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全ての呪いに終止符を!続編へ謎を残したままハッピーエンド『カラダ探し』17巻(完)【ネタバレ注意】

集英社/ウェルザード・村瀬 克俊
~前巻までのあらすじ~

50年前、とある少女が暴行を受けて殺害され、遺体をバラバラにされるという凄惨な事件が起こった。

これを発端に、ある高校ではその犠牲者が死霊「赤い人」となり、生徒の肉体を八つに分割するという怪談「赤い人の呪い」が語り継がれるようになった。

これは身体を分割された生徒が、校舎内に隠された自分の「カラダ」を集めて欲しいとほかの生徒に頼むという内容で、すべての「カラダ」を集め終わるまでは時間が巻き戻り、何度もそれを繰り返すことになるというルールだった。

11月9日、森崎明日香、伊勢高広、柊留美子、浦西翔太、杉本健司、鳴戸理恵の6人前には不気味な雰囲気をまとった同級生の三神遥が出現し、「カラダを探して」と依頼してきたことで6人は「カラダ探し」に巻き込まれることとなった。

カラダ探しを続けるうちに徐々に攻略法を見出す明日香たちは旧校舎でカラダ探しの経験者である八代先生と出会い、50年前に起きた凄惨な事件の被害者である小野山美子が「赤い人」そっくりの容姿をしていること、美子には姉の美紀がいたこと、美紀・美子と仲が良かった山岡泰蔵という男、そしてその弟である雄蔵が美子と泰蔵を殺害した犯人であることなどを知る。

そんななか、明日香にずっと好意を抱いていた高広は明日香に想いを伝え、明日香は両想いながらもカラダ探しが終わったら答えると約束。

そして多大な犠牲を払いつつ全てのカラダを集めて自分たちのカラダ探しを終えるが、最終日に生き残れなかったメンバーはカラダ探しの記憶を失い、また生き残ったうちの一人は棺桶に閉じ込められ、今回のカラダ探しに関わりのない人々から存在自体を忘れ去られた上で、次のカラダ探しで「依頼する側」に回らなければならないというルールが初めて明らかに。

生き残っていた明日香は一人で棺桶に封印され、目覚めたときにカラダ探しにかかった日数分だけ既に時間が経ち、さらにクラスの大半から存在を忘れられ居場所がなくなっていた。

悲嘆に暮れる明日香だが、唯一の救いは高広が死を免れており、記憶を保持したまま再会を果たせたこと。

高広に勇気をもらった明日香は意を決して次のカラダ探しを始め、高広、留美子、翔太の三人に加え、友人である相島美雪、高広と犬猿の仲である袴田武司、武司の彼女である二見結子にカラダ探しを依頼した。

目と脚が無事な死体は何れ徘徊を始め、死体に見られると「赤い人」を呼ばれてしまうという新たな問題に直面しながらも、美雪たちはこのカラダ探しの呪いそのものを解く方法を模索し、小野山家の探索で美紀の死と「赤い人」誕生の真相を知る。

複数のカラダが集まるうちに世界が変化し、武司の妹であるあゆみが死ぬ運命にあることが判明。

武司は妹を死から救うため、また事情を途中で知った結子も剛士のためにカラダ探しを阻止しようとするが、美雪はカラダ探しの呪いを解く方法を見出し、呪いを解いて世界ごと変える可能性に賭けて武司らを説得する。

そして明日香のカラダを全て集め、呪いを解くための作戦を決行するが、残念ながら失敗に終わってしまった。

もう1つ自分にしかできない方法を見出していた美雪は事態を収拾するために自ら棺に入ることを宣言し、次に自分が現れる8日後まで待つように仲間たちに伝え、明日香に伝言を託した。

美雪が棺に入ってから5日後、美雪が再び姿を現す前に予想外にも新たなカラダ探しがスタートする。

その依頼者として現れたのは陰険な女子である村田幸恵。

幸恵は新たなメンバーとして明日香、遥、武司の三人のほか、同じクラスで学級委員の中島悠斗、デブでオタクな小川卓也、明日香の友人の日菜子にカラダ探しを依頼していた。

明日香はぎくしゃくしがちな遥と協力しながらカラダ探しを進めるなか、明日香の前に美紀が突然現れ、小野山家に潜む「黒くて怖い人」を追い出して欲しいと頼んできた。

明日香は美紀の言っていた「黒い人」の正体を突き止めるべく、高広と八代先生と共に小野山邸に赴き、何かの儀式が行われたと思われる秘密の地下室や美子の両親の日記から美子の遺体が「小さな山」に埋葬されていることを知る。

幸恵の悪意や「黒くて怖い人」の妨害にあうなか全てのカラダを見つけ、幸恵によるカラダ探しを終えた明日香たち。

再び明日香たちを巻き込もうとする幸恵は美紀に殺されて存在ごと消去され、生き残れなかった中島と日菜子も記憶を消されてしまう。

終了処理として小川が自ら棺桶に入り、今回のカラダ探しを生き延びた明日香たちは全ての呪いを解く方法を探しながら眠ったままの美雪の目覚めを待つことに。

そして11月28日、目覚めた美雪は呪いを解く方法を実行するが、「赤い人」に利用され、美紀もろとも殺されてしまう。

カラダ探しの世界が崩壊する中で不思議な発行体により武司と留美子が気絶、しばらくして目覚めた留美子は、「本当の呪いの解き方が分かった」と告げる。

果たして何が起きたのか、そして呪いを全て解くことはできるのか―。

最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

全ての呪いを解く方法が明らかに

留美子が「美紗が教えてくれた」と言いながら、美子の心臓を探して美子に帰せば美子の身体が浄化されると予言する。

そしてカラダ探しの呪いが解けて「赤い人」が動き出した今、時間はそれほど残されていない。

武司もまた、妹のあゆみから「私達を信じて」という言葉を受け取っており、全てを知った様子の武司・留美子が明日香を連れて美子の心臓が埋められているはずの中庭へ。

話をついて行けない高広たちも美雪の遺体や留美子たちが持ってきた美子の心臓を見て話を信じることとなる。

そこに遥も合流し、留美子は全てを終わらせる方法として、次の2つを明かした。

・美子の心臓を美子の遺体に返すと美子の呪いが解ける
・美子から追い出された「赤い人」が小野山家の地下室の倉庫にある壷吸い込まれたタイミングでその壷を壊せば全ての呪いが解ける

明日香たちは二手に分かれることを決断し、全ての呪いを解くための最後の戦いが始まるのであった。

2チームに分かれ、小野山邸と美子の墓へ

翔太が美雪の遺体の傍にいることを選ぶなか、武司・留美子・結子の3人が美子の心臓を美子の遺体に返すチーム明日香・高広・遥が小野山邸の地下室で壷を壊すチームとなる。

八代先生が車で皆を送ることにし、先に小野山邸で明日香たちを降ろしてから美子の墓に向かうことに。

その道中で泰蔵に憑依されたときに似た状態の健司も合流し、先に小野山邸で降りた明日香・高広・遥は小野山家に漂う3つの不思議な光を目の当たりにする。

他方、八代先生・健司・武司・留美子・結子の5人が美子の墓を目指す。

ところが行く手を「赤い人」に阻まれ、車が横転。

何とか5人とも無事ではあったが、「赤い人」を食い止めるために健司が自ら立ち向かうこととなる。

憑依した泰蔵の力を借りて「赤い人」に挑む健司だが、それでも長くは持ちそうにない。

健司が身を挺して時間を稼いでいる間、留美子は足を負傷して動けない結子の避難を武司に任せ、八代先生と2人で美子の墓を目指すのだった。

不思議な光が「黒くて怖い人」を食い止める

小野山家では、明日香たちが屋敷の中へと突入。

漂う3つの光は明日香たちの周囲を飛んでいるものの、害はないようである。

そして溢れ出る殺気に耐えつつ、ついに呪いが始まった地下室へと辿り着いた。

そこに「黒くて怖い人」が出現し、襲い掛かってきた。

すると明日香たちの周りを飛んでいた3つの光が「黒くて怖い人」へと立ち向かう。

3つの光のうち1つの正体は武司の妹・あゆみであり、あゆみたちが「黒くて怖い人」を食い止めて時間を稼ぐのであった。

ついに美子の心臓を遺体に返す

他方、美子の墓では留美子と八代先生が美子の遺体を掘り起こすも、「赤い人」に追いつかれてしまう。

八代先生が「赤い人」に殺されるも、結子を逃がした武司が留美子を守った。

その武司も「赤い人」によって致命傷を負ってしまうが、留美子がようやく棺桶を開けた際に「赤い人」は赤い服が遺体にかかっているのを見つけ、一瞬怯む。

素早く留美子が美子の心臓を美子の遺体へと返し、「赤い人」はそのまま留美子を手にかけるも、ついに美子の呪いが解かれるのであった。

全ての呪いが解かれた

小野山家の地下室ではあゆみたちが食い止めながら、高広が「黒くて怖い人」との喧嘩に挑み、力尽くで「黒くて怖い人」を壷に押しやっていく。

「黒くて怖い人」の攻撃で遥が致命傷を負ってしまうが、何とか「黒くて怖い人」を壷に戻すことに成功。

さらに美子の呪いが解けたことにより「赤い人」も壷の中へと帰ってきた。

そして明日香がスコップで壷を叩き割ると、まばゆい閃光とともに「ありがとう…お姉ちゃん」という声と共に全ての呪いが解け、屋敷の崩壊が始まる。

高広と明日香だけが辛くも屋敷からの脱出に成功し、崩れた小野山家からは美紀と美子の霊が手を取り合って空へと昇っていった。

全ての呪いが終わり、歪んだ世界やこれまでの出来事・時間が大きく修正されていく。

2人だけ生き残った高広と明日香もそこで意識を失うのであった。

エピローグ:全ての記憶は明日香と高広だけのもの

次に明日香が目を覚ましたのは、一晩が経過した11月29日。

そのまま月日は経ち、卒業式の日。

高広と明日香を除いてみな11月28日とカラダ探しに関する記憶を失っていたが、みな元気に復活していた。

全ての呪いが解けたことで武司の妹のあゆみも美雪の妹の真冬の死も無かったことになり、次のカラダ探しを依頼する側に回った小川や美紀に存在を消された幸恵も復活。

八代先生も目に活気を取り戻しており、美子が殺された事件の記録はあるものの、美子の墓や小野山家は跡形もなく消えていた。

唯一、遥のことだけは誰からも覚えられていなかったが、遥はもともと明日香たちよりも1学年上であり、既に卒業したOGとして復活していた。

全てが元通りに戻ったことを知った明日香は涙を流しながら安堵。

カラダ探しのことを覚えているのは生き延びた明日香と高広の2人だけ。

カラダ探しを無事に終え、明日香は皆や高広との絆を感じながら、約束通り高広の告白に対する返事をするのであった。

【17巻(完)のまとめ】

すべてを終わりにすべく二手に分かれ、留美子たちは美子の遺体に心臓を返す役割を、明日香と高広・遥は小野山邸の地下室に突入する。

留美子たちが身を挺して美子の心臓を遺体に返すと、「赤い人」の呪いが解けた。

そして小野山邸の地下室でも不思議な3つの光が「黒くて怖い人」を食い止め、遥が致命傷を負いながらも高広の奮闘によって「黒くて怖い人」を壷のなかへ押し返すことに成功。

明日香がその壷を壊し、全ての呪いが解けたことで屋敷の崩壊と世界の再編が行われる。

生き残った明日香と高広を除き、目覚めた世界では皆記憶を失って復活し、平穏な生活を送る。

カラダ探しを無事に終え、明日香は皆や高広との絆を感じながら、約束通り高広の告白に対する返事をするのであった。

不思議な発行体の正体を始めとする一連の謎は続編で明かされます。

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参考死霊から逃げながらバラバラの身体を探し続ける呪いのデスゲーム『カラダ探し』全17巻【ネタバレ注意】

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