ある日、高校1年生の玄野計は小学生時代の親友だった加藤勝と共に地下鉄のホームで線路に落ちた酔っ払いを助けようとして電車に轢かれ命を落としてしまった。
目を覚ました次の瞬間、2人がいたのはとあるマンションの一室。そこには同じように死んだはずの人々が集められていた。
部屋の中央には「ガンツ」と呼ばれる謎の大きな黒い球。
同じ部屋にいた中学生の西や美少女の岸本らとともに、玄野たちは理由もわからないまま星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと強制的に転送されていく。
破壊的な威力を持つ近未来の武器を手にわけもわからぬままゲームが始まり、2度目のゲームでは経験豊富な西が命を落とすまさかの事態となってしまう。
「あと10点で自由になれたのに…」というのが西の遺言だった。
その後もゲームは繰り返され、仏像星人達を相手にした回では岸本と加藤も命を落とし、玄野だけが生き残ってしまった。
元の学校生活では黒い球の部屋について探りを入れてくる謎の転校生・和泉 紫音が玄野に近づくなか、再びゲームが始まる。
今度のターゲットはチビ星人、しかしゲームには玄野1人で挑むこととなるのだった。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
チビ星人と接敵
転送されたのはビルの屋上。
どんな相手かも、どこに何匹いるかもわからない状況に鼓動が早くなる。
スーツの力を使って走り幅跳びでビルの屋上を移動すると、一匹と接敵することに。
相手は小さいながらも素早さとパワーを兼ね備え、スーツを着ている玄野を殴って吹っ飛ばす。
想定外の強さに一旦退く玄野。
ビルからビルへと飛び移りながら、追ってくるチビ星人を空中で撃ち落とすことに成功。
異星人とはいえ命を奪う行為に涙がこぼれる玄野、しかしチビ星人の断末魔を聞き付けた仲間たちに囲まれてしまうのだった。
何もできない恐怖の中、敗走
テレパシーで玄野に対する憎悪と敵意を伝えながら襲ってくるチビ星人たち。
なぶられたうえにスーツの両腕をもがれ、死の恐怖を味わった玄野は全力で逃走を始める。
ビルを飛び移りながら撃つ方法で追手を数匹仕留めるが、同じ手口はもう通用しそうにない。
巧みに追ってくるチビ星人に震えながら必死に逃げる玄野。
ついに追い付かれるが、ゲームの制限時間を迎えてそのまま部屋へと転送される。
敵前逃亡の玄野への採点が行われ、これまで稼いだ点が没収されるのだった。
罰ゲームで彼女ができた
チビ星人との戦いがトラウマになりながらも、学校でクラスメイトたちと人生ゲームで暇を潰す玄野。
罰ゲームでルーレットの指し示した方向にいる女子に告白することとなり、地味な女子の小島多恵にアタックすることとなる。
友達からならというまさかの返事で本当に付き合うこととなった。
チビ星人が現実世界まで追ってきた
しかしそんな学校生活が脅かされることに。
玄野を追ってチビ星人が学校に襲撃をかけ、生徒を惨殺しながら近づいてきたのである。
他の生徒の命より自分の身を優先して帰ろうとする玄野だが、付き合い始めたばかりとはいえ多恵を巻き込むことに多少の罪悪感があり、気が変わる。
その頃、教室では和泉が人間ではない相手との戦いに興奮しながら立ち向かっていた。
しかし和泉もなぎ倒され、スーツを着こんだ玄野が戻るころには多くのクラスメイトが殺される血の海になっていた。
通報を受けて駆けつけた警察がチビ星人に発砲するなか、玄野は教室でうずくまっていた多恵を連れて屋上へ避難する。
後を追ってきたチビ星人が多恵を狙うと、玄野は自然と多恵を庇った。
身を挺して多恵を守りながら中庭に飛び降りた玄野。
追ってきたチビ星人は駆けつけた機動隊と戦闘となり、激しい銃撃が浴びせられるのだった。
【9巻のまとめ】
玄野はたった1人でチビ星人に挑むも、追い詰められて敗走。
恐怖に震えながら逃げ回ってゲームの制限時間を生き延びるも、これまで稼いできた点を全て失ってしまう。
現実世界ではクラスメイトとの罰ゲームで地味な女子・小島多恵に告白して付き合うこととなるが、そんな学校生活も玄野を追ってきたチビ星人に脅かされることとなる。
クラスメイト達を惨殺しながら追ってくるチビ星人から多恵を庇う玄野。
そして駆け付けた機動隊がチビ星人に激しい銃撃を浴びせるのだった。
次巻へ続きます。
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