地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
自らアリゾナ州立刑務所に収監され、見事オリバを上回った。
その頃、古代から野生人ピクルが蘇る。
烈と克己が敗れて身体の一部を失い、ジャックもまた「日に2度の敗北」を再び味わう。
そして烈と克己からバトンを託された刃牙もまた武術をもって翻弄しペースを握るが、最後は武術を捨てて真っ向からの勝負をあえて望み敗北した。
烈はボクシングの門を叩き大物プロモーターのカイザーに連れられてアメリカへ。
デビュー戦では元王者のワーレフに余裕で勝利し、衝撃的なデビューを飾る。
しかし"スモーキン"ジョーとの対戦では苦戦を強いられながらも逆転KO勝利。
次の相手は最強王者ウィルバー・ボルトに決定した。
他方、数度の親子団欒を経てついに親子喧嘩にいたった刃牙と勇次郎。
大観衆が詰めかけ困惑する勇次郎をよそに、刃牙にエンジンがかかっていく。
初めて自分からダウンを奪いかけた息子の成長を力ずくで誉めようとする勇次郎と、必死に抵抗する刃牙。
手加減を加える勇次郎に対し刃牙が手痛い反撃で抑え込みにかかる。
勝利を目指す刃牙に対して勇次郎も姿勢を改め、息子を好敵手として認めるために本気で向き合うのだった。
35巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
壁画に示された戦力
見つかった壁画は数種類。
背中に鬼を宿す人物に向かって様々な武器が向けられているもの、それはつまりそれだけの戦力を用意せざるを得なかったこの人物の強さを表していた。
アメリカに勝った男、範馬勇一郎
勇次郎の攻撃を受け続け、自分の出せるものを出し切ったと感じ始める刃牙。
「続けるか」と問いかける勇次郎だが、その前に勇次郎の父、範馬勇一郎の霊が姿を見せる。
〈範馬勇一郎[範馬刃牙 35巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎と刃牙、そして見守る観衆にも見える勇一郎の霊は、刃牙の背中を押した。
範馬勇一郎は太平洋戦争の沖縄戦終結後も単独で米軍に抵抗し、戦艦アイオワを放棄させるにいたったことで「アメリカに勝った男」とも言われる豪傑である。
その得意技は人間をすさまじいスピードでヌンチャクの様に振り回す「ドレス」と呼ばれるものだった。
〈アメリカに勝った男[範馬刃牙 35巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎から刃牙へ「ドレス」の教育
勇次郎が刃牙の足を掴み、ドレスを繰り出す。
刃牙の身体が目にもとまらぬ速さで振り回され、残像が半透明のベールとなって勇次郎の身体を覆っていく。
〈刃牙をヌンチャクのように振り回す[範馬刃牙 35巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
遠心力でとてつもないダメージを受ける刃牙。
勇次郎はそのまま刃牙を武器の様に扱い、ワゴン車に叩きつける。
「『範馬』を名乗るなら自分の身を守りきれ」という勇次郎なりの教育が始まった。
〈叩きつけられる刃牙[範馬刃牙 35巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
何度も叩きつけられながらも、自分の身を守りきった刃牙。
刃牙はさらにダメージを回復させていたどころか、勇次郎にプレゼントと称してある物を渡すのだった。
〈刃牙からのプレゼント[範馬刃牙 35巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【35巻のまとめ】
本気になった勇次郎が刃牙に繰り出したのは、「アメリカに勝った男」とも呼ばれる父、範馬勇一郎の得意技「ドレス」。
目にもとまらぬ速さで刃牙の身体を振り回し、ワゴン車に叩きつける。
対する刃牙は自分の身を守りながら勇次郎にある物をプレゼントするのだった。
次巻へ続きます。
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