高校1年生の夏に男女6人で海に出かけ知り合ったポンタと千砂。
ポンタは童貞を捨てたいと千砂とエッチがしたかったが、千砂のガードは固かった。
ホワイトデーに晴れて恋人同士になった2人だったが、体の関係はそれ以上、千砂は拒み続けた。
クリスマスになり、くじ引きで当てた高級ホテル宿泊券で、バージンを捨てる決意をした千砂。
しかし体が拒否し、最後まで結ばれることはなかった。
進学のためバイトを始めた千砂。
そこへ滝川というポンタの後輩が現れ、同じバイト先で働いていた。
滝川は女たらしでヤったら女を捨てるという酷い男で、千砂のことを狙っていたのだ。
焦ったポンタは早く千砂のことを自分のものにしたい…と思うようになり、2人の関係性が少し変わろうとしていた。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
矛盾する心と体
千砂は4月1日午前0時、17歳の誕生日をポンタと共にラブホテルで迎えた。
まだ処女を捨てる勇気が持てない、ままポンタからの快楽に溺れていた。
ポンタを嫉妬させて滝川のことを聞いてくるように、わざとバイトを辞めず、また処女も捨てずに肌を重ねる千砂。
待たせた分だけ期待されてるが、がっかりさせない自信もない…というのが本心ではあるが、いっそのことポンタのことを嫌いになれたら、と一瞬でも思ってしまうのだった。
滝川の誘惑と初めての嘘
4月3日。
ポンタとの関係を悩み、バイト中に思わず溜め息がもれる千砂。
そこへ滝川がやって来て「気晴らしならいつでも喜んで付き合いますよ」と千砂に声をかけ、バイト終わりにケータイの番号を渡してきた。
「持ってるだけならいいよね」と自分を納得させて歩みを進めると、後ろからポンタに声をかけられ、千砂の家までお散歩デートすることに。
いつもの公園でキスするが、ポンタの手は千砂の下着に伸びてきた。
だが千砂はそんなことは求めていなかった。
「私はキスしたかっただけだよ…もう十分エッチできる体なのに許さない私に怒ってるんだ」と心の中で叫んでいた。
心と体が逆の反応をして戸惑い、まるで処女膜だけ残されてレイプされているかのような気分に陥る千砂。
そして千砂はポンタに「法事に行く」と嘘をつき滝川のケータイへと電話をかけるのだった。
滝川の罠
翌日、滝川が所属する乗馬クラブへと連れて来られた千砂。
ポンタには滝川と会うことは告げず、初めてポンタを裏切った。
その頃、ポンタはタロに相談があると家に呼び出していた。
ポンタとしては、昨夜キスを誘ってきた千砂の行動が大胆に感じたようで、初エッチするシチュエーションについての相談だった。
ポンタの母が一晩家を空けることになると、タロは女性を集めて盛り上がりたいと話すが、ポンタは千砂を想って拒否し、桃子を呼ぶことを提案する。
一方の千砂は、1日過ごしてみて滝川がそこまで悪い男とは思えない一方、ポンタへ自分がして欲しいこと、してほしくないことを伝える必要性があるのだと感じた。
そして「ポンタのことが好きだ、滝川くんとはこれっきりにする」と滝川に告げる。
その言葉を聞いて滝川はショックを受けた様子。
滝川はいつも、デート終わりに「自分の作った曲をピアノで披露したい」と誘い、「今日が最後なら、それだけでキッパリ諦めます」と説得してきた。
滝川のおかげで一歩踏み出せたことこともあり、千砂は了承して滝川の家へと招かれるのだった。
千砂、裏切られる
千砂は滝川の大きな家に驚いていた。
滝川の母の若さに驚く千砂だったが、滝川曰く、彼女は元ピアノの先生で継母とのこと。
千砂は滝川と「友達」にならなりたかった、と思った。
そして、千砂は滝川から紅茶を勧められ、ピアノの演奏を聴く。
だがその紅茶には睡眠薬が入っており、眠ってしまった千砂を滝川が襲うのだった。
他の誰かと見間違うはずがない姿
なかなか桃子からのメールが来ず、タロは友達からの電話を受けて合コンへと行ってしまった。
酔っ払ってようやく到着した桃子はタロがいないことを怒りながら、ポンタに絡む。
するとそこに、1通の添付ファイルがついたメールが。
添付ファイルは、滝川のサインが入った千砂の全裸写真だった。
その髪型も顔立ちも、乳房も何もかも…他の誰かと見間違うはずがない千砂の姿だった。
千砂の嘘、明るみになる
メールを見て、怒りに震えていたポンタの元に千砂の母・美砂子から電話がかかってきた。
美砂子からの電話で千砂が嘘をついて滝川のところへ出かけていたことを知り、涙が止まらなくなるポンタ。
桃子が大人のキスで慰めようとしてくれたが、ポンタの頭の中は、「終わった」という言葉だけでいっぱいだった。
そこへジロからの電話が入り、千砂が行方不明になっている、と改めて告げられると、ポンタは「滝川の家にいるのかも」と答える。
ジロに「連れ戻しにも行かねーで何やってんだお前は」と喝を入れられ、我に返ったポンタは家を飛び出す。
ジロとルミと合流したポンタは、タクシーに乗って、滝川の家へと向かっていた。
滝川の悪行を知るジロはポンタに「覚悟しておけよ」と忠告するのだった。
処女が奪われる
千砂は、滝川の手によって、ベッドに手足を縛られシャツ一枚になっていた。
目が覚めた千砂は、滝川からポンタへ全裸写真を送ったことを告げられ、ショックを受ける。
滝川は、千砂が前にポンタがつけたキスマークが屈辱だったと千砂に話す。
千砂は必死に抵抗するが、からだと心が逆の反応をしてしまい、滝川の手によってイッてしまった。
トイレに行きたいという交渉も叶わず、千砂は無理矢理脚を広げられた…。
残酷な現実
ポンタたちは滝川の家に到着し、家の中へと通されたポンタたちは、急いで滝川の部屋へと向かう。
千砂は全ての気力を失い、なすがままになっていった。
ポンタとジロが滝川の部屋のドアを叩くが、滝川の部屋は防音で頑丈な為、なかなか破ることができなかった。
ルミが合鍵をもらってきて、滝川の部屋が開くと、千砂が部屋から出てきてポンタの目の前から足早に去っていく。
怒りに震えるポンタは、滝川のことを殴り倒し、ベッドの上を見るとグレイのシーツに紅い血がくっきりと残っていた。
滝川の家を後にした千砂はルミと公園にいた。
みんなには滝川と馬に乗り、私のために作曲してくれたピアノを聴き、時間を忘れてエッチをしてしまったということにして欲しい、と話す千砂。
千砂の脚には血がベッタリとついていて、滝川は本当に処女だと思わなかったと顔面を蒼白にしていた、と千砂は語った。
一方、ポンタは抵抗しない滝川を何度も殴っていたが、ジロに止められて思いとどまる。
ポンタは知りたくない事実を知り、死にたい気持ちになったが、ジロのアドバイスを受け、後悔しないように千砂にどう接するべきか悩んだ。
そして春休み明け、ポンタは千砂の元へ訪れ、千砂に守ってやれなかったことを謝罪。
「自分はそんなに想ってもらうほどキレイな子じゃない、ポンタは過ちを犯さないキレイな女の子が好きなんだ」と感じた千砂は、「滝川と寝て気持ちよかった、だから謝らないで」と嘘をつき、涙を隠してその場を去るのだった。
千砂と滝川の矛盾
学校でいつもどおり振る舞おうとする千砂だが、ルミとエミに自分が滝川にレイプされたからと、気遣われているのがとても辛かった。
一方、千砂に見せる顔がない滝川はポンタの元を訪れ、千砂のアドレス帳を返しにきた。
滝川の言葉に千砂との会話の矛盾を感じたポンタが滝川を問い詰めると、滝川は「自分は千砂の抜け殻を抱いただけでポンタの勝ちだ」と語る。
滝川は小6の時から継母と寝ており、千砂はことが終わった後、その継母と同じように抜け殻のような顔をしていたそうだ。
そして、「アンタに彼女はもったいないから解放してやったんだ」と挑発する滝川。
怒りがこみ上げたポンタは殴りかかるが、わざと抵抗せずに殴られただけの以前とは異なり、滝川にも喧嘩で負けてしまうのだった。
千砂、パパ活する
千砂は自分がエミたちからハレモノ扱いされるのが嫌で学校をサボり、オジサンとパパ活をすることに。
カラオケボックスで、お金をあげるから胸触らせて、とせがまれた千砂はあっさりと触らせる。
自分が好きでもない相手とエッチして感じてしまったのだから、大丈夫と思ったが拒絶反応し、足蹴りしてしまった。
ポンタは「彼女の恋人が他の誰かだったなら彼女は傷つかずに済んだのに」という後悔の念でいっぱいだった。
千砂も、「自分は知らないオジサンとパパ活できるような女だったんだ」「自分はレイプされたわけじゃないから傷つくこともない」と言い聞かせ、体を念入りに洗っていた。
やっぱり千砂が好き
ポンタは桃子に千砂との春休み中のこと、滝川との出来事全てを話した。
桃子はポンタの話を聞いていて、千砂は滝川とエッチして感じなかったと思っているのか?と問う。
千砂はそんな女じゃない、とポンタは躍起になって桃子に話すが、桃子は「単に処女を奪われただけじゃなく女性の尊厳まで奪われた傷の方が遥かに深い」と説得した。
千砂にもポンタにも落ち度はあったにせよ、100%滝川が千砂をレイプしたということを2人で受け止めなければ先に進めない、とも桃子は語った。
それを聞いたポンタは、千砂とやり直したいと泣き、桃子から見直される。
全てを聞かされる美砂子
ポンタはまだ千砂とやり直せる、と信じて家を飛び出し、千砂の家へ向かった。
そこで娘の異変を感じていた美砂子と会い、ファミレスであの日何があったかを知らせた。
ポンタから全てを聞いた美砂子は、千砂に婦人科の検診とレイプ被害者向けのセラピーに行くよう伝える。
千砂は自分は浮気しただけだ、ポンタが思っているような純真な女じゃないと美砂子に訴えるが、美砂子は千砂が苦しい時に全く必要とされなかったら彼にとって一生消えない傷になると千砂を諭した。
千砂を見守るポンタ
ポンタも学校には行かず、千砂のストーカーをしていた。
美砂子から聞いた千砂の様子は、風呂に異様に入る、明るいと思ったらうつろな目で一点を見つめている…あの日の夜からおかしくなっているとのことだった。
ポンタも千砂の深い傷を知り、かける言葉も見つからずにストーカーとなり千砂を見守っていた。
ようやく千砂に声をかけようとした時に、前に声をかけてきたオジサンが千砂に話しかけてきた。
その姿を見たポンタは、千砂に「このオヤジなに?」と問いかけると「一緒に遊ぶとお小遣いくれる人」と答える。
ポンタはすかさず、「そんなコトして楽になるワケねーだろうが」と千砂の頬にビンタをして叱るのだった。
1人旅なのに2人旅
ポンタは、千砂に行き当たりばったりの旅行を提案する。
自分はボディガードで無視していい、一人旅をしようと。
千砂は美砂子に相談をし、美砂子は父親からの養育費を千砂に手渡し「行っておいで」と声をかけた。
ポンタも親に頼みこみOKをもらった。
千砂はポンタと待ち合わせ場所に現れると、美砂子からと連絡用のケータイを手渡してきた。
在来線で静岡まで行こうと思っている、そのあとはその都度メールして伝えると千砂は話すと、ポンタに伝えた。
千砂はポンタの気が済むのならこの旅は無駄じゃない、それ以上期待しない…と思いながら電車に揺られていた。
食事も宿泊先も別々。
メールだけでつながっている、不思議な2人旅だった。
悪夢から千砂を救うまでは
千砂は4回目の京都へと向かって、思いを巡らせていた。
そして電車に乗りながら、ガイド誌を読んでいると鞄を忘れて電車を降りてしまった。
それに気づいたポンタは千砂の後を慌てて追おうとするが、電車のドアが閉まってしまい千砂の鞄と共に乗り過ごしてしまう。
地下鉄に乗ろうとした千砂は、鞄を忘れてきたことに気がつくが、ケータイも鞄に入っていたので、メールで連絡することができない。
不安になった千砂はポンタとどこかで偶然会えないかと観光名所を回るが、広い京都でそうそう会えるはずもない。
そして日が暮れ、はぐれた駅近くのホテルにチェックインしようとした時に、フロントの人にメッセージを預かっていると手紙を渡された。
ポンタは宿泊先を片っ端から当たってメッセージを置いていたのである。
無事にポンタと再会を果たした千砂は安心した様子で、「ポンタくんの部屋とってあるよ、ツインの方が安上がりでしょ」と一緒に部屋に入る。
シャワーを浴びた千砂が、好きなようにしていいよ、とベッドの上で全裸になる。
しかしポンタは、「千紗ちゃんとだけはこんな風にヤりたくない」と残して寝たふりをした。
千砂はポンタを挑発するが、ポンタは今は抱けない、抱いちゃいけないと必死に堪えた。
すると千砂が眠りながら涙を流し、「やめて」と泣いていた。
ポンタはその姿を見て、この悪夢から千砂を救い出すまでは絶対に抱かない、と決意するのだった。
【2巻のまとめ】
ポンタの強引な性的接触に嫌気がさした千砂は、滝川からのアプローチを受け、ポンタに嘘をついて滝川と会うことに。
滝川と一緒に過ごすなかで逆にポンタの大切さに気づくが、嫉妬した滝川に睡眠薬で眠らされ、無理やり処女を奪われてしまう。
ポンタたちが行方不明になった千砂を探し回り、滝川の元へ着いたときは時すでに遅しだった。
千砂を守ってやれなかった後悔を抱えるポンタは千砂をストーカーのように見守るだけ。
心に傷を負った千砂は学校をサボってパパ活に手を出すようになってしまい、それを諫めたポンタは、お互い距離をとったまま気晴らしに旅行に行くことを提案。
美砂子から連絡用で渡されたケータイで連絡を取り合いながら、千砂の一人旅をポンタが離れて見守るだけ。
だが京都ではハプニングで連絡が取れないままはぐれてしまい、不安に駆られるなかようやく再会することができた2人。
この旅初めて一緒の部屋に泊まることとなり、「好きにしていい」と千砂はポンタを受け入れようとするが、ポンタは固辞。
眠りについた千砂はうなされており、それを見たポンタは「この悪夢から千砂を救うまでは抱かない」と決意するのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考不器用な童貞と処女の恋愛、関係が拗れながらも紡がれる甘酸っぱい青春『ちさxポン』全5巻【ネタバレ注意】
続きを見る