後輩の高橋に騙されて裏社会を知り、浅村と出会った野々宮。
野々宮は未成年の援デリ少女、結衣と惹かれあい同棲を開始して人生が活気づいていく。
しかし高橋は援デリでの火遊びがたたり、結衣やヤクザにハメられて罰金を背負ってしまう。
高橋は怒りの矛先を自分をハメた結衣に向けながら、会社の経理部の山崎陽子をたぶらかして会社の金を盗み出した。
一方、結衣と幸せな生活をスタートした野々宮だったが、援デリグループのリーダーである結衣へ無茶な要求が入り、ついに親友の亜海がサイコ客によって重傷を負ってしまう。
足を洗うには300万を村田へ払わなければならず、赤ちゃんも諦めるしかない。
そんな結衣を守る決心を固めた野々宮だったが、会社からの現金窃盗の容疑者として疑われるなど高橋と村田に嫌がらせを受け、追い込まれたところで浅村と再会を果たす。
そして結衣が高橋に拉致されたことで野々宮の怒りが爆発。
野々宮は結衣を助けに向かい、浅村の助けもあって、村田との一件は無事解決。
野々宮は結衣を守り通し、一度は奪われた金も取り戻した。
しかし浅村達の前には次なる敵、「BLACK FACE」が立ちはだかり、緊張感が高まっていく。
さらに結衣がいなくなり、心に空いた穴を埋めるかのように浅村と共に裏社会にドップリと浸かっていく野々宮。
一方、いいようにシマを荒らされBFへの対応に追われるヤクザの香田組。
構成員の鯖田はBFのリーダーが過去に面識のある加藤だと気づき、加藤もまた過去の遺恨から鯖田へのマークを厳しくするのだった。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
一刻も早く鯖田の恐怖から解放されたい加藤は、BFのメンバーに指示を出し、鯖田を襲わせる。
〈BFが鯖田を襲う [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
しかし鯖田の暴力には敵わず、次々とメンバーが返り討ちに。
BFの計画に狂いが生じ始めたことを受け、加藤はとにかく金を集める計画を実行に移す。
それは購入履歴のある顧客のところを直接訪問し、社会的地位の失墜を盾にしながら金を巻き上げる計画だった。
BFはどんどん大きくなり、金も人も集まってくる。
BFの危険ドラッグを購入し尻尾を掴んだ野々宮もまた、自らをBFに売り込み、内部に潜入していく。
〈BFに潜入する野々宮 [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
しかし鯖田は相変わらず仕留められないままだった。
組織からも疎まれる鯖田
鯖田が暴れまわって手が付けられないのは、白泉会の中でも次第に問題視されていく。
白泉会会長の舟木は香田に、「鯖田をどうにかするか、さもないと組を解散する」と突きつけられる。
〈鯖田を破門に…？ [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
一方、BFに狙われ続ける鯖田のもとには浅村が援護に来た。
浅村は鯖田を助け、BFを潰すために共闘することを持ちかける。
〈浅村が共闘をもちかける [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
BFと鯖田の衝突を煽る浅村
野々宮が潜入したBF。
加藤は鯖田に加え、浅村も殺すリストに入れ、情報を集めだす。
浅村の情報はまだ売らないものの、鯖田の写真に安紫が一緒に写っていることに気づいた野々宮は、加藤からの指示で鯖田の居場所を探ることとなった。
〈鯖田の居場所を探る野々宮 [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
野々宮は鯖田と組んだ浅村から鯖田の情報をもらい、BFに流し始める。
BFに狙われ続けて気が休まらない鯖田と、鯖田をどうにかしたい香田。
香田は鯖田を破門にするか、殺せばいいと舟木会長から言われるが、そんなことはできない。
鯖田もまた、「俺の邪魔する奴はブッ殺しますから」と言うことを聞きそうにない。
〈止まりそうにない鯖田 [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
困った香田は浅村に助けを求める。
浅村は鯖田にそのことを伝え、鯖田は自分がオヤジから見放されたことを知る。
最終的に香田は自らの手で鯖田を殺そうとするが、自分が鯖田を見初めて引き入れた過去を想い、その手を止めた。
加藤に共感し始める野々宮
BFの信頼を得始めた野々宮は、幹部のBBQでついに加藤に浅村との関係を尋ねる。
浅村と繋がっているとわかった瞬間、加藤は野々宮に殴りかかるが、同じ浅村に人生を狂わされた者同士、いつの間にか仲良くなっていた。
〈加藤と野々宮が仲良くなる [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
加藤がマンションの屋上にテントを張って身を隠しているところにも案内され、加藤の信頼を得る野々宮。
加藤は望遠鏡で浅村のネカフェを見張れる位置にいた。
加藤にとって浅村は、一番殺したいのに、一番の憧れでもある。
〈浅村に人生を狂わされた者同士 [東京闇虫2 6巻](c)白泉社/本田優貴〉
そんな加藤の想いを聞き、野々宮は少し共感を覚えるのだった。
【6巻のまとめ】
鯖田を狙い続けるBFと、次々と返り討ちにする鯖田。
鯖田の暴れっぷりは次第に身内からも疎まれだし、そんな両者の衝突を煽るように浅村が動き出す。
そんななか、浅村の指示でBFに潜入した野々宮は、浅村へ憧れを抱いた者同士、加藤に共感を覚えていくのだった。
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