地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
自らアリゾナ州立刑務所に収監され、見事オリバを上回った。
その頃、古代から野生人ピクルが蘇る。
烈と克己が敗れて身体の一部を失い、ジャックもまた「日に2度の敗北」を再び味わう。
そして烈と克己からバトンを託された刃牙もまた武術をもって翻弄しペースを握るが、最後は武術を捨てて真っ向からの勝負をあえて望み敗北した。
烈はボクシングの門を叩き大物プロモーターのカイザーに連れられてアメリカへ。
デビュー戦では元王者のワーレフに余裕で勝利し、衝撃的なデビューを飾る。
しかし"スモーキン"ジョーとの対戦では苦戦を強いられながらも逆転KO勝利。
次の相手は最強王者ウィルバー・ボルトに決定した。
他方、激突に向かっていく刃牙と勇次郎。
不意に実現した親子団欒では喧嘩には発展しなかったが、力づくで相手に要求を飲ませればいい、という親子の明確なルールが再確認される。
今度は勇次郎が刃牙を食事に招待するが、あえて母の死の話題に触れた刃牙。
空気が一変し、刃牙と勇次郎の対決は互いに急所を狙わないお仕置きと反抗に始まり、次第にヒートアップしていく。
自分の全力をぶつけるべく、刃牙はゴキブリにヒントを得た最高速のタックルをぶちかますのだった。
32巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
詰めかける大観衆
究極の脱力から来る超速のタックルから果敢に仕掛ける刃牙。
〈ゴキブリタックル炸裂[範馬刃牙 32巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
壁を破って外へ出ると、気が付けばホテルの外には地上最強の親子の激突をききつけて大観衆が集まってきていた。
ニュースは瞬く間に拡散し、まだまだ増える一方である。
〈詰めかけた大観衆[範馬刃牙 32巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
エンジンのかかってきた刃牙
想定外の事態に困惑する勇次郎は喧嘩の延期を口にするが、観衆を気に留めない刃牙は勇次郎を挑発し、さらに攻撃を仕掛けた。
一般人の目には映らないほど速い連撃を食らっても、勇次郎にはほとんどダメージは無い。
逆に勇次郎が刃牙を叩きのめし、刃牙もようやくアドレナリンが分泌されてくる。
〈勇次郎が叩きのめす[範馬刃牙 32巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
存分に仕掛ける刃牙と、子供をあやすかのようにいなす勇次郎。
刃牙は遠くでピクルも見ていることを感じ、トリケラトプス拳を披露する。
勇次郎も想像以上の強敵の姿を目の当たりにし、歓喜の表情を浮かべるのだった。
〈勇次郎にトリケラトプス拳を披露[範馬刃牙 32巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【32巻のまとめ】
地上最強の親子の激突の噂を聞きつけて大観衆が詰めかけた。
困惑する勇次郎をよそに、刃牙にエンジンがかかっていく。
刃牙がトリケラトプス拳を披露し、強敵の出現に勇次郎は歓喜の表情を浮かべるのだった。
次巻へ続きます。
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