前回の王様ゲームを乗り越え転校してきた伸明。
本田奈津子という少女を中心に温かく迎えられるが、再び王様ゲームの悪夢が始まる。
前回とは違い王様からの命令が怒涛のように来たため、伸明は王様ゲームの経験者としてみんなを守るべくクラスメイトを公園に集めた。
目の前で罰が執行されパニックに陥るなか、伸明あh悪者扱いされ、さらに奈津子も態度を豹変。
奈津子に煽られ伸明への攻撃をエスカレートさせるクラスメイト達。
そんななか健太は伸明の肩を持ち、「美月を守る」という命令を自分に下した。
伸明・健太・美月の3人は王様ゲームの手がかりを求めて夜鳴村へ向かう。
伸明は本多智恵美の父と思われる人物が残した遺書から手がかりを見つける一方、王様ゲームの恐怖から逃れたい一心で健太と心中を図る美月。
健太は美月を必死に阻止しようとするが、非情にも2人とも罰を受けて死んでしまった。
残った伸明は生き残った10人のクラスメイト達と共に次の命令である「自らの指を折ることで他のクラスメイトにプラスかマイナスのポイントを与える」という過酷なゲームに臨む。
皆がパスをする中、輝晃が奈津子に罰を与えるために美容師の夢を断ってまでも自らの指を折る。
それが奈津子の親友である愛美から頼まれたことだったと知り、奈津子は追い詰められるのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
愛美の右手を無理やり犠牲に
輝晃・奈津子の後もパスが続き、最後の愛美の番。
愛美は奈津子からの友情を試すためにこの展開を仕掛けていたが、しびれを切らした奈津子は石を持って愛美の指を無理やり折ろうとする。
〈愛美を襲う奈津子 [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
もしも奈津子が自ら指を1本折って自分のことを助けてくれたら自分も奈津子を助けるつもりだったが、その願いは儚くも散ってしまった。
奈津子は愛美の右手の指を痛めつけ、また愛美も死に瀕した奈津子との絆に未練を残している。
結局愛美は右手の指をすべて折られ、自分と奈津子のマイナスポイントを帳消しにし、結果としてこのゲームでは死者ゼロで乗り切ったのだった。
〈愛美の右手の指を折る [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
次の命令は死のマラソン
その夜、再びクラスメイト達は集まって伸明を中心として生き残るために協力する決意を固める。
しかしそこに奈津子が「中途半端に希望と持たせるのが最低だ」と水を差し、伸明と1対1の勝負を持ち掛けた。
奈津子は輝晃から取り上げた携帯で王様からのメールを受信拒否し、わざと輝晃に罰が来るように仕向けていた。
〈輝晃が罰を受ける [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
目の前で輝晃が死に、パニックを煽る奈津子。
そうこうしているうちに次の命令が下る。
「命令4 クラス全員で亀ヶ首遺跡まで走る。8時間ごとに、亀ヶ首遺跡から計算して一番遠い場所にいる者に罰を与える。
※交通機関、器具などを使ってはならない。」
100km以上ある道のりをひたすら走り、ビリが罰を受けるマラソンである。
〈死のマラソン開始 [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
奈津子はいつの間にかスタートを切っており、伸明は誰も見捨てないために残ったクラスメイト達をまとめて走り出す。
と、先行集団では足の引っ張り合いが。
拓哉が勝利を歩道橋の階段から突き落とし、重傷を負わせたのである。
〈拓哉が勝利を突き落とす [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
辛うじて勝利は生きているが、已む無く見捨てられていった。
伸明に惹かれる里緒菜
伸明たちはスタートの遅れを取り戻し、先行集団から遅れをとっていた里緒菜に追いつく。
伸明はそんな里緒菜も見捨てず励ましつつも、まずは集団と合流するために先を急いだ。
伸明は先行集団に合流した後、後れを取っている勝利と里緒菜のために逆走を始める。
孤独に耐えながら走っていた里緒菜は伸明の姿を見て心から安堵し、伸明に惹かれ始めている自分に気付いた。
〈伸明に惹かれる里緒菜 [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
勝利が海に転落、最初にビリとなるのは…?
さらに後ろからは怪我を負いながらも拓哉への復讐のために走り続ける勝利も合流。
〈怪我した勝利も合流 [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
3人で一緒に走り出すが、もうすぐ最初の8時間を過ぎる。
この中の誰かが罰を受けようとしていた。
海沿いの道で休憩を挟みながら進む3人だが、勝利が体力の限界を迎えて海に転落してしまう。
伸明は果敢に飛び込むが、勝利は意識を失ったまま海に沈んでいった。
〈勝利が海に沈んでしまった [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
無念のなか伸明は里緒菜と共に走り出すが、どちらかがビリであるのはほぼ確定。
ちょうど罰の時間になり、わざと靴紐を結んで里緒菜を先に生かせる伸明。
そして王様からビリに罰を与えるメールが届くのだった。
〈誰が罰を受けるのか [王様ゲーム 終極 4巻](c)双葉社/金沢伸明・栗山廉士〉
【4巻のまとめ】
指を折るゲームを犠牲者なしで乗り越えたが、次の命令は亀ヶ首遺跡を目指して走るマラソン。
8時間おきにビリが罰を受ける過酷な状況の中、伸明はクラスメイト達を励ましながら走る。
途中でいつの間にか伸明に好意を寄せる里緒菜や勝利に追いつき合流するが、勝利は拓哉のせいで負った大怪我が原因で力尽きてしまった。
勝利を見捨て走り出す伸明と里緒菜だが、最初の罰の時間を迎えようとしていた。
次巻へ続きます。
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