神の侵攻によって滅亡に瀕する日ノ本に現れたのは、“神殺”と呼ばれる男だった。文字通り少女を背負ったその男は、少女の口から生えてくる刀を引き抜き、宣言する。「神は皆殺しだ」。新たなる本格ダークファンタジー。
(U-NEXT作品紹介より引用)
登場人物紹介
神殺(かみそぎ)
主人公。本名負傷。ヒルコの兄。神々によって魂を引き裂かれたことから、その復讐として神を皆殺しにすることを誓う。
ヒルコの持つ「神を殺す力」を代行し、ヒルコから取り出した刀を武器にしつつ、異形の姿へと変化して圧倒的な力で神を屠る。
ヒルコ
神殺の妹。神を殺す力を宿していたために「呪いの子」として忌み嫌れ、掟によって七歳まで神殿で監禁されて育つ。
七歳を迎えてようやく解放されようとした際に、その力を恐れた神々によって肉体と魂を引き裂かれた。
兄によって肉体は少女の姿を留めているが、精神的には万全ではなく、兄に背負われて行動を共にしている。
燕姫(えんひめ)
聖国の第一王女。剣の達人。
アメノオオクメによって父である国王を殺され、滅ぼされた自国の再興と敵討ちのために神への復讐を決意する。
義武(よしたけ)
聖国の重臣。燕姫の側近。実家は薬屋。
菫(ぎん)
神にも人間にも与さない妖の組織「咎組」の一員。固い鱗を武器とする龍人。咎組の組頭に忠誠を誓っている。
雫赴音(だふね)
神にも人間にも与さない妖の組織「咎組」の一員。妖狐。幻術を使う。一族の長だった両親を殺したギョコと、自分を見放した神への復讐を胸に誓う。
アマテラス
天上を統べる最高神。神々が地上に侵攻する元凶。
アメノオオクメ
天ツ神の一柱。一定の円の範囲内を圧し潰す攻撃を繰り出す。
アメノオシヒ
天ツ神の一柱。虫の神。小さな虫を寄生させ、人を妖に変えてしまう。
アメノホヒ
天ツ神の一柱。咎組の組頭に成り代わっていた。
イシコリトベ
傑神「五伴緒」の一柱。強力な幻術や、人間を妖に変身させる力を持つ。
禍津蛭水神(ひるこ)
かつて大いなる二柱(イザナミ・イザナギ)から産み落とされた最初の神。万物の死を司る。
想定を超えた驚異と見做されて深海の奥へと捨てられ、以降自分を捨てた神々への復讐から「神を殺す力」を宿し、ヒルコを依代にする。
タケスサノオノカミ
アマテラスとツクヨミの弟として生まれ、生命の源である大海の守護を司る。
禍津蛭水神に一目惚れし、天上から追放されてまで一緒に添い遂げた。
アマテラスに反抗しており、次元の扉を開いてタイムスリップさせる力を持つ。
禦狐(ギョコ)
アマテラスの代理である六道仙将の一人。妖狐。
もともと妖狐としての等級を表す尾を持たないはぐれ者だったが、ダフネの両親を殺して奪った尾で「八尾」となり、六道仙将にまで上り詰める。
雲壌背負い(うんじょうぜおい)
アマテラスの代理である六道仙将の一人。王狒々。
もともと一族の長だったが、神殺との勝負に敗れたことで一族から迫害、没落し、その後イシコリトベに救われて復活。
自分に手のひらを返した一族を根絶やしにし、六道仙将にまで返り咲いた。