平凡な毎日が突然終わりを告げた。
明石靖人は親友の青山との喧嘩が原因で学校をサボるが、このときに突如として全国の高校で生死を賭けた理不尽な選別ゲームが始まる。
出席した生徒たちは「神の子」として神小路かみまろが選別する一方、明石をはじめこの日学校に行かなかった不良たちはセイン・カミという少年が選別。
途中でセインの姉アシッド・マナが進行を強奪するなか、明石は親友の青山や惹かれ合っていた持田 涙・夏川めぐ(ナツメグ)との別れを乗り越え、最後のゲームまで生き残った。
過酷な試練を勝ち抜いたのはリリィ、オスメス、丑三 清志郎、天谷 武、高畑 瞬、ハンナ、柴村 影丸、秋元いちか、天馬 遊、イパネマ、アルフ・E(太陽の国門番)、メルト・カルカヴァン、明石の13人。
かみまろもプレイヤーに加わり、最後のゲーム「神罰ババ抜き」が始まる。
「引かれたら死」や「引かれたらその相手にキス」など、様々なルールを記したカードが組み込まれたババ抜き。
それぞれの思惑が交差するなかゲームは進み、柴村、イパネマ、天馬、メルト、オスメス、アルフが死亡。
瞬がかみまろを殺すチャンスを虎視眈々と狙う一方、天谷が最初にゲームをクリアし、新たな神第1号となるのだった。
20巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
神となった天谷
ゲームをクリアし、神だけが来られる場所へたどり着いた天谷。
〈神だけが入れる場所 [神さまの言うとおり弐 20巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
地上の世界では明石の父やタクミ、奥平ら生存者が協力しながら地獄に必死に対抗していた。
天谷1人が神になれば欲望に任せた破壊が待っている。
天谷を止めるため、明石は自分も神になることを目指していく。
犠牲が続き、瞬もかみまろを道連れに
次の巡、「2:持ってる間声出したら死」のカードを持つハンナは不運にも「A:引いたら夢を語れ」を引いてしまい、矛盾した状況を乗り越えられずに死んだ。
プレイヤーがどんどん減っていく。
いちかもまた瞬と一緒に生きるのが夢だったが、何が何でもかみまろを殺すことに執心する瞬の生きざまを見て瞬に協力するため、瞬に自ら「4:引かれたら死」を差し出して死んだ。
〈自ら命を投げ出したいちか [神さまの言うとおり弐 20巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
いちかの手札再分配で瞬の手札も「4:引かれたら死」が2枚、「9」「9:持ってる間しゃくれてないと死」の4枚となり、クリアできる状況になる。
しかし瞬は「9」のペアだけ捨て去り、「4:引かれたら死」2枚だけを残した。
これで次のかみまろは必ず「4:引かれたら死」を引くことになり、かみまろの持つ「J:持ってる間前の席の人と神罰シンクロ」の効果で道連れにできる。
〈瞬がかみまろを道連れに [神さまの言うとおり弐 20巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
瞬は自らの生き様を貫き、かみまろと共に死ぬのだった。
明石がクリア、残るは2人
残るプレイヤーは明石、丑三、リリィの3人だけ。
3人とも天谷を止めるために神の座を目指すが、最後にJOKERを持つ1人だけはクリアすることができない。
3人はJOKERの「持ってる間死の神罰を受けない」という効果を利用して他の神罰のカードを順調に処理していき、最後はフェアで純粋なババ抜きで勝負をつけることに。
が、これまでの過去に犯してきた罪を償うためにリリィが自ら犠牲となり、明石をまずクリアさせた。
〈クリア第2号は明石 [神さまの言うとおり弐 20巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
残るは丑三とリリィ。
生き残るのは―。
【20巻のまとめ】
天谷が先に神となり世界の破壊を望む一方で、ゲームではハンナといちかが死亡。
瞬もまた自分がクリアする権利を捨ててでもかみまろを殺すことを優先し、道連れにして死んだ。
明石、丑三、リリィの3人が残るなか、まず明石がクリア第2号に。
丑三とリリィ、果たして生き残るのは―。
次巻へ続きます。
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参考神の不条理な試練に抗い、新たな神となれ『神さまの言うとおり弐』全21巻【ネタバレ注意】
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