新型コロナウイルスが蔓延する日本で、突如としてほとんどの人類が消えていなくなってしまった。
世界に取り残されたのは主人公・浜田 誠とがり勉の安井 輝夫、柔道バカの田畑 靖、ギャルの松岡 綾香のそれほど仲良しでもない高校生4人だけ。
学校でのサバイバル生活が始まり、最初こそ非日常を楽しんでいたものの、靖は元の世界に戻ると信じてひとりで柔道の練習に精を出し、周りを見下しがちな輝夫は綾香と徐々に衝突していく。
ほどなくして地域への電力供給そのものがストップし大停電に陥り、電気を失った誠たちはこれからこの世界の現実を直視しなければならなくなった。
綾香と輝夫の衝突が決定的となり、内心では綾香を自分のものにしたいと思っていたものの、輝夫はハッキリと拒絶されてしまう。
他方、元の世界に戻ることを信じてやまなかった靖だが、自分にとって全てだった柔道の大会の当日を迎えても世界は元に戻らなかった。
靖はそのショックから精神的におかしくなり、他の皆がいるであろう世界へ行くために集団自決することを決め、ナイフで綾香を刺してしまう。
誠の説得で靖は一時は正気を取り戻すも、早まった輝夫が靖を撲殺。
自分が殺してしまった罪悪感に向き合うことができず、現実逃避し続ける輝夫。
唯一正気を保っていた誠は手探りながら綾香の傷に応急手当を施し、何とか3人で生きていくことを考えるが、精神的な限界は近づいていた。
そんな折、街のあちこちで火災が発生し、学校に火の手が迫ってきたことから生活拠点を捨てて避難することとなった誠たち。
だが途中で家屋の崩落に巻き込まれ、輝夫が命を落としてしまう。
綾香と2人きりになり、池袋の百貨店に生活拠点を確保することができたものの、綾香も傷が完治しておらず倒れてしまうのだった。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。
必死の治療の甲斐あって綾香は回復
綾香を背負って拠点に戻った誠。
綾香は家に帰りたいと言うが、誠は綾香を治すために書店で医学書を手に入れ、手探りながらも治療に当たる。
高熱が出ていることから破傷風が疑われ、傷口の消毒や薬の投与など、できることは全部取り組んだ。
そして誠のおかげで無事に綾香は回復するのだった。
2人の実家巡り、共に生きる覚悟を固める
綾香の望みどおり、実家へ向かうことにした誠と綾香。
綾香の母は優しい人だったが、経営していたスナックはコロナ禍の煽りで潰れてしまい、借金だけが残った。
家で母の日記を見つけた綾香は、別れた父への未練や娘のことを疎ましく思うような言葉が書かれており、綾香はショックを受けてしまう。
だが誠は、日記に書いていたのは秘密のままにしておきたかった想いで、口に出さなかったのは綾香のことを想っていたからだとフォロー。
2人は次に誠の実家へ。
そこで誠は元通りの生活を送る両親の姿を見る。
両親に綾香を紹介しつつ、食卓を囲んで団らんする誠。
だがそんな幸せな光景は全部夢だと、誠は理解していた。
昼寝から目が覚めリビングを確認するが、やはり誰もいない。
誠はこの世界で綾香と二人で生き抜いていく覚悟を固めるのだった。
エピローグ:たった1人の世界で
医学や栽培、料理など生きるために必要な知識を本で学ぶ誠。
綾香は学校から持ち出したスマホを取り出し、誠の母のPCに繋げて中身を確認する。
そこには4人で過ごした青春の楽しい思い出がたくさん詰まっていた。
あれから時が経ち、綾香とはしばらく2人でカップルのような幸せを築いていたが、綾香も若くして亡くなってしまう。
どんなことがあっても逃げずに生き抜く。
綾香の言葉を胸に、誠はたった1人でこの世界で生きるのであった。
【5巻(完)のまとめ】
誠の必死の治療が功を奏し、綾香は回復。
2人でこの世界を生き抜く覚悟を固めるが、その後しばらくして綾香もこの世を去ってしまった。
結局、世界の人々が消えた原因もわからず、世界には誠ただ1人。
それでも「どんなことがあっても逃げずに生き抜く」という綾香の言葉を胸に、誠はこの世界で生き続けるのであった。
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