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ついに明かされたKEYの過去、ようやく等身大の幸せを手に入れた倫子に再び波乱が…『東京タラレバ娘』7巻【ネタバレ注意】

 

~前巻までのあらすじ~

33歳の誕生日を迎えた脚本家の倫子は昔、フッた男・早坂から再度告白があるかと期待するが見事にフラれてしまう。

そこで高校時代からの親友、香と小雪と行われる「女子会」という名のタラレバ話をしているとモデルのKEYが現れ、初対面なのに「タラレバ女」とののしられることに。

そして倫子は自身が書いた脚本への出演をKEYから拒否され、若い女の脚本家に枕営業されて仕事を取られてしまう。

そしてやけになり酔っぱらった倫子は、KEYから迫られ枕営業してしまう。

恋愛から離れすぎていて、次なる一歩が上手く踏み出せない倫子たち3人。

倫子はKEYとのことでどう接していいかわからないし、香は売れたバンドマンの元カレ・涼と衝撃的な再会を果たすが、涼に彼女がいるにもかかわらず身体の関係になってしまう。

そして小雪も自分の中でどストライクの男・丸井と運命的な出会いを果たすが、丸井は既婚者で不倫することになった。

倫子は仕事を取られた若い女の脚本家が入院したため、ピンチヒッターをする羽目になる。

一方、小雪も丸井が食中毒になり入院するが、丸井の妻はもうすぐ出産予定であることが判明。

香もまた、涼に都合の良い女扱いされ翻弄され、倫子もDVDを借りに行った先でイケメンと出会い交際するも、こだわりの強すぎる彼に我慢の限界を感じ、あえなく別れてしまった。

失恋でやる気をなくしていた倫子は、KEYに発破をかけられて仕事熱を取り戻すが、食事の席ではKEYにはっきりフラれて傷つき、香と小雪も巻き込んで占いに走るなど迷走。

その後、KEYが過去に妻と2人きりで結婚式を挙げたこと、教師をしていた社長の妹の教え子であると同時に結婚して夫婦でもあったことや、妻が33歳という若さで亡くなったことが明らかになった。

香は妊娠騒動を機に目を覚まして涼から離れるが、小雪は丸井との不倫から脱却できずにいるうちに、丸井の姉に一緒に寝ているところを見つかりようやく我に帰った。

一方の倫子はマミから早坂と別れたことを告げられ、ネットドラマの打ち上げの場で傷ついた早坂と急接近。

酔った勢いで2人キスをし、後日早坂はKEYから聞いたおすすめのBarで倫子とデートすることに。

だがそこにはなぜかKEYが待ち受けていたのだった。

 

7巻のあらすじを振り返ってみましょう。

KEYの嫉妬?

KEYはまるで、倫子と早坂のデートを邪魔するかのように3人で飲み続けた。

そして、KEYは単刀直入に「2人は付き合っているの?」と聞き、更に挑発するような言葉を浴びせ始める。

それに耐えられなくなった倫子はKEYに対して帰ってくれと頼む。

その頃、香と小雪は相席居酒屋でサラリーマンと飲んでいたが、例のごとく絡まれてしまい退散することに。

そこへ2人は倫子からのLINEに気が付くのであった。

KEYは倫子に自分のことが好きではなかったのかと言い放ち、倫子が嫌味で返すと、KEYの矛先は早坂へ。

「フラれたばかりで昔付き合おうとしていた女といい感じになるなんて、ちなみにこの人、オレとセックスしてますからね」と強烈な一言をKEYが放つと、

早坂は「傷ついた者同士だからこそできる恋愛もあるんです。僕たちのペースでやっていきますので」とカッコよく返す。

そして2人はKEYの元から去るのだった。

その瞬間、KEYは倫子に「それでいいの?」と小さな声でつぶやくのだった。

傷ついた者同士の出発

KEYと別れたあと、ラブホテルに向かった倫子と早坂。

2人はベッドで寝ころびながら、幼い頃の話を始める。

早坂と話している間にもKEYのことを考えてしまう倫子。

それを悟った早坂が「大丈夫、ゆっくり行きましょう、ゆっくりお互いのことを好きになればいいです」と優しい言葉をかけると、倫子は、「ゆっくりしている時間はないんです」と自ら早坂に迫っていくのだった。

「それでいいの?」というKEYの声をかき消すように。

等身大の恋愛

早坂とのデートで、2人は中華食堂に入りギョーザとビールをほおばっていた。

倫子は気を使いすぎない距離感での付き合いがどんなに幸せなことかを痛感する。

そして2次会は早坂の家へ。

倫子は早坂がどうしてマミに捨てられたのかを尋ねると、早坂はマミの元気さに惹かれたが、振り回されて終わったことを告白する。

そこへ早坂は一緒にいて安心できるような普通の幸せを求め、倫子に同棲を提案し、倫子はドキっとしてしまうのだった。

KEYの過去

KEYは花屋でアマリリスを買う。

そして妻のお墓参りに行くと、KEYのドキュメンタリー映画を撮りたい堂越監督が待っていた。

妻とのことはほとんど語りたがらないKEYは、「これを最後に仕事を辞めてもいいくらいだ」と切り出した。

堂越監督はKEYの目を見て、「死にながら生きてる、そういう目をしてる」と問うと、KEYは「人間いつ死んだっておかしくないじゃないですか」とつぶやく。

そして妻のことについて重い口を開き始めた。

KEYは慢性腎炎で小さなころから入退院を繰り返していた。

妻はKEYの主治医であり、当時KEYが初めて会ったときはKEYが10歳で妻は24歳だった。

妻が30歳を超えたころに進行性のがんが見つかり、その「先生」にはもう1つ「お嫁さん」という夢があった。

それを知ったKEYは大好きな「先生」の夢を叶えるため、自分が18歳を迎えたタイミングでプロポーズしたことが明かされる。

その日のインタビューは終わった。

幸せの象徴・大きな鍋

早坂と付き合うことにしたとマミに報告する倫子。

マミはすでにKEYから2人が付き合っていることを聞いていた。

KEYからはひどい言われようだったようで、それに倫子はカチンときた。

マミは倫子と早坂の恋を応援しつつ、KEYについては「芸能人に遊ばれちゃダメですよ!プロなんだから線引かなきゃ、ちゃんと」と諭す。

そして倫子は心機一転、早坂との暮らしに「幸せの象徴」である大きな鍋を買う。

部屋を2人で借りて、香と小雪も交えて同棲の準備をし始めた。

香と小雪からの全力の応援

倫子たちは引っ越しの片づけが終わり、3人で大衆酒場へと向かう。

香と小雪も早坂について「デキた旦那だわ~」と声を揃える一方、「倫子は本当にこれでいいの?」心配していた。

倫子は早坂となら年相応の恋愛ができる気がすると答えると、香と小雪はタラレバ女からの卒業に向け、2人のことを全力で応援することに決めるのだった。

KEYの失踪

マミは倫子の事務所を自分の事務所にし、新たな城を構えた。

そこへKEYの事務所の社長から電話が入った。

内容は、KEYのドキュメンタリー映画の手伝いをしてほしいという依頼だった。

今度の堂越監督からKEYへのインタビューの場所は、丸井、そしてKEYの妻がかつて入院していた中央病院。

KEYは1人でインタビューを受ける覚悟を決めていたが、インタビュー当日、KEYは現れることはなかった。

インタビュー当日、マミは社長からKEYが行方不明になっていることを聞かされ、制作中のドキュメンタリー映画の中身をDVDで見せてもらう。

それを見たマミはKEYの妻を見て愕然とする。

KEYの妻は倫子にそっくりだったのだ。

社長からKEYの捜索への協力を頼まれたマミはDVDを持って『吞んべえ』へと走り、香と小雪にDVDを見せる。

香たちは妻が倫子と顔と雰囲気が似ていることにびっくりし、KEYが行方不明であることも知らされる。

そしてマミは2人に「KEYは倫子のことが好きなんだと思う」と言い放つのだった。

その頃、倫子は早坂との引っ越し祝いの準備をしていた。

幸せを実感していて、もうしばらく「タラの白子」と「レバー」の幻覚を見ていない。

「バイバイ、タラレバ」とつぶやいていたところにチャイムが鳴り、そこには香たちの姿が。

そして小雪から、緊急の第4出動が宣言されるのだった。

【7巻のまとめ】

KEYに早坂とのデートを邪魔される倫子だったが、倫子と早坂は交際することとなり、年相応の恋愛に幸せを感じる。

一方のKEYはドキュメンタリー監督の堂越からのインタビューをすっぽかして失踪。

KEYの捜索を手伝うこととなったマミは、KEYが引きずっている亡き妻が倫子にそっくりであることを知り、香と小雪にも伝える。

まさかKEYは本気で倫子のことが好きなのではー。

倫子がようやく幸せを噛みしめはじめたところで、香と小雪、マミから本気の第4出動がかかったのだった。

次巻へ続きます。

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