古代において當麻蹴速と野見宿禰という2人の剛力による決闘が相撲の起源。
同じ名前を持つ野見宿禰という若者が現代に姿を現し、規格外の体格とパワーを見せつける。
強き者との力比べを望む宿禰は、ご老公の差配によって実現した怪力自慢のオリバとの力比べも制した。
宿禰は現役大関との路上での喧嘩にも完勝したことで、現代の大相撲界との全面対決が決まり、刃牙たち地下闘技場の戦士たちにも声がかかる。
宿禰に加え、地下闘技場からは刃牙・渋川・独歩・花山・克己の参戦が決定。
大相撲からは横綱・零鵬、小結・炎、関脇・獅子丸、前頭筆頭・鯱鉾、大関・巨鯨、関脇・猛剣の6人が選抜され、全面対決が開幕。
勝利を放棄した克己以外の5人が勝利を挙げる結果となった。
試合後、宿禰は勇次郎の噂を聞きつけてご老公を通じて立ち合いを希望するが、勇次郎は自分が呼びつけられたことで怒り心頭の様子なのであった。
スピードとパワーを兼ね備えた炎の強さを認めつつも、最後は打撃戦で分がある刃牙が完璧にカウンターを合わせ、炎は地面に崩れ落ちるのであった。
宿禰は勇次郎に挑むも完敗、しかし横綱・零鵬とのストリートファイトでは再び勝利する。
他方、噛みつきをオリジナルの武術である「噛道」まで昇華させたジャックが徳川邸を訪れ、宿禰との対決が決定。
噛みつきを武器とするジャックが宿禰の小指や肉体を噛みちぎっていき、噛道の強さを証明する。
他方、古代相撲の血を継ぐもう1人の力士・當麻蹴速が徳川邸で勇次郎に立ち合いを挑んだ。
だが自慢の蹴り合いで勇次郎に敵わないことを悟ってか、蹴速は道場には戻らずそのまま立ち去ってしまうのであった。
仕切り直しとして頑なに負けを認めず、何でもありの立ち合いを希望する蹴速。
その強さを証明するため地下闘技場で独歩との試合が組まれると、独歩の空手の前に成すすべなく身体を壊され、文句なしの完敗を喫した。
一方、オリバは宿禰へのリベンジマッチで勝利し、名誉を挽回。
宿禰はオリバに敗れたものの、「誰が相手でも試合を10秒で終わらせる」とすぐさま次の試合を希望し、地下闘技場でいよいよ王者・刃牙と対戦することになるのであった。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
刃牙vs宿禰
宿禰と刃牙の手合わせは2度目。
1度目は刃牙が胸を貸した形であり、全力での試合の成立に宿禰は気合が入る。
試合を10秒で終わらせるという目標のもと、入念なウォームアップを済ませる宿禰。
対する刃牙は、昼寝の後ウォームアップもせず、ただの日常生活のようなテンションで闘技場へと姿を現した。
試合が始まると、合図と共に宿禰が一気に飛び出し、強烈なアッパーを繰り出す。
その刹那、脱力しきっていた刃牙の拳はポケットから急加速して抜拳され、カウンターで宿禰の顎を振りぬいた。
宿禰のパンチはスリッピングアウェーだけで完璧にいなし、脳震盪を起こした宿禰は地面に崩れ落ちる。
儚くも試合は10秒足らずで、刃牙のKO勝利に。
文句のない完敗を以て、古代相撲と地下格闘技との全面対決は幕を閉じた。
ご老公の邸宅には蹴速もおり、ラグビーでいうノーサイドの証としてちゃんこ鍋をつつき合うのであった。
エピローグ:勝利を渇望するジャック
この世で一番、勝利を渇望しているのは誰か。
実戦を説く本部が考えるに、その答えはジャックだという。
恥じることなく噛みつきを武器にした「噛道」という武術を作り上げ、一切のトレーニングに余念がない。
闘争にかける本能という意味では、ジャックに勝てるとすれば原始人・ピクルくらいのものなのであった。
【17巻(完)のまとめ】
刃牙が宿禰を瞬殺し、宿禰は宣言通り10秒以内で試合を終わらせたものの、文句のない完敗を喫することとなった。
古代相撲と地下格闘技との全面対決は幕を閉じ、次は勝利を渇望し「噛道」を完成させたジャックから物語が始まるのであった。
次シリーズへ続きます。
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