『Odds GP!』が新章に突入!!高校時代、ロードレースに燃えていた辻堂麟太郎は、父親が起こした不慮の事故で多額の治療費が必要になり、競輪の道を選んだ。いつしか競輪の魅力に取りつかれ、少しでも、誰よりも早くトップ選手になるべく、A級戦での三場所連続優勝を決め晴れてS級選手の仲間入りへ。しかし、S級の壁は想像以上に高く…!?より強くなるために、己を磨き天辺のその先へいくため、新たなリンタの競輪ストーリーが始まる!!
(U-NEXT作品紹介より引用)
こちらも併せてどうぞ。
登場人物紹介
辻堂麟太郎(つじどう りんたろう)
本作の主人公。通称・リンタ。
高校時代はロードレース競技の選手として活躍するが、藤沢悠には勝てなかったため万年2位であった。
高校時代最後のレース観戦を断ったために、事故で家族を失ったという自責の念から、父親の医療費と家族が暮らしたマンションを守るため、自転車で稼ぐことができる競輪選手の道を選ぶ。
脚質は先行であり、優れた動体視力を生かしてロードレーサー時代から峠の下りを得意としていた。
また「地脚のバケモノ」と評されるほどの持久力と回復力が武器。
藤沢 悠(ふじさわ はるか)
麟太郎の宿命のライバルで、下りを得意とする麟太郎とは逆に登りを得意としている。
卓越した実力と勝負勘を持ち、高校時代はことごとく麟太郎に先着していた。
高校卒業後ヨーロッパに渡り、ベルギーでロードレース選手として活躍。
寒川進矢(さむかわ しんや)
麟太郎の高校時代からの知人で、自転車部では同期であった。
競輪選手を目指すという麟太郎を立川競輪場や京王閣競輪場に連れて行き、トラック競技のイロハを教える。
師匠は伯父の寒川恩次で、競輪学校では烏帽子岩、八郎潟実とともに95期のトップ3と目されていた。
師匠と同じく番手であり、特にレースの流れを読む戦術眼に優れる。
烏帽子岩権造(えぼしいわ ごんぞう)
通称・ゴンゾ。六郷の弟子で、高校時代にはインターハイのトラック競技1000メートルで優勝している。
2メートルと規格外の体格ゆえ、自転車サイズの規定がある他の競技では壁にぶつかると判断し、競輪選手を目指した。
穏やかで控えめな性格をしている。脚質は先行。
八郎潟実(はちろうがた みのり)
通称・のりピー。八郎潟恵の弟かつ弟子であり、寒川進矢と同じく競輪学校95期生。
兄の恵と違いやさしい顔と性格をしている。
かつて恵に弟子入りを志願しようと秋田まで来て行き倒れかけた辻堂を救出した。
<競輪学校同期生>
黒岩 悟(くろいわ さとる)
通称・イワさん。主な戦法は番手だが、ラインの事情次第では先行を務めることもある。
かつて高校選手権の4000メートルタイムトライアルで優勝した実力者。
麟太郎とは同期となったが、麟太郎からは兄貴分として慕われている一方、黒岩自身は秋谷に弟子入りを直訴した際に麟太郎の口添えによって弟子入りを許可された一件で深い恩義を感じている。
美里 晶(みさと あきら)
通称・和尚。宮城県出身で実家は寺。東北大学を中退して競輪学校に入った変わり種。MTB、トライアスロンなどをしていたが、オーストラリア留学中にトラック競技に転向。
スピード、スタミナともに超一流の能力を持ち、麟太郎の目標の一人。後に麟太郎、シーサーとともに「伝説の96期生」と呼ばれる。
心斎橋 健太(しんさいばし けんた)
大阪府出身。通称・バリコ。競輪学校では麟太郎と同室。
寒川進矢の弟分で、高校選手権のスプリント競技で優勝した経歴を持つ。
非常に母親思い。麟太郎とは入学の日から友情を培い、卒業のころには特別な絆で結ばれた親友同士となった。
小牧 裕(こまき ゆう)
愛知県出身。通称・ママ。競輪学校では麟太郎と同室。
インターハイのハードルで上位入賞していたが、低身長のため競輪選手の道を選ぶ。
自転車経験がないため、入校当初は出遅れていたが、後に才能を開花させる。
名護 猛(なご たけし)
通称・シーサー。沖縄県出身で外国人とのハーフ。圧倒的な実力を持つ怪物。後に麟太郎、和尚とともに「伝説の96期生」と呼ばれる。
広瀬倫央(ひろせ りお)
通称・リオさん。兵庫県出身で麟太郎もその名を知っていた元プロのロードレーサー。
最初の記録会では破れないと言われた麟太郎が出した3000メートルの記録を破る。
野多目功樹(のだめ こうき)
元サラリーマン。会社が潰れたことがきっかけで競輪を志す。真面目な無類の努力家で妻の出産時にも競輪学校の訓練を続けた。
<先輩の競輪選手たち>
秋谷 淳(あきや じゅん)
主人公の師匠。かつて伝説的な戦績を誇った選手、鷹取誠吾の唯一の弟子である。
八郎潟恵、六郷誠、大津七海とともに、競輪学校時代に先行四天王と呼ばれた。
辻堂以前に持った弟子が不運な事故で死亡したことがトラウマとなっている。
脚質は追込で、南関東の大ベテラン選手、尻手から伝授された相手を転倒やケガに追い込む「死に神」と呼ばれる反則寸前の危険な技術を多用する。
八郎潟 恵(はちろうがた めぐみ)
秋谷の同期の競輪選手で、麟太郎の非公式の師匠(八郎潟自身は2番弟子と認めている)。
六郷誠、大津七海で同期先行四天王であるが、七海とは仲が悪い。
脚質は先行。麟太郎は八郎潟に憧れて先行選手を目指している。弟の実は寒川進矢の高校時代のライバルの一人。
秋谷淳の姉の杏里に惚れていて5回プロポーズをしたが、いずれも敗退したらしい。
六郷 誠(ろくごう まこと)
秋谷淳や八郎潟恵の競輪学校での同期。過去に大落車をして手術をした結果、左右の脚の長さが違うという。
先行四天王の中では唯一の妻子持ちである。
大津 七海(おおつ ななみ)
秋谷淳の競輪学校での同期であり先行四天王の一人。通称「ナナ」。
先行四天王である秋谷、六郷とは仲が良いが、八郎潟恵とは仲が悪い。
姪である大津ミホを溺愛しており、ミホと交際している麟太郎をあまり良く思っていない。
寒川 恩次(さむかわ おんじ)
関東地区所属のベテランA級選手。脚質は追込。寒川進矢の伯父で師匠でもある。
怖い顔であるが涙もろく愛妻家であり、面倒見がいいため、他地区の選手からの信頼も厚い。麟太郎の心の師匠でもある。
尻手 徳太郎(しって とくたろう)
六郷の師匠であり、52歳にしてS級2班に所属するS級最年長の選手。「南関の虎」の異名を持つ。
七味 辛(ななみ しん)
いわき平競輪場所属のA級のベテラン選手。かつてS級2班まで昇格したこともある実力者。
麟太郎と同じく自転車通勤をするといった奇矯な言動で周囲を撹乱する一方、その名の通り辛口の冷徹な戦術眼も持ち合わせる。
小鳩 敬一(こばと けいいち)
作中、最強の先行力を持つ日本人競輪選手。日本競輪界トップのS級S班所属。
ファンには「ポッポ社長」と呼ばれている。
シャーク三ツ沢(シャークみつざわ)
川崎競輪場所属のA級選手。本名・三ツ沢允太。
六郷の練習仲間で、辻堂が競輪学校を受験する以前に知り合い、競輪学校卒業後には何かと世話をしてくれるようになる。
秋谷淳の姉の杏里に惚れていて、麟太郎に何かと無茶な注文をしている。
鈴本 勇一(すずもと ゆういち)
通称ポッチャリ番長。S級2班所属。在校成績も卒業レースも1位であった。同じ京王閣94期の打田健希(A級1班)、屋那晴朝(S級2班)と合わせ三鴨と呼ばれている。
三鴨の3人は地区プロの東京代表であったが、のちに寒川、麟太郎と3人で「チーム肉汁」を結成する。
神海 雄二郎(しんかい ゆうじろう)
生涯獲得賞金の記録を塗り替え、いまだに頂点に君臨するレジェンド。競輪学校で3000mタイムトライアルの記録を長年保持していたが、麟太郎に破られる(その直後、広瀬にも抜かれる)。
武中 豊(たけなか ゆたか)
S級S班所属。
秋谷杏里(あきや あんり)
秋谷の姉。淳とは二卵性双生児。麟太郎がロードレース選手からトラックレース選手に脱皮するきっかけを作る。
凛とした雰囲気を漂わせる才媛だが、淳に言わせると料理の際に塩と砂糖を入れ間違えるなどそそっかしい面があるとのことである。バストはEカップ。
村田英吉(むらた えいきち)
競輪学校の教官の一人で、麟太郎の副担任。常にカーボン繊維で強化された竹刀を持ち歩いており、生徒たちから恐れられている。
教育の一環として体罰にも躊躇がない非道さがあるが、生徒の将来を何よりも案ずる心優しい教官である。自身もかつては競輪選手だった。
大津美帆(おおつ みほ)
大津七海のいとこで、小田原競輪場の隣にある女子高校に通っていた。元々は烏帽子岩のファンだったが麟太郎に衣替えし、プロ入り後は恋人関係に。
家事などあらゆる面で麟太郎を支える。
シゲさん
初老の競輪ファン。辻堂がデビュー戦で披露した剛脚を目の当たりにしたことがきっかけで、辻堂のレースの生観戦に通うようになる。辻堂本人や美帆達とも面識がある。