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罠を潜り抜け天真の能力も看破した貘、しかしゴール手前で予想外の展開が…『嘘喰い』13巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

多重債務者の冴えない青年・梶隆臣はひょんなことから凄腕のギャンブラー・斑目貘と出会い、行動を共にするようになる。

さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知り、廃ビルでの命懸けの脱出勝負に勝った貘は、全てを凌駕する暴力を持つ別人格の怪物・ロデムを宿すマルコを仲間に加え、賭郎の会員権や大金を得た。

賭郎の会員権を梶に譲った貘はさらに賭郎の能輪立会人の手配で新たな賭郎勝負の場を設定してもらうこととなり、貘と顔なじみである立会人の夜行妃古壱が梶の専属につくなか、富士山中のトンネルでテロリストの佐田国との賭郎勝負に臨む。

この勝負を制し、お屋形様と取引した貘は再び賭郎会員に復帰した。

しかしその裏ではお屋形様の思惑通り警察以上の力を持つ新組織成立へと動き始めており、さらに賭郎の乗っ取りを企む米国の犯罪組織「アイデアル」も実行部隊リーダーである暗殺者カラカルが暗躍する。

梶は警察とグルになって未解決事件の犯人をでっち上げるための迷宮ギャンブルに何も知らないまま負け、重大事件の日のアリバイを奪われてカールや伽羅と共に潜伏生活を送ることに。

しかし梶がハメられたことを知った貘はこのゲームの仕組みを逆手に取って自分が屋形越えに失敗した事実を無かったことにし、さらにイカサマを読み切って勝利を手繰り寄せ、貘は梶が取られたアリバイも含め、合計11億円とこの迷宮ギャンブルに関与していた警察関係者の名前として天真という男の名前を得た。

だがその刹那、貘の命を狙ってその天真とその部下である密葬課の箕輪が現れる。

貘も有事に備えてマルコを呼び寄せており、互いの思惑がぶつかり合うなか、この迷宮ギャンブルの関係者のデータが入ったLファイルを賭けて門倉が仕切る実物の迷宮がスタート。

門倉と過去に因縁のある警視正の南方も勝負に介入し、門倉の知らぬうちに迷宮に罠を仕掛けていた。

他方、迷宮内で遭遇したマルコと箕輪は壮絶な戦いを繰り広げ、互いに大きなダメージを追うこととなった。

天真が不穏な動きを見せるなか、貘は着実に迷路の謎を解き明かす。

しかしゴールを目指して進む貘は南方が仕掛けた罠にかかってしまった。

勝負に介入した南方を粛清すべく、門倉が動くのであった。

 

13巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

南方の仕掛けた罠、門倉が南方を制裁

C3セル水没の痕跡を見て真っ先に南方の仕業だと気付いた門倉。

貯水槽を兼ねて気密性の高い部屋が水没したことにより、排水時にはパイプでつながった隣の部屋の気圧と酸素が減ることとなる。

死の部屋と化したのが、貘がいま初めて足を踏み入れたC2だった。

勝負に介入した南方を粛清するため、戦いを仕掛ける門倉。

互いに学生だった時のタイマンでは門倉は人生初の敗北を喫していたが、それは門倉が賭郎立会人に身を置くことが決まっており手加減していたから。

再戦では門倉が南方に圧勝し、リベンジを果たすのであった。

ついに行動を開始した天真

今までなりを潜めていた天真が迷路の謎を解き明かし、ついに行動を開始する。

法則を見破った天真は自分のゴール地点を2つにまで絞り込んでおり、E3セルが左のD3に進めればあとは一本道、右のF3に進めればさらにもう1か所の分岐が待ち受けている。

南方が仕掛けた罠も把握していた天真は迷うことなく進んでいき、さらにE3の分岐でも正解ルートであるF3へと進んだ。

しかし勝利を確信する天真の道中には生きていた貘が待ち受けており、想定外の遭遇となるのだった。

生きながらえていた貘とその仕掛け

時は少し遡り、貘がC2の罠にハメられたことを知って迷宮に突入した門倉は、C2から2つも先に進んだD3セルで貘と出会った。

貘にC2の罠を予め知る術はなかったはずなのに、息も絶え絶えかと思いきや2つも先に進んで思いのほか元気な貘。

そのカラクリは、貘がC2の手前のC1に入室したときに分厚いメモ用紙の束を扉に挟んで密封状態を緩和していたことにあった。

これのおかげで気圧と酸素濃度の低下は3分の1程度になり、貘でも生きながらえることができたのである。

それでもまだダメージが残っている貘は、門倉に頼んで酸素を取り入れるために1つの扉を開けてもらうことに。

しかしこれも貘の作戦のうちなのであった。

天真の読みを貘が上回る

D3セルで対峙した貘と天真。

冷静に考える天真は、この場で貘が自分に大量のポイントを使わせ、さらに天真が進むべき次の部屋に待ち受けるマルコが本命だと読む。

実際、箕輪との激闘を経たマルコは手負いながらもD4セルにおり、1ポイントだけ所持している状況である可能性が高いことを天真は把握していた。

そして計算上はここにいる貘の持ちうるのは最大でも28ポイント。

つまり自分が29ポイント出せば勝つことができ、続くマルコとの遭遇でもギリギリ勝てる。

念には念を入れる天真は、さらにゲームが始まる前に手当てと称してトイレに行った貘が、黒服とシャツを交換していたことも看破。

ルール上は「黒服の衣服に指一本たりとも触れてはならない」と決められているが、Mタイムに突入したらそんな詭弁は通用しないことも門倉に確認を取る。

そして貘と天真のポイント提示へと突入。

天真は29ポイントを提示して勝利を確信するが、結果は貘が上回った。

予想外の事態に天真も驚きを隠せず、1ターン休みとなったことで敗北を悟るのであった。

門倉をうまく利用していた貘

貘は門倉を利用してポイントを稼いでいた。

門倉に頼んでルート外の扉を開けさせると同時に自分はルート上であるC3への扉を開け、1ポイントを獲得。

次はC3では貘はゴールまでのルートで最後の二択を迎えることとなり、C2への道を選ぶことを宣言すると共にここでも門倉に代わりに扉を開けてほしいと依頼。

罠にハマったC2にトラウマがあるなどともっともらしい言い訳をつけて依頼し、門倉はC2への扉が正解だったとしてもここでターンを終えることを条件に承諾した。

貘はあっさりとその条件を呑み、結果的にC2へのルートは正解でさらに1ポイントを加えるも、自身はD3に留まったままという状況が生まれる。

このカラクリを知っていた門倉は貘が如何にして他プレイヤーの位置やルートを把握したのかなど不可解な点が残ったが、それは貘が回収したケータイの録音に答えがあるのだった。

貘が見抜いた天真の能力

天真が他プレイヤーの状況や自分のルートを把握していたのは、色聴という共感覚を使ったものだった。

パイプ管に耳を押し当てて音を聞き、それを色という視覚でも判別できた天真は、貘の声真似も誰がどこのドアを開けているのかも見分けることができた。

箕輪とはモールス信号でやり取りしつつ、同じ部屋に留まることで情報を集め、謎を解き明かしてから行動に出たのである。

ケータイの録音から天真のカラクリに気付いた貘は、自分がゴールに近づきつつあるにも関わらず天真に焦りが見えないことに違和感を抱き、何か切り札があるとすれば誰もまだ通過していないC2だと予測、それがメモ帳の束を扉に挟むという保険につながっていた。

さらに貘はD3へ入室して門倉に出会った際に偶然にも同時に扉を開けたことを即座に生かし、続けざまに2回も門倉と同時に扉を開けることで、聞き耳を立てている天真を煙に巻くことに成功。

そして勝利を確信して天真が動き出すのを待ち伏せしていたのだった。

命乞いする天真

貘は次のターンで箕輪にC4セル辺りに留まるように伝えれば、マルコも止めてやると天真に交換条件を出す。

貘は自分のルート上に箕輪がいる可能性を懸念している…。

マルコがどっちに進むか音を聞き分けられればまだ自分にチャンスがあると期待する天真だが、運営室に再び乗り込んだ南方が天真を裏切ってパイプに水を流し、音がわからない。

マルコが迫ってくるかもしれないという恐怖に押し潰されるように天真はプライドを捨てて貘に命乞いするのだった。

貘の勝利目前で予想外の展開が待っていた

手負いの箕輪は意識が朦朧としながら、貘が偽装したモールス信号に従ってC4セルへと移動させられていた。

これにより貘はゴールまでの障害はなくなった。

ゴールを目指す貘は途中のB5セルで瀕死のマルコと遭遇。

マルコと適当に引き分ければそのままゴールできる状況、しかし貘はマルコの脈が止まっていることに気付き、急いで心肺蘇生を試みる。

他方、1ターン休みとなった天真は命さえ助かればいずれ復讐できると考えていたところ、自分のもとに箕輪が入ってきたことに安堵する。

箕輪にターンが回っているということは、貘がゴールしなかったということ。

これであとは箕輪に指示してゴールさせるのみだと今度こそ勝利を確信する天真、しかし思わぬ展開が待ち受けていたのであった。

【13巻のまとめ】

南方が仕掛けた罠を潜り抜けた貘は、天真の能力「色聴」を見抜いて見事に流れを支配した。

このまま貘のゴールかと思いきや、その手前で瀕死のマルコを発見した貘は足を止めてしまう。

ターンが回った箕輪と遭遇したことで貘がゴールしなかったことを知った天真は自分の勝利を確信する。

しかし思わぬ展開が待ち受けているのだった。

次巻へ続きます。

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