偶然にも世界各地で死刑囚5人が「敗北を知りたい」という言葉を残して脱獄し、東京へ向かう。
徳川のご老公は地下格闘士たちを集め、死刑囚たちとの全面戦争が始まった。
5人の死刑囚が後楽園に揃い、刃牙・独歩・花山・烈・渋川の5人と対決することに。
花山がスペックを破り、独歩と烈がドリアンを追い詰めて勝利した。
シコルスキー、ドイル、柳の捕獲に向け、各国の機関はビスケット・オリバに協力を依頼。
そして死刑囚たちとの戦いにジャック・ハンマーも参戦。
ドイルは烈、独歩や克己に何度も叩き伏せられた後、不意に訪れた解放を以てようやく静かな歓喜とともに敗北を受け入れた。
他方、梢江と結ばれ大人の階段を上った刃牙は柳とシコルスキーの2人を同時に相手にしながら圧倒するまでに成長する。
シコルスキーはジャックに手も足も出ず拉致され、連行された先の地下闘技場でガイアに屈服した。
また柳も本部に追い詰められ、最後は勇次郎の手によって敗北を喫した。
しかし柳の毒手に蝕まれ、衰弱していく刃牙。
悲しみに暮れる梢江の前に新たな戦士が姿を表すのだった。
19巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
マホメド・アライJr登場
百戦錬磨のボクシングチャンピオンが最大限の敬意を払い、スパーリングする相手。
男の正体は20世紀最高のスポーツマンとも言われるレジェンド、マホメド・アライの息子だった。
マホメド・アライは勇次郎とも知り合いで、勇次郎が尊敬する唯一の人物といってもいい存在。
マホメド父と勇次郎の繋がり
マホメドは若いころにアントニオ猪狩との異種格闘技戦のために来日。
そのロードワーク中で勇次郎に絡まれる。
〈マホメドと勇次郎の初対面 [バキ 19巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
当時、マホメドは全格闘技に対応できるファイティングスタイルの確立を目指していながらも、徴兵忌避を強行したためにボクシングのタイトル剥奪を余儀なくされ、3年半のブランクにより未完のままだった。
勇次郎はマホメドを実力で上回りながらも、そのブランクの間に国家などを相手にあらゆる弱者を代表して戦ったマホメドに敬意を表した。
〈マホメドに敬意を表する勇次郎 [バキ 19巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
これが勇次郎とマホメドの出会いであり、勇次郎はマホメドの息子の教育にも一枚噛むこととなる。
この息子がマホメドの悲願だったファイティングスタイルを後に確立するのだった。
飛騨で静養する刃牙
猛毒に侵された刃牙は、死の淵に立たされながらも病室を抜け出し、安藤の住む飛騨で療養することにした。
〈飛騨で静養に入る刃牙 [バキ 19巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
梢江とともに大自然の中で静養する刃牙だが、安藤を以てしても回復の傾向は無い。
夜叉猿Jrとも旧交を温め、山小屋に戻ると烈が刃牙の帰りを待っていた。
烈は刃牙を気絶させると、ヘリに載せて搬送する。
〈烈が刃牙を気絶させる [バキ 19巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ヘリには「中華人民共和国」の文字が。
刃牙が向かった先は一体…?
【19巻のまとめ】
梢江の前に現れたのは伝説のボクサー、マホメド・アライの息子だった。
マホメドJrは父が成しえなかったファイティングスタイルを確立した天才である。
他方、刃牙は飛騨の山中で静養。
しかし状態は良くならず、烈が刃牙を気絶させてヘリでどこかへ搬送するのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら