がかかる存在ですが、自転車に乗っているときだけは何もかも忘れられます。
日本人だけでツール・ド・フランスを目指すヨーコのチームに誘われ、桜島をキャプテンとし、小菅、勇二郎が集いました。
ド素人の更科に苛立ちを隠せない桜島でしたが、更科とのレースで心を動かされていきます。
そして、更科の加入を認め始めた桜島は年に1度のお祭り、「ジャパン・カップ」の観戦に更科を誘うのでした。
10巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
エミールとの出会い
更科はふくのを連れて出かけた家電量販店のゲームコーナーで外国人の親子エミール・クリストとアントンに出会います。
言葉が通じないせいもあり、更科が誤ってエミールの首飾りに手をひっかけてしまったことで首飾りが壊れ、激昂したエミールと乱闘騒ぎとなりました。

〈エミールと乱闘騒ぎを起こす更科 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
実はこのエミールがロードレース界のスーパースターでジャパンカップのために来日していたのですが、そんなことを知る由もない更科。
その手には騒ぎの中で結局持って帰ってしまった首飾りがありました。

〈エミールの首飾りを誤って持って帰ってしまう [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
ジャパン・カップ当日
ジャパン・カップ当日。
桜島に連れられて観戦にきた更科は初めこそ興味が薄かったものの、次第にその熱に惹かれていきます。
レースは中盤で単独アタックをしかけたエミールが独走し、そのまま圧勝しました。

〈ジャパン・カップはエミールが圧勝 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
その姿を見て、初めてエミールが至高の存在であることを認識した更科。
表彰式でエミールも更科の姿を見つけ、更科を壇上に引きずりあげて「彼は私の古い友人で、ライバルだ」と発言します。

〈エミールに巻き込まれていく更科 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
思わぬ展開に焦る更科ですが、その場でツール・ド・フランスを目指していることを自ら言葉にしました。
観衆たちは真に受けず笑いますが、更科は本気でした。
その夜、更科たちとエミールは居酒屋で夜を共にし、首飾りも無事に返します。
距離を縮めたエミールは気前よく更科にロードバイクをプレゼント。
そして更科を外へ連れだし、母国スロバキアの言葉で更科を激励します。
エミール「俺にはロマの血が流れている。本国スロバキアでは教育すらまともに受けられない。そんな僕が貴族のスポーツである自転車でここまで来た。ペダルの回転は全ての人間に平等だ。ただひらすら漕げばいい。不可能はない!」

〈自らの過去とともに更科を激励するエミール [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
言葉を理解できずとも、エミールの熱い思いが更科に伝わります。
しかしこの様子をたまたま近くにいた一般客がビデオに撮っており、これが後に予期せぬ事態へ発展していきます。
MAX比嘉監督の就任
ヨーコが新チームの監督としてMAX比嘉という男を連れてきました。
元プロ選手でヨーロッパでの実績もあり、日本人選手の育成やチームの設立にもノウハウを持っているようです。

〈新監督のMAX比嘉 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
一方、小菅は会社を自ら退職し、自転車に専念することを決意します。
そして、比嘉監督のもとで練習を始める桜島・更科・小菅・勇二郎らの前に、弾吉も登場します。
弾吉も桜島に誘われていたのでした。

〈弾吉がチームに参加 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
人数はそろい始めましたが、日本人チームの設立とツールへのハードルはまだまだあります。
実績がないことの他に、莫大な金を支援してくれるスポンサーがいないのです。
スポンサー集めに奔走するヨーコと桜島ですが、監督がMAX比嘉ということで業界の反発をくらいます。
MAX比嘉は業界で相当敵視されているようです。

〈業界から敵視されているMAX比嘉 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
更科達もまた、比嘉の練習方法への疑問や怪しい保険への勧誘など、比嘉への疑念を抱き始めていました。
それでもとりあえず自分でできることをやろう、と更科は比嘉にアドバイスを求め、「寅の沼」での修行を紹介されます。
シクロクロスの練習場「寅の沼」
紹介されて出向いた先は、シクロクロスという競技のレース場。

〈更科が辿り着いた「寅の沼」 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
足場の悪いドロ道を走り、階段は自転車を担いで駆け上がる、ひたすら体力を求められる競技です。
早速挑戦しますが、1周ちょっと走っただけでボロボロになる更科。
レース場の関係者を通じて比嘉の過去を知ることとなります。
高まるMAX比嘉への不信感
また、時を同じくして勇二郎や弾吉、桜島も比嘉の過去を突き止め、ヨーコらとともに比嘉を問い詰めます。
比嘉は怪しい投資やマネーロンダリングに手を染め、さらに過去にはプロチームの監督を退いてから何の基盤もないにも関わらず、「ツール・ド・フランスに出場させる」というのを殺し文句に高額な報酬を騙し取っていました。
しかし比嘉は
比嘉「私のビジネスが怪しい。私の過去がうさん臭い。だから?それを君達がツールへ行けない言い訳にするつもりか?」
と開き直ります。
「自分の時間のほとんどをトレーニングにあて、かつ効率的に研ぎ澄ませるか。それを見るための合同練習だ。」
と凄む比嘉に、桜島たちは論破されてしまいました。

〈比嘉の主張も正論ではあるが… [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
それでも比嘉を信用できない勇二郎と、すっかり比嘉のもとにつくことを決めた弾吉。小菅は姿すら現しません。
チームはまだバラバラで、さらにチームの結成にはあと1人、6番目の男が足りない状況です。
自転車のプロの登場
比嘉への信用はさておき、ひたすらシクロクロスで体力づくりに励む更科。
その前に正真正銘の日本人プロが登場します。

〈日本人プロが登場 [かもめ☆チャンス10巻](c)小学館/玉井雪雄〉
初めてプロとともにシクロクロスを走る更科。
プロの実力やいかに。
【10巻のまとめ】
ロードレース界の至高の存在、エミールとの出会いやMAX比嘉の監督就任がありました。
しかし比嘉の怪しい過去や悪評がチームのメンバーに知れ、早くもチームはバラバラ。
そんななか更科は体力づくりのためシクロクロスの修行を開始。
そして正真正銘のプロの走りを目の当たりにすることとなります。
次巻へ続きます。
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参考人生をやり直すためにツール・ド・フランスを目指す『かもめ☆チャンス』全20巻
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