平凡な毎日が突然終わりを告げた。
明石靖人は親友の青山との喧嘩が原因で学校をサボるが、このときに突如として全国の高校で生死を賭けた理不尽な選別ゲームが始まる。
出席した生徒たちは「神の子」として神小路かみまろが選別する一方、明石をはじめこの日学校に行かなかった不良たちはセイン・カミという少年が選別。
結果として、明石、丑三清志郎、夏川めぐ(ナツメグ)、柴村影丸、蓬莱やえの5人が特殊能力「戯」を手に入れ生き残った。
しかし最終試練を終えた明石が拠点に戻るとセインが姉のアシッド・マナによって殺されており、急展開を迎える。
マナは独断でレッスンを引き継ぎ、明石と柴村を「神の子」に合流させて上空で行われる「ケンケンパ」のゲームを開始。
明石は柴村や仲間となった天馬 遊らとともに合計8人が「空中ケンパ」を生き残った。
その頃「神の子」の試練でも最終局面を迎え、かみまろに反逆を試みた高畑瞬と天谷武が罰として上空から突き落とされるも丑三が救出する。
マナは続いて合図と共にバケモノが地上世界にも放ち、「地獄変」をスタート。
この世界を救えるのは試練を生き残った者のみ。
パニックのなか明石は記憶を失った青山の後を追って「天邪鬼迷宮」に挑み、「すべてのルールが反対」という謎を解き明かす。
青山も明石の呼びかけによって記憶を取り戻し、迷宮のクリアに一歩近づくのだった。
14巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
本当のゴールはスタート地点
天馬・柴村と合流し、完全に記憶を取り戻した青山と共にゴールを目指す明石たち。
スタートに書かれていた「カギをあつめて突破したならおわり」すらも真逆のルールであることに気づき、柴村の残した血痕を目印に逆走を始める。
〈スタートがゴールだった [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
入り口こそゴール、というところまでは正解。
しかし、カギを持ったまま逆走してしまったことにより、追加で最後の試練が訪れた。
〈カギは使わねばならない [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
最後の試練で青山が死亡
最後の試練は「狸鍵危機一髪」。
黒ひげ危機一髪の要領でカギを挿していき、すべてのカギを挿すか誰かが大当たりを引けば終了というルール。
〈狸鍵危機一髪 [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
青山が大量に集めた分を合わせて全部で30本のカギに対し、穴は31個。
天邪鬼の要素を考慮すれば、カギを全て挿すか誰かが大当たりで死ぬまでは終わらないゲームである。
いつ死んでもおかしくない緊張のなか、仲間のために命を捨てられる明石と青山の2人だけでチャレンジ。
2人はこれまでとこれからにかけた想いを確かめ合いながらハズレを当て続け、あと2本のところまできた。
しかしここで青山が大当たりを引いてしまう。
〈青山が大当たりを引いた [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
青山はすべてを明石に託し、散っていくのだった。
丑三ら3人も合流を目指す
明石、柴村、天馬の3人が天邪鬼迷宮をクリア。
病院では丑三がバケモノの侵入を防ぐなか、瞬と天谷も一命をとりとめて復活する。
丑三は明石に再会するため、天谷は自分が神になるため、瞬は神を殺すため、再び立方体のもとを目指していく。
〈合流を目指す丑三たち [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
こうして生存者たちは次のステージに進んだ。
次のステージは「三国ドロケイ」
明石たち3人がたどり着いた先は学校の教室。
マナによって既に全世界の生存者が集められていた。
発表された次のゲームは「三国ドロケイ」。
〈次は三国ドロケイ [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
1チーム1200人ずつ、3チームによる対抗戦である。
ルール説明とアイテムの配布が行われ、それぞれに役職と特殊能力も付与される。
クリア条件は「敵国の王を捕まえて処刑すること」、つまり王が死んだチームが負けて全滅するゲームである。
チームの最重要人物である王として「太陽の国」ではガチムチの絶対皇帝リリィ、「月の国」では明石、「星の国」ではスピリチュアル天然娘ファトマが選ばれた。
〈三国の王 [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
手探りでそれぞれの能力を確認しながら、いよいよゲームが始まる。
早々に待ち伏せされる明石たち
柴村に拠点の防衛を任せ、護衛に天馬やサーカス団出身のハンナやジェイクたちをつけて探索に出る明石。
フィールドは新宿そのものだった。
しかし早々に「星の国」の待ち伏せにあい、戦闘が始まる。
〈待ち伏せに逢う [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
背中をタッチされ捕まった者は拠点の牢屋に転送されていく仕組み。
ハンナとジェイクの活躍で切り抜けるが、はぐれた天馬が捕まってしまった。
ゲームはまだ序盤
その頃、「星の国」では王のファトマが予知夢を画に描き、作戦を練っている。
〈ファトマの予知絵 [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
一方の「太陽の国」ではリリィを筆頭に精鋭集団「六糞野郎(サノヴァ・シックス)」が結成され、チームを仕切っていた。
明石のいない「月の国」では情報収集の結果、フィールドが山手線の内側であることを突き止める。
そしてちょうどゲーム開始から6時間経ち、牢屋では捕えた囚人たちが一斉に処刑され、6時間おきに牢屋で処刑が行われることが明らかになる。
王が捕まり処刑されたら負け―。
まだそうとは知らない明石は、奇妙な塔を発見しさらなる探索に出るのだった。
〈謎の塔の探索へ [神さまの言うとおり弐 14巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
【14巻のまとめ】
「天邪鬼迷宮」の最後の試練で青山が命を落とし、明石、柴村、天馬らが次のステージへ。
一方、丑三、瞬、天谷の3人もそれぞれの目的のためゲームへの合流を目指す。
明石たちがたどり着いた先では世界中の選別を生き残った生徒が集められており、3チーム対抗の「三国ドロケイ」が始まる。
「月の国」チームの王となった明石は絶対皇帝リリィ率いる「太陽の国」、占い少女ファトマ率いる「星の国」と争うこととなった。
ドロケイで捕まった者は牢屋に転送され6時間ごとに処刑、いずれかの王が死んだチームが敗北というルール。
ゲームはまだ始まったばかりである。
次巻へ続きます。
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