犬猿の仲のザップとチェインは手錠に繋がれて拉致されるが、機転をきかせて脱出する。
フェムトが放った魔獣騒動はライブラによってあっという間に鎮圧された。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
ライブラ締め出し事件
何万人もの被害を出す大災害を引き起こす「震災存在」の召喚を防ぐため、スティーブンをリーダーとするライブラの数名はプログラムを組んでコードを逆算し、犯人の所在を突き止めようとしていた。
しかし演算を開始すると同時に街でトラブルが発生し、スティーブン達は鎮圧に向かう。
アジトに戻ろうとすると、なぜか防衛システムが作動しておりスティーブンたちは締め出されてしまった。
システムを起動したのは、アジト内に入り込んで急速に繁殖・進化を遂げて人類レベルの知能を手に入れたガガンボだった。
ライブラのセキュリティ設計者の息子「ユリアン」でもロックの解除には3時間かかり、演算を続けているPCがあるためアジトを破壊することもできない。
さらに進化しようとするガガンボは、アジトのセキュリティレベルを最高値まで引き上げ、ライブラの侵入を阻止しようとする。
レオの義眼を使えばセンサー網を可視化できると気づいたクラウスは、センサーをかいくぐって壁をよじ登り侵入を試みる。
万が一に備えあえて残された「システムの不具合」に気づいたユリアンはセキュリティをこじ開け、ガガンボはクラウスに倒された。
犯人一味を捕まえたライブラによって震災存在の召喚は阻止され、アジトの防衛システムは一から組みなおされることになった。
飲み比べ勝負
なんでも飲み比べで決める「バッカーディオの秤」が数千人規模の被害をもたらす爆弾を賞品にしたとを知ったライブラは、爆弾を確保するため潜入作戦を計画する。
しかしクラウス達の到着前に、先行していた酒豪のチェインが飲み比べ勝負を受けてしまう。
相手が酒に細工をしたことに気づいたクラウス達は何とかチェインに伝えるが、チェインはそのまま酒を飲んだ。
チェインは人狼の能力を使い、細工された酒が体内に入る前にすり抜けさせていたのだが、観客は「チェインが失禁した」と勘違いしてはやし立てる。
クラウスはチェインを馬鹿にされて激怒するが、その間にチェインは持ち直し、正々堂々と飲み比べで相手を負かした。
勝負の後で勘違いに気づいたクラウスは、自分の過ちに落ち込みつつもスティーブン達のアドバイスどおり口をつぐんだ。
副官の仕事
クラウスがヘルサレムズ・ロッドを留守にしている間に、ある逃走犯を追っていたザップとツェッドはどこからか現れた触手に不意をつかれ、重傷を負う。
私設部隊の調査で、ライブラの一員「ギャレット」の裏切りを突き止めたスティーブンは、彼を追いつめ投降を迫るが、そこへザップ達を襲った触手の化物が現れ、襲いかかってきた。
スティーブンと私設部隊は化物とギャレットを難なく確保し、「徹底的に情報を吸い上げる」ため連行した。
スティーブンは「クラウスが知ったらどう思うだろうな」という捨て台詞に落ち込むが、私設部隊のリーダー「フロスト」は「リーダーの負担を最小限に抑えるのも副官の仕事だ」と励ました。
【2巻のまとめ】
アジトから締め出されたライブラは、震災存在の召喚が迫る中、協力し合ってセキュリティシステムの解除を試みる。
バッカーディオの秤に潜入したチェインは酒豪ぶりを発揮し、爆弾の奪取に成功する。
メンバーの裏切りに気づいたスティーブンは、クラウスに知らせず粛々と処理をする。
【2巻の見どころ】
この巻の見どころは、ライブラのアジトが突如締め出される異常事態と、それに立ち向かうメンバーたちの知略と結束です。
知性を持ったガガンボによって完全封鎖されたアジトを、レオの義眼やクラウスの肉体、ユリアンの機転で突破する一連の攻防は緊張感に満ちています。
また、酒勝負で爆弾の争奪戦に挑むチェインの胆力と、人知れず裏切りを処理するスティーブンの冷静な副官ぶりも必見です。

次巻へ続きます。
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