自らの借金返済のために浅村の駒として裏の仕事をすることになった加藤。
浅村の魅力に惹かれ、自身もヤクザマンションから見事に金を持って脱出に成功したことで、浅村から一目置かれるようになっていく。
加藤は浅村を超える野心を燃やす愛場を紹介されともに仕事をこなすが、愛場のドラッグ密売がトラブルを生み、香田組の鯖田に命を狙われるハメに。
浅村と香田組長のおかげで難を逃れるが、愛場は浅村に逆らえなくなり、また鯖田も納得がいっていない様子。
メイドオタクの野本からの取り立てにも成功した加藤は、旧友である小田と再会を果たしたことからカード詐欺に手を貸すようになる。
さらに夜はギャンブルに興じて金を稼ぎ、ついに借金を完済して自由を取り戻した。
しかしカード詐欺が失敗したことで事態は一転。
カード詐欺の元締めである鯖田に狙われ、5日以内に小田と2人で1000万用意できなければ殺されてしまうことに。
加藤は浅村に頼ろうとするも見捨てられ、鯖田から突きつけられた条件をクリアするために奔走する小田と加藤だったが、結局小田は死んでしまった。
残された加藤は蒼井さくらと出会い、金を借りることには成功したものの鯖田に完済はできず。
さらにさくらの怒りを買ってしまい、加藤はそのまま山奥の宗教施設へと強制連行されてしまう。
その動向を浅村もキャッチしていて…?
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
加藤が連れてこられたのは山奥の宗教施設、通称「国男ハウス」。
所長の関川国男は寧々の夫で、笑顔でテンションの高いオヤジだが、腹の底では何を考えているかわからない不気味さがある。
〈国男ハウスの所長、関川国男 [東京闇虫 5巻](c)白泉社/本田優貴〉
加藤は相方として川本光一を紹介され、施設の中を案内される。
川本によれば、規則を破るとキツい罰則があるとのこと。
寮の廊下にはお面をつけられ縛られている男もいた。何か規則を破るとこうなるらしい。
部屋に残されていた日記には前の住人が残した「たすけて」という無数の文字。
そして部屋の隅には前の住人と思われる名前の書かれたバケツと仏像、その数22体。
〈謎の仏像がたくさん…[東京闇虫 5巻](c)白泉社/本田優貴〉
川本が加藤に告げた。
「どうか、死なないでね」
寮の離れにある小屋では謎の機械音がしていた。
大夜祭、加藤と国男のタイマン
翌日、加藤は規則通りに丸坊主になって他の仲間に紹介される。
偶然にも、その日は「大夜祭」というイベントが開催される日だった。
地方の権力者らとパイプのある国男が、要人たちを集めて開催するエンターテインメントショーであり、国男ハウスの住人たちは体を張って楽しませるエンターテイナーである。
住人たちはショーの一環として障害物の張り巡らされた水槽の中を泳ぎ切ることに。
大盛り上がりの会場のなか、加藤に順番が回ってきた。
加藤はビビった結果、国男にケンカを売ってしまう。
国男はこの申し入れを快諾し、水槽に飛び込んで障害物を軽々と取り除いていく。
国男はかなりの怪力の持ち主でもあった。
〈水中で国男と決闘する加藤[東京闇虫 5巻](c)白泉社/本田優貴〉
水槽の中で加藤と国男の決闘が始まるが、結果は加藤の惨敗。
国男は自らのカリスマ性を周囲に存分にアピールし、大夜祭は終わった。
脱走計画
その夜。身の危険を感じた加藤は川本に脱走を宣言する。
すると、以前から国男に反感を抱いていた川本から逆に「二人一緒に…ならアリだよね」と提案を受けた。
〈脱出に賛同する川本[東京闇虫 5巻](c)白泉社/本田優貴〉
思わぬ味方に驚く加藤。
川本は以前から国男の稼いだ金を盗んで逃げる計画を練っていたのである。
計画が完成するまで、とりあえず従順に生活を続けることを決めた二人。
国男は稼いだ大金を事務所の金庫に保管しており、妻の寧々ですらも金庫には簡単に触ることが出来ない。
加藤や川本ら住人は山奥で土葬墓地の掘り起こし作業をさせられる。
運悪く地盤がゆるんでいたところに住人の一人が巻き込まれ、重傷を負ってしまった。
しかし住人はみな後ろめたい過去を持っており、警察や病院の世話になることはない。
国男の指示のもと、寮の離れにある小屋に連れていかれることになった。そこは人間が解体される場所。
国男ハウスで死んだ者、規則を破ったものはこうして人知れず消えていくのである。
〈人体の解体を意気揚々と話す国男[東京闇虫 5巻](c)白泉社/本田優貴〉
加藤の動向を気にする浅村と愛場
一方の東京。浅村はキャバ嬢からの情報で、カード詐欺に失敗した鯖田が荒れているという話を聞く。
そこに愛場からの電話が。
浅村は「お前も気になってたのか?」と話した。
川本の思惑
川本は寧々と裏でセフレ関係にあり、繋がっていた。
川本は寧々を味方に引き入れて金庫の番号や逃走経路を用意。
残るは国男が確実に事務所を開ける時間帯をつくるだけである。
川本は計画の決行日を1週間後の大夜祭の日に決めた。
その日は「国男ボクシング」というイベントが予定されているためである。
川本は加藤をボクシングの生贄として国男に再戦を挑ませ、その間に自分たちだけで金を奪って逃げる気でいた。
浅村と愛場が国男ハウスへ潜入
国男ボクシングの前日。
国男ハウスでは業者による設営が始まっていた。
加藤は川本から作戦を聞かされる。
国男に勝負を挑む恐怖と、失敗したら解体小屋行きという恐怖。
動揺する加藤だったが、業者に紛れて浅村と愛場が来ていることに気づいた。
〈国男ハウスに潜入する浅村[東京闇虫 5巻](c)白泉社/本田優貴〉
浅村は加藤をここに送り込んださくらの協力のもと、何かを企んでいるようである。
浅村は加藤にこっそりと「お前をここから助け出してやる」と耳打ち。
自分を一度は見捨てた浅村の言葉に真意を疑う加藤だったが、いよいよ運命の日を迎える。
計画失敗
国男ボクシングが始まった。
加藤は作戦通りに国男にリベンジをふっかける。
しかし国男は加藤の対戦相手に川本を指名。
〈国男はここで川本を指名[東京闇虫 5巻](c)白泉社/本田優貴〉
加藤と川本の決闘では計画が実行できないどころか、国男に計画そのものがバレている。
川本は計画が狂ったことに動揺を隠せないのであった。
【5巻のまとめ】
強制連行先の国男ハウスは人に言えない過去を持つ住人達が恐怖に脅えながら暮らす場所。
脱走を計画する加藤だが、共犯の川本は加藤を囮に自分だけ逃げる計画を立てていた。
そうとは知らない加藤は川本の計画に乗ってしまうが、計画が所長の国男にバレており、早くも失敗。
加藤が助かるかは、潜入している浅村や愛場にかかっている。
次巻へ続きます。
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