唯一A昇格を果たした遊馬との実力差に打ちのめされながらも、アシトは伊達に頭を下げて基礎からやり直す決意を固める。
仲間や富樫の協力を得て努力を重ねた末、「止めて、蹴る」の真意を掴み、パスワークにも加われるようになる。
その成長を認めた伊達は、ようやくアシトにサッカーを教える覚悟を見せる。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
合同練習で突きつけられた連携の壁
エスペリオンユースのAチームは対外試合でも異次元の強さを見せて圧倒するが、レギュラーメンバーはまだまだ余裕がある一方で、昇格したばかりの遊馬たちはついていくので疲労困憊と、高い壁にぶち当たる。
そしてアシトたちBチームも、Aチームとの合同練習でその壁の高さを痛感することとなる。
11人対21人という異例のミニゲームをすることとなり、まず11人側となったBチームは、圧倒的な人数差を前に手も足も出ずにやられっぱなし。
しかし人数差を逆転させて再開すると、Aチームはたった11人でパスの要所を見事に潰して見せ、さらにゴールまで奪って見せた。
状況を打開するため、率先して「サッカーをしよう。当たり前のことをやろう」と味方に伝えるアシト。
同じ左サイドを担う朝利と黒田もアシトに呼応。
だが朝利と黒田はアシトと全く連携がうまくいかず、アシトに対するフラストレーションを溜めていってしまう。
その様子を見ていた伊達ヘッドコーチは、「なぜあの2人だけがお前に怒りをぶつけてきたのか、答えを見つけろ」と次の課題を示すのだった。
花とのすれ違いと心の余裕のなさ
オフの日を使って自分に何が足りなかったのか考え続けるアシト。
するとちょうど花がアシトの元を訪れ、編入先となる提携高校の見学に誘ってきた。
花は身体作りのためにわざわざ献立表も作っており、スポーツ外科医になるという夢があることを明かす。
しかし目の前の課題がクリアできない焦りで頭がいっぱいのアシトは、花の様々なサポートや応援に対して「練習したい自分にと手は余計なお世話」と口走ってしまった。
すると花は涙を流し、アシトを蹴り飛ばして立ち去って行ってしまう。
その様子を見ていた大友は、アシトに「もうちょっと人の気持ちがわかるようになったら」と言葉をかけるのだった。
昇格組との対立とスタメン抜擢への重圧
エスペリオンが提携する高校にはアシトの他、花、杏里、富樫、遊馬、朝利、黒田、竹島らも入学。
ずっと考え続けても次の課題の答えが見つからなかったアシトは、意を決して朝利と黒田にまずあの練習の時に自分が考えていたことを打ち明け、直接コミュニケーションをとることにした。
朝利がアシトを毛嫌いする一方、サッカー談義に乗った黒田は、アシトの考えを引き出したうえで、「アシトの考えていたプランは全てアシトが最後に点を取るためのもの」であることを指摘。
朝利もそれを問題視し、君が受かったせいでジュニアユースか、昇格できなかった同期の奴らを思うと腹が立つ、とまで口走ると、大友がそれに噛みつき、口論に発展。
昇格組と外部生の溝がさらに深まってしまった。
そんななか、アシトは次週の対外試合でスタメンに起用されることが決定。
しかし伊達ヘッドコーチは、前に与えた課題がクリアできていなければ向こう3ヵ月は試合で使わないことをアシトに忠告するのだった。
連携崩壊の中で与えられた最後のチャンス
朝利たちとの溝は埋まらず、課題の答えもわからないまま試合が近づく。
そんなアシトに、福田監督は「サッカーは一人ではできない。だからこそ、あんなに楽しい」と言葉を送った。
そして迎えたBチームと成京高校の試合。
全体的に連携がうまくいかないBチームは、前半だけで3点のリードを許す苦しい展開となる。
なかでも、アシト、朝利、黒田の左のラインは絶望的。
それでも伊達ヘッドコーチはアシトを替えず、代わりにセンターバックに富樫を投入する。
アシトに与えられたチャンスは残り後半45分だけ。
だが相手は後半から6人をディフェンスに回すガチガチの体制になるのだった。
ラインの意識と左サイドの覚醒
アシトは、「ライン」という言葉に課題解決のヒントを掴みかけていた。
ふと考えると、朝利はいつも自分の後ろに位置を取り、黒田は自分と朝利の間を取り持つ位置にいつもいる。
それに対して、自分は2人の動きを意識した動きはできていたのか…。
その意識を持ってプレーし始めたとき、初めて朝利からアシト、そして黒田へ綺麗にパスが繋がり、チャンスが生まれた。
そこから3人の連携が急激に回り出し、アシトからのラストパスに抜け出した朝利がゴールを奪う。
反撃の狼煙と共に、アシトが課題をクリアするプレーを見せたのだった。
【5巻のまとめ】
Aチームとの合同練習で実力差と連携の壁に直面したアシトは、朝利や黒田と連携が取れず孤立する。
焦りから花の気持ちを傷つけ、仲間との対立も深まる中、試合でスタメン起用されるが課題の解決が求められる。
成京戦では左サイドの連携が崩壊し前半で3失点するも、アシトは「ライン」の意識に気づき、ついに連携を成功させる。
朝利のゴールを導き、与えられた課題をプレーで証明してみせた。
【5巻の見どころ】
この巻の見どころは、Aチームとの合同練習で突きつけられた連携の壁と、その課題に立ち向かうアシトの姿です。
数的不利な状況でも崩れないAチームの戦術に翻弄される中で、アシトは自ら声を上げて打開を図りますが、連携の噛み合わない左サイドで孤立してしまいます。
朝利や黒田との関係悪化、花とのすれ違いなどで精神的にも追い詰められるアシトが、成京戦でついに“ライン”の意識に気づく瞬間は胸が熱くなります。

次巻へ続きます。
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