ある日、高校1年生の玄野計は小学生時代の親友だった加藤勝と共に地下鉄のホームで線路に落ちた酔っ払いを助けようとして電車に轢かれ命を落としてしまった。
目を覚ました次の瞬間、2人がいたのはとあるマンションの一室。そこには同じように死んだはずの人々が集められていた。
部屋の中央には「ガンツ」と呼ばれる謎の大きな黒い球。
同じ部屋にいた中学生の西や美少女の岸本らとともに、玄野たちは理由もわからないまま星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと強制的に転送されていく。
破壊的な威力を持つ近未来の武器を手にわけもわからぬまま何度もゲームを繰り返すうちに玄野以外の全員が命を落とし、玄野は孤独になってしまった。
それでも学校生活の罰ゲームで付き合い始めた小島 多恵との交際で心情に変化が訪れ、生きてゲームから解放され多恵と共に生きたいと願うようになっていく玄野。
しかしGANTZの元メンバーである転校生の和泉が再びGANTZのゲームに復帰したいという理由から、新宿で大虐殺を起こして大勢の道連れと共にGANTZのゲームに復帰を果たす。
和泉が記憶を呼び起こしながら単身で行動する一方、和泉の凶行を止めようとした結果スーツを置いてきたうえに「15点以上取らないと死」というハンデを背負わされた玄野は、気弱なオジサンやグラビアアイドルのレイカ、超能力者の坂田・桜井、求道者の風を導きながら必死に立ち向かう。
今回の敵は恐竜に扮した異星人であり、今回のラスボスは和泉ですらも苦戦を強いられるほどの相手。
自らを囮にして制限時間いっぱい逃げ回ることを狙う玄野だったが、逃げ回ったチビ星人の時には全得点が没収されたことを思い出す。
今回15点以上を取らなければならない玄野にとって、生きてクリアするためにはどうにかしてボスを倒さなければならないのであった。
14巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
生きて帰りたい玄野、玄野に負けたくない和泉
生身のままボスに追われるが、何としてでも倒さなければ生きて帰ることはできない。
出来のいい弟のアキラと比較され親からも期待や愛を受けて来なかった玄野だが、多恵と一緒に生きたいと願うようになった今は、あの加藤の気持ちがわかる気がしていた。
なんとか相手の身体の下に潜り込んで心臓を撃つことを狙う玄野。
一方、玄野に激しい対抗心を燃やす和泉が単身でラスボスに戦いを挑むのだった。
玄野がボスを仕留める
和泉がラスボスの首を斬り落とすが、まだ死なない。
代わりに尻尾の強烈な一撃で吹き飛ばされてしまう。
和泉が引き付けている間に玄野が相手の身体の下に潜り込んだが、それも身体の裏側にもあった無数の目によって見つかってしまう。
万事休すか、といったところでオジサンが身を挺してラスボスの身体を持ち上げて動きを止めた。
この隙に玄野が撃ちまくり、ついにラスボスを倒すことに成功するのだった。
安堵するのも束の間…
勝利を喜びあう玄野とオジサン。
そして皆を守り戦い抜いた玄野の姿にレイカも惹かれるようになっていた。
和泉だけは玄野への嫉妬から複雑な胸中だが、やっとゲームを乗り越えた…。
誰もがそう思っていたが、ここで思わぬ乱入と奇襲を受けるのだった。
謎の黒服たちによる奇襲
順番にガンツの部屋へと転送が始まるなか、黒い服を纏った4人組が近づいてきた。
どうやら玄野たちのことも見えている様子。
玄野たちガンツのメンバーを狙う黒服たちは指先を銃に変えるなどして次々と攻撃を仕掛けてきた。
玄野は途中で転送を果たすが、残されたオジサンがあっという間に制圧されてしまう。
同じく残った和泉が1人で反撃に。
黒服のリーダー格は和泉と面識があるようだが、和泉にはその記憶はない。
戦いの途中で和泉も転送され、最後に残ったオジサンも瀕死になりながらもギリギリで転送され、死を免れた。
玄野たちは生還に安堵する一方、突然現れた謎の敵対勢力に危機感を募らせるのだった。
ひとまず日常生活へ戻る
ガンツの採点が始まり、風、坂田、桜井、オジサン、和泉が得点を獲得。
そしてラスボスを倒し大活躍の玄野には58点が与えられる。
リーダーとして皆に生き残るための情報を共有する玄野。
無事に多恵と再会を果たし、ひとまず日常生活に戻った。
学校では昼行灯というあだ名で冴えない生活を送る玄野だが、学校を離れればガンツのメンバーをまとめる頼れるリーダー。
自主練習を兼ねてビルの上を飛び回るなどして、スーツの操作に慣れていくのだった。
玄野の弟・アキラはバンパイアだった
昔から外見にも恵まれ文武両道となに不自由ない人生を送ってきた玄野の弟アキラだが、最近は背中にできた謎のアザと偏頭痛、そして自分が自分でなくなるような感覚に悩まされていた。
ケガをしたはずなのに無傷、何かがおかしい。
そんなある日、アキラは街中で声をかけられとあるセミナーに足を運ぶことに。
そこではアキラと同じような症状を抱える者が集められており、講師からはバンパイアとして黒いスーツを着た天敵と戦うように促される。
間もなくして玄野たちを襲った黒服たちがアキラに接触し、アキラは自分が人間ではなくバンパイアであったことを思い知ることになった。
ガンツのメンバーである兄と、バンパイアである弟の戦いが始まろうとしているのだった。
バンパイアの襲撃を受ける和泉
和泉が新宿大虐殺を起こした犯人であることはガンツの情報が漏れることに繋がりかねないために伏せるしかない玄野。
多恵、和泉、和泉の彼女と渋谷でダブルデートしているとき、バンパイアたちに顔が割れている和泉が見つかり包囲されてしまう。
バンパイアたちは和泉に狙いを定め、和泉の拉致と他3人の殺害を狙ってきた。
スーツの力で透明化し、刀を武器に暴れまわる和泉。
玄野が多恵と和泉の彼女を守るなか、和泉は逃げながら1人で応戦していく。
圧倒的な人海戦術の前にスーツを壊されてしまった和泉だが、残るバンパイアは襲撃部隊のリーダー格のみ。
生身での決闘に望むのだった。
【14巻のまとめ】
なんとかボスを撃破し生きてクリアした玄野。
日常生活に戻りながらも、GANTZのメンバー達を束ねるリーダーとしての自覚が芽生えていく。
しかし玄野の弟であるアキラを含むバンパイアたちがGANTZの敵対勢力として現れ、奇襲を仕掛けてきた。
特に狙われたのはなぜか顔が割れていた和泉。
大人数のバンパイアに襲われ単身で応戦する和泉、果たしてその運命は―。
次巻へ続きます。
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