穏やかな生活に怒りが薄れるマコト。
一方で全能感に支配される大槻は問う者を追われることになった。
少しずつ理解され始める問う者の考え。
しかし、暴走する大槻の破壊は反感を買う。
大槻はついに神の罰と称して大規模な破壊を始めてしまった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
大槻の意図
大槻が起こした工場の火災は100人もの命を奪った。
マコトは力を与えてしまった自分を責めていた。
一方で警察や政府は何も手を打てていない。
とうとう米国から捜査への干渉を通達された。
自分たちの存在意義が問われているのだ。
もはやわずかな手がかりを基に捜査を継続するしかなかった。
ユウキは都心の人混みの中、ワンネスの気配を頼りに大槻を追うが場所の特定は難しい。
大槻はユウキが持つワンネスの感度を確かめていたのだ。
ユウキは大槻の力を低く見積もりすぎていた。
ワンネスの感度でも、飛び道具を持つという点でも不利は明らかだ。
覚悟を決めた工藤は、ユウキに拳銃を差し出した。
ユウキの危機
マコトは自分には何もできないのかと悩んでいた。
小島と距離を取り、また家に閉じこもるようになっていった。
ユウキは大槻を追いかけ続けているが、明らかに大槻はユウキを誘っている。
都心に誘い出したのは、力を図るためだけではない。
郊外での破壊活動から目をそらすためでもあった。
今度こそ大槻を捕える。
ユウキは逃走ルートが限られる中洲の公園に目を付けた。
大槻もまた、この公園が対決の場であることを理解していた。
ついに大槻が動き出す。
マコトもユウキも大槻の動きに気づいた。
その時、マコトの家を小島が訪ねる。
自分を心配して来てくれたことはうれしかったが、それどころではなかった。
ユウキは殺意を持って大槻のもとに向かっているのだ。
小島が退路を塞ぎ、ユウキは大槻のもとへ向かうべくバイクで橋を渡る。
その瞬間、大槻は橋を破壊し始め、ユウキは崩れた橋に宙吊りとなった。
とどめを刺そうとしたその瞬間、巨大なマコトの姿が大槻の視界を遮る。
おびえた大槻はその場から逃げ出した。
橋から落ちたものの、一命をとりとめたユウキはマコトが来てくれたことを感じていた。
マコトの意識は大槻に向いたままだ。
目の前の小島がいることも忘れていた。
小島はマコトの異変に気付いたが、変わらず味方でいることを告げて帰宅した。
このままでは何も守れない。
マコトは再度ワンネスの力で大槻との対話を試みるものの、マコトの怒りは大槻も想像しないほど大きな力だった。
答える者
なんとかしなければ。
マコトはまた学校へ行くことにした。
放課後、工藤はマコトの下校を待っていた。
自分の身体を対価に大槻を殺してほしい。
ユウキを助けるためにできることはこのくらいしかなかったのだ。
マコトは工藤の申し出を断るが、大槻を止めるのは自分の責任だと考えていた。
ワンネスでユウキを呼び出す。
最初の破壊を起こした河川敷で、2人は再度協力し合うことを決めた。
大槻の破壊は止まらない。
議員の犠牲者が増える中、ついに国会は解散を発表した。
ユウキの思惑通りに世の中は変わりつつあるように見える。
しかし、まだ「答える者」が現れない。
次々と国外へ逃げ出す議員たち。
とうとう元総理の乗る飛行機まで墜落させれた。
政府は沈黙し、市場は混乱する。
問う者への支持者は激減し、敵視されるようになっていった。
このままではただの破壊者だ。
新たな力
ユウキとマコトの合流に気づいた大槻がワンネスの力で接触してきた。
自身を保てなくなることを恐れるマコトと違い、大槻はさらに深い気づきの世界へ至った。
精神だけでなく、実態を伴ってマコトの目の前に現れる大槻。
その力がマコトに向けられようとした瞬間、工藤は銃弾を浴びせた。
苦しむ大槻は血痕を残しその場から消える。
元の場所へ戻った大槻の体に傷はなかった。
いよいよ神の御業とも思える力を見せる大槻。
それでもまだマコトは殺すことをためらっていた。
そのころ、警察にはいよいよアメリカの機関が介入し始めた。
彼らはワンネスの力をかなり深いところまで理解している。
さらにはワンネスの力を感知し、広範囲にサーチ可能な能力者、ジョン・トレンパーを連れて来ていた。
遂に日本の警察はアメリカの指揮下へ組み込まれることになった。
追い詰められる大槻
マコトはワンネスで知らない人物がつながっていることに気づいた。
まだ大槻は気づいていない。
また議員を標的にした破壊を企てていた。
トレンパーは大槻の力におびえつつも、大槻の場所を特定する。
ユウキはこれをチャンスと捉えた。
この状況下で余裕を失くした大槻を仕留めるつもりだ。
警察に包囲された大槻は実体移動で逃げようとするだろう。
その時マコトがワンネスで集中力を乱して移動を妨害すれば、あとは警察がケリを着けてくれる。
わずかな情報と時間でユウキは効果的な作戦を練った。
ようやく自分の置かれている状況に気づく大槻。
しかし、大槻には実体移動という切り札がある。
移動先へ飛ぼうと意識を集中した瞬間、マコトの意思がワンネスの空間を埋め尽くした。
行かせない、逃がさない。
警察の追っ手から逃れながら、何度も意識を集中するが、そのたびにマコトの妨害が入る。
ユウキとマコトの妨害と裏切りに大槻の怒りは頂点に達した。
怒りに我を忘れ、警察を襲いだす。
マコトでさえもワンネスに介入できないほどの圧力だった。
それでも警察はついに大槻を追い詰める。
無数の銃弾を浴びながらビルの屋上に逃げるものの、銃撃からは逃れられない。
死を意識したその時、大槻の体は背にした壁へと同化し、屋外へ逃げることに成功した。
【4巻のまとめ】
大槻の破壊はついに国会を解散させても止まらない。
遂にアメリカが操作に介入してきた。
しかもワンネスの力を持つ能力者を連れて。
遂に警察は大槻を追い詰めるものの、大槻の力は進化し窮地を逃れた。
【4巻の見どころ】
この巻の見どころは、大槻をめぐる攻防がついに佳境を迎える点です。
ユウキは大槻を追い詰めようとするも、相手の巧妙な策略に翻弄され、ついには橋上で絶体絶命の危機に陥ります。
しかし、マコトの覚醒によって形勢が逆転。
巨大なマコトの姿が大槻の視界を遮る場面は、息をのむ緊迫感に満ちています。
さらに、大槻の力が神の領域に達しつつあることが明かされる中、遂にアメリカの特殊機関が介入。
ワンネスの能力者トレンパーが登場し、物語はさらに国際的な広がりを見せます。

次巻へ続きます。
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