口につけて勝負をすると、勝者が敗者を絶対服従の奴隷にすることができる悪魔の装置「SCM」。
SCMは墨田教授がペットの躾用に開発するも、悪用を狙った研究員の世田谷ツバキが盗み出して世の中に出回ったものである。
荒川エイアは、SCMで「自分を試したい」という大田ユウガに協力することとなり勝負の世界に足を踏み入れた。
各地でSCM勝負が始まり、SCMの実験を兼ねてブログを掲載している頭脳明晰な少年リュウオウが奴隷の葛飾ジュリア、中央アタルに命令して勢力を拡大するものの、「頭がおかしい人」を名乗る人物らとの集団戦が勃発。
これを制したリュウオウ一派が勢力を大きく伸ばしたが、今度はSCMの開発者にして特別な「J-SCM」を持つ世田谷ツバキも勢力争いに参戦。
SCM保持者を強制的に奴隷にできるJ-SCMの力でツバキは奴隷狩りを始めていく。
現状は次の通り。
荒川エイアグループ:大田ユウガ、墨田ズシオウマル(犬)、渋谷サチ(キャバ嬢)
世田谷ツバキ一派:練馬ムオン(風俗界のドン)、台東フジコ(狂女)
リュウオウ一派:ジュリア、アタル、新宿セイヤ(ホスト)、品川ゼロ(根暗な少年)、足立シヲリ(姉御肌)、中野タイジュ(女装少年)、文京ゼンイチ(チンピラ)、杉並ルシエ(OL)、目黒マサカズ(変態オヤジ)、豊島アヤカ(風俗嬢)、北ミナミ(ムオンの孫)
港タキオ一派:(フリー)
SCMを巡る勝負はますます加速していく。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
千代田マリアと板橋ゲッコウ
人気のネット放送主、千代田マリアは熱狂的なファンである板橋ゲッコウを手先として他の勢力の内情を探らせる。
ゲッコウはSCMをつけずとも微弱な電波を察知することのできる特殊体質。
「ゼロという男と合流し、リュウオウを捕獲しろ」というマリアの命令でゲッコウが動き出す。
〈マリアとゲッコウ [奴隷区 僕と23人の奴隷 7巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
一方、母を助ける目標金額である3000万円まであと少しのところまできたリュウオウ。
しかしツバキの策略でフジコやジュリアを失い、目標から遠ざかってしまう。
内心落ち込むリュウオウをゲッコウが見つけ、そこにゼロも姿を現した。
〈ゼロも姿を現す [奴隷区 僕と23人の奴隷 7巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
ゼロは少し様子がおかしいようだ。
リュウオウを狙うゲッコウとゼロ
リュウオウを守るためにゼロはゲッコウと連想クイズの勝負を仕掛ける。
勝負はあっさりとゲッコウが負け、リュウオウは2人を奴隷として認識させるためにSCMを装着する。
この瞬間をゼロは見逃さなかった。
なぜかゼロはリュウオウの奴隷ではなく「主人」という扱いでGPSに表示され、リュウオウにSCM勝負を仕掛ける。
〈ゼロが裏切り…? [奴隷区 僕と23人の奴隷 7巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
普段の内気なゼロとは打って変わり、人格が入れ替わったかのような強気な口ぶり。
追い詰められたリュウオウだが、駆け付けたジュリアとミナミによって助けられる。
リュウオウの捕獲に失敗したゼロは自らを「キヨ」と名乗り、ゲッコウと共にマリアの車で去っていくのだった。
〈キヨと名乗るゼロ [奴隷区 僕と23人の奴隷 7巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
リュウオウの心が折れる
難を逃れたリュウオウたち。
ジュリアはお腹の子がセイヤの子であることを告げると、リュウオウは寂しげな表情を見せた後に貯めていた金を差し出した。
たとえこの金で母を助けたとしても、どんなにがんばっても、もう自分を産んだ女性が自分の母として戻ることは無い。
〈母を諦めたリュウオウ [奴隷区 僕と23人の奴隷 7巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
リュウオウはそう悟ったのだった。
ツバキの野望
J-SCMでムオンを奴隷にしたツバキは、ムオンの持つ風俗業界への権力を使って巨大なビジネスを画策していた。
ツバキはSCMをばら撒き、奴隷を買い取ることで巨万の富を得ようとしていたのである。
〈ツバキの野望 [奴隷区 僕と23人の奴隷 7巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
SCM勝負を仕掛けられてもJ-SCMがあれば無敵。
無理矢理協力させられるムオンだったが、孫のミナミがSCM勝負に勝って救出する。
そしてその場にエイアも乱入するのだった。
〈エイアが乱入 [奴隷区 僕と23人の奴隷 7巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
【7巻のまとめ】
ネット放送主の千代田マリアは、その熱狂的なファンである板橋ゲッコウに命じてリュウオウの身を狙う。
人格が変わったゼロもマリアに協力するが、リュウオウは辛くも難を逃れた。
他方、SCMをばら撒いて巨万の富を得ようと画策するツバキ。
協力を強いられていたムオンを孫のミナミが救出するが、まだまだツバキの持つJ-SCMの脅威は残っていた。
次巻へ続きます。
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