地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
自らアリゾナ州立刑務所に収監され、見事オリバを上回った。
その頃、古代から野生人ピクルが蘇る。
烈と克己が敗れて身体の一部を失い、ジャックもまた「日に2度の敗北」を再び味わう。
そして烈と克己からバトンを託された刃牙もまた武術をもって翻弄しペースを握るが、最後は武術を捨てて真っ向からの勝負をあえて望み敗北した。
烈はボクシングの門を叩き大物プロモーターのカイザーに連れられてアメリカへ。
デビュー戦では元王者のワーレフに余裕で勝利し、衝撃的なデビューを飾る。
しかし"スモーキン"ジョーとの対戦では苦戦を強いられながらも逆転KO勝利。
次の相手は最強王者ウィルバー・ボルトに決定した。
他方、激突に向かっていく刃牙と勇次郎。
不意に実現した親子団欒では喧嘩には発展しなかったが、力づくで相手に要求を飲ませればいい、という親子の明確なルールが再確認される。
そして刃牙に対し何度でも勝ち目のない喧嘩を仕掛ける柴千春。
刃牙も千春の戦い方にヒントを得て流儀を真似、千春の戦意を折った。
いよいよ勇次郎との決闘が近づいたところで、今度は渋川が刃牙を説得しようとするのだった。
30巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
刃牙と勇次郎 再びの親子団欒
親子の衝突回避を諭す渋川に対して刃牙は勝ち負けを意識した決闘ではなく、息子が権利として喧嘩を売り、父は義務として買う義務があるようなものだと説く。
そして再び、刃牙の家に勇次郎が来訪した。
2人の接触はすぐさま警視総監から総理大臣にも伝わり、治安維持のために部隊が出動する。
当の刃牙と勇次郎はまずありきたりな親子の風景として夕食を共にする。
勇次郎は食に対する意識や礼儀作法を刃牙に教え、刃牙は内心感激しながら洗い物を勇次郎に頼む。
〈勇次郎の礼儀作法[範馬刃牙 30巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
どちらが洗い物をするかはじゃんけんで決められることとなるが、勇次郎はじゃんけんでも力ずくで勝利した。
〈じゃんけんは力ずく[範馬刃牙 30巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
この夜、2人の接触は喧嘩へ発展することなく過ぎた。
勇次郎が刃牙を食事に招待
勇次郎が逆に刃牙を夕食に招待する。
指定した場所は高級ホテルのレストラン。
ドレスコードすらも知らない刃牙を相手に親子の晩餐が始まる。
〈高級レストランでの食事[範馬刃牙 30巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎が刃牙へお仕置き開始
初めて父からまともなテーブルマナーなどを学ぶ刃牙だが、あえて母を手にかけた理由について話題を持ち出す。
空気が一変し、勇次郎の怒りで窓ガラスに亀裂が入っていく。
〈空気が一変[範馬刃牙 30巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎は刃牙の尻を強烈に叩き、その衝撃で窓ガラスが割れた。
刃牙は必死に自分の身を守りながら、勇次郎の攻撃が戦いではなく自らへのお仕置きであることを察知するのだった。
〈お仕置き開始[範馬刃牙 30巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【30巻のまとめ】
刃牙と勇次郎が再びの親子団欒。
今度は勇次郎が刃牙を食事に招待するが、あえて母の死の話題に触れた刃牙。
空気が一変し、勇次郎が刃牙にお仕置きを始めるのだった。
次巻へ続きます。
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