S級に昇格してから壁にぶち当たり、思うように成績が伸びない麟太郎。
たまたま観戦に来ていた鍼・灸・指圧の国家資格を持つコンディショニングトレーナー・伊藤一路と出会い、フォーム改善のアドバイスを受けてから浮上のきっかけを掴む。
同期のライバルたちが集うルーキーチャンピオンレースに向け、心強いコーチを味方につけた。
ルーキーチャンピオンレースに同期のライバルたちがそろい踏み。
秋谷に師事して秘策を伝授されたママが伏兵となって優勝を勝ち取った。
麟太郎はフォームを改造し理想的な走り方を身に付けつつあるが、それらを支える筋肉が足りないことを痛感し、一緒に練習する寒川とゴンゾと共に一路の本格始動を受けながら練習に励んでいく。
競輪とは違う「競技」が数多く開催される「全プロ」のチームスプリントでは惜しくも優勝を逃したものの、会心の走りで最高グレードGⅠ開催の「寛仁親王牌」への出場権を獲得。
その後、追加あっせんによって秋谷も出場するいわきでのレースに参加することとなり、思わぬタイミングでの師弟対決実現に期待がかかる。
しかし麟太郎は予選で厳しいマークにあい、最後のラストスパートも奮わずに敗退。
間を潰された絶妙な牽制をはじめS級のレベルの高さを思い知り、秋谷もいる最高峰の舞台で勝利を掴むためのヒントを学ぶのであった。
そしてトップ選手たちが集う寛仁親王牌が開幕。
初日の予選では寒川が大金星での1着を勝ち取り、観客たちも麟太郎に熱視線を向けるなか、集中力を研ぎ澄ました麟太郎は麟太郎は予選で七海との激しいバトルを制し、力及ばず3着以内には入れなかったものの、4着で翌日の二次予選へ進出を決めた。
八郎潟兄弟も勝ち、初日最後のレースではシーサーが厳しいマークに合いながらも6着に入るのだった。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。
糸のように細いたった1本の活路
脱落したはずのシーサーが6位に食い込めたのは、最終4コーナーで大外に膨らんでもスピードを殺さずに抜けられる、糸のように細いたった1本のルートに乗ることができたから。
「Odds VS!」9巻©双葉社/石渡治
偶然とはいえ、ルートを少しも外すことなく走り切ったシーサーが爪痕を残す結果となった。
そのルートの存在を知った麟太郎は早速、二次予選に向けてそのルートを確かめながら自分のものにしていく。
目標はレースで賞金100万円を稼ぎ、いつも献身的に支えてくれるミホにダイヤを買ってあげること。
「Odds VS!」9巻©双葉社/石渡治
二次予選突破に向け気合が入るのであった。
二次予選をも突破した麟太郎
麟太郎の二次予選ではトップ選手の1人・小鳩とぶつかることに。
準決勝進出には2着以内でのゴールが必要な正念場。
麟太郎は練習で何度も見せていた最終4コーナーでの糸のルートをブラフに、ライバルたちの予想を裏切るタイミングでカマシ先行に出る。
「Odds VS!」9巻©双葉社/石渡治
小鳩のラインが猛追して追いつくなは、最後の直線勝負では麟太郎と小鳩の一騎打ちに。
力及ばず小鳩に1着をさらわれたものの、麟太郎はルーキーにしてGⅠの大舞台で2着での準決勝進出を勝ち取ったのだった。
二次予選が終了
一方の寒川はラインの編成上、いつもと違って先行を担うこととなり、自分の強みを発揮できず、ラインのために走るしかなかった。
圧倒的な力不足を痛感し、レース後に悔し涙を流す寒川。
また二次予選の最終レースでは八郎潟兄弟と、同じく兄弟でラインを組む難敵・村雨兄弟が激突。
「Odds VS!」9巻©双葉社/石渡治
のりピーが兄を勝たせるために捨て身で先行を担う覚悟を固め、村雨兄に食らいついていく。
のりピーを発射台にしてスピードに乗るハチだが、その番手が村雨弟の牽制によって位置を入れ替わられ、最後の直線勝負では捲られてしまった。
2着に終わったハチは準決勝進出を決めたものの、杏里からのご褒美はお預けに。
「Odds VS!」9巻©双葉社/石渡治
それでもハチは杏里との結婚を目標に、次のレースに気合を入れ直すのであった。
準決勝ではさらに厳しい戦いが待ち受ける
シーサーは二次予選を勝ち上がり、さらに準決勝では小鳩をも撃破して決勝進出を決めた。
一方の麟太郎は準決勝でハチと激突することとなる。
勝つことはできないかもしれないが、自分のラインのために120%の力で走ることを決意する麟太郎。
ハチを相手に同じラインを組む2人の大御所を決勝へ進めさせることが目標のなか、どんな走りを見せるのか―。
「Odds VS!」9巻©双葉社/石渡治
【9巻のまとめ】
脱落したはずのシーサーが食らいつくことができたのは、偶然にもたった1本の細い活路となるルートに乗ることができたからだった。
そのルートを知り、練習で自分のモノにした麟太郎は、冷静かつ大胆なレース運びで二次予選でも2位と奮闘し、準決勝進出を決める。
しかし猛者の集まる準決勝では大御所2人と同じラインを組むこととなったうえ、トップ選手のハチを相手に同じラインの2人をいかに勝たせるかが求められる。
勝ち目の薄いレースで麟太郎はどんな走りを見せるのか―。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
\こちらも併せてチェック!/
全巻まとめに戻る
-
参考S級のカベを乗り越え、ライバルや先輩たちと高め合いながら競輪界最高峰の舞台へ!『Odds VS!』全31巻【ネタバレ注意】
続きを見る