旅行を経て千砂は立ち直り、滝川にされたことも乗り越えた。
だがポンタに好意を寄せる家出少女の“ななか”が現れ、千砂はななかにポンタが奪われるのではないかと不安を感じるようになる。
ななかのことを心配するポンタの望みを受け、千砂は不満を隠しながら自分の家にななかを泊めるが、ななかがポンタにキスするのを目撃してしまい、家から追い出した。
ななかが滝川の家に向かったことを知り、「千砂と同じように襲われるのでは」と心配するポンタ。
彼女である自分だけを見てほしいと涙ながらに訴える千砂をよそに、ポンタはななかを追って滝川の家へと急ぐのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
千砂のようにはさせない
ななかを追って滝川の家へと急ぐポンタ。
家の中へと入ると、ちょうど滝川が部屋から飛びしてきて、その後を全裸のななかが怒りながら追ってきていた。
どうやら滝川は勃たずに「未遂」で終わったが、ななかとしては初体験に失敗し傷ついてしまったようだ。
滝川はあくまでポンタに命を救われた借りを返すためにななかを引き受けようとしただけ。
そして千砂から「許す」という言葉をもらったために罪を償うこともできず、滝川は千砂への罪悪感を抱え続けている様子。
滝川は部屋から出ようとした際に、あるアルバムを見つけ、それをポンタに差し出してきた。
そのアルバムを見たポンタは、それを千砂にも見せてやろうとななかに呼びかけるが、傷心中のななかは部屋に閉じこもったまま。
ポンタは仕方なく、ななかを滝川に任せ、ななかの荷物を持って千砂の家へと帰るのだった。
惚れていたのは義理の父親
千砂の家へ帰ったポンタは、千砂と美砂子にななかが持っていたアルバムを見せる。
そのアルバムには千砂の幼い頃の写真がいくつも収められていた。
千砂はピンときていなかったようだったが、写真を撮ったのは千砂の父、つまり美砂子の元夫であり、その男がななかの父であることを意味していた。
美砂子は薄々気づいていたが、ななかは義理の父親に惚れて、いたたまれずにプチ家出してしまった、ということらしい。
千砂はまだポンタとのことについて頭が整理できていない一方、ポンタもまた、千砂の父親のことを知っても思ったように機嫌が直らず、気を落とすのだった。
過保護な父親現る
ポンタはななかを迎えに行くため、滝川たちと待ち合わせしている公園へ向かう。
滝川はポンタを待つ間、ななかと痴話げんかになり、仲直りのためにななかをたぶらかしてキスする雰囲気に。
しかしそのやりとりを聞いていた男が突如として背後からとびかかり、滝川をボコボコにした。
ななかが走って千砂たちに助けを求めに行く一方、先に公園に着いたポンタは滝川と男に割って入る。
滝川をボコボコにした男性は、ななかの義理の父親…千砂の父親だったのだ。
ポンタは滝川を連れてその場を去り、美砂子・千砂・ななかも入れ違いで公園に。
だが千砂は父親の顔を見た途端に何も言わずにその場を去ってしまい、父は美砂子に背中を押されて千砂の後を追いかける。
そして、千砂に追いついた父親は「彼氏とはうまく行ってるのか?」と聞く。
10年ぶりの再会からの思わぬ第一声に、千砂は唖然としてしまうのだった。
父親の過去
千砂の父親は職に長く就けず、ギャンブルが趣味で、千砂の保育園の先生にもあまりいい顔はされていなかった。
父は千砂のことを溺愛していて、千砂も父親のことが大好きだったが、美砂子からすれば良い父親ではなく、身体の相性だけで結婚生活を続けている状態だった。
ギャンブル癖のせいで喧嘩となり、反省した父親は就職をするが、半年ほどして浮気相手の借金の保証人になったとたんに相手に逃げられてしまう。
そして美砂子と父親は離婚することになり、父親は千砂に何も言わずに姿を消したのだった。
千砂とのわだかまりが解ける
父との再会により、信じている人に裏切られる痛みを思い返して泣く千砂。
父と2人で話すと、父は今でも美砂子も千砂も大切な存在と思っていることがわかり、千砂は父親と一緒に家へ帰るのだった。
ななかの本心を聞く
美砂子は元夫でななかの父である躍が滝川を殴ったことについて怒っていた。
一方、千砂はななかは2人きりになり、滝川に何をされたか、またなぜ初体験を急いでいたのかを尋ねる。
どやらななかは、躍と母親がエッチしているところを目撃してショックを受けてしまい、自分もエッチを経験してしまえば躍たちの行為も気にならなくなる、という結論に至ったようだ。
だが滝川と寸前まで行ってみて、好きでもない相手を好きだと錯覚してしまう、怖い行為だと認識した。
別れ際、ななかは美砂子に「彼氏と仲良くね」と残し去っていった。
その言葉で初めて美砂子に彼氏がいることを知り、千砂とポンタは呆然とするのだった。
ついに結ばれた2人
千砂はななかからポンタとの出来事を聞き、ポンタにそのことを問い詰めた。
ポンタとしては、千砂に聞かれてまずいことだったが、素直に認めて手は出してない、と伝えると、千砂は次の週末一日、私のわがままを聞いて欲しい、と提案する。
そして千砂はポンタと出会った「始まり」の海へ。
夕陽を見ながら、千砂が今日の宿を探さないと、とポンタに話す。
千砂は初めから、ポンタとお泊りして初エッチをするつもりでいたのだ。
宿は満室で、結局浜辺で過ごすことになった2人。
出会った時の頃のことを思い出しながら、互いがいかに想い合っているかということを再確認する。
お互いにキスをして、思い出の浜辺でついに結ばれる千砂とポンタだった。
初体験を終えたポンタは、自分は意外と勉強とエッチを両立できるタイプなのではないか?とたかを括っていた。
しかしいざ千砂と2人きりになりエッチを始めると夢中になってしまい、気がつくと夜を迎えていた。
こうしてポンタは、エッチのことしか考えられず勉強に身が入らなくなるのだった。
セックスした「責任」
千砂もエミたちとエッチの良さを話していると、生理が遅れていることに気がついた。
セックスした「責任」について悩む千砂だが、ラブホでいつものようにポンタと体を重ねようとすると、無事に生理がきた。
喜んでポンタに伝えると、当のポンタはあっけらかんとしており、温度差に不満を持った千砂は安全日が来るまでエッチをすることを禁止する。
万が一子供ができても中絶は嫌と考える千砂に対し、ポンタは千砂に中絶を迫るわけない、とほぼプロポーズをするが、千砂はまだ子供でいたいと本音を漏らすのだった。
美砂子と17歳の彼
美砂子の彼氏は、雀荘の客として出会った10歳年下の近藤くん。
美砂子は歳をサバを読み、28歳、娘は3歳ということにしてある。
デートを重ね、カラダの関係を持つこととなると、近藤は初体験とは言いながらもテクニックがすごく、美砂子は過去にないほどのオーガズムを味わった。
しかし、近藤は本当の年齢を偽っており、千砂と同じ17歳だった。
近藤は本気で美砂子のことが好きだったが、美砂子ははっきりと千砂と同じ年齢の彼に別れを切り出すのだった。
ポンタ、最低の言葉を吐く
夏休みが明け、勉強が伸び悩んで焦るポンタ。
さらにタロとジロにもセックスでは早く果ててそうとからかわれ、千砂にオーガズムを味わわせてあげられているか気になり始めた。
千砂に一緒に果ててみたいと伝えると、千砂はいつもポンタの口で果てていると告白される。
ポンタはタロとジロ、千砂の言葉に落ち込みながら学校の屋上に行くと、そこには滝川の姿が。
頭の良い滝川から追い込み頑張ってください、と囁かれたポンタはそこで何かが壊れてしまった。
いつものように千砂とラブホで抱き合い、「明日こそは絶対にイカす」と千砂に宣言する。
千砂はお互いに初心者なんだし…と言葉を交わした瞬間、ポンタは「滝川ん時はイッたんだろ?」と最低の言葉を吐いてしまうのだった。
美砂子倒れる
千砂の元に謝りにきたポンタだったが、気にしないで、とだけ残され、千砂は去っていった。
千砂とポンタは気まずいまま、連絡が取れずにいたが、千砂は本屋で偶然出会ったタロと桃子から、ポンタは本当は受験に合格するまで童貞でいられるように祈願していたことを知る。
自分が強引に誘ったから勉強で伸び悩むことになったのではとショックを受けて帰宅すると、美砂子が倒れていた。
美砂子は緊急入院となり、ルミとジロを通じてその知らせを受けたポンタは、居ても立っても居られず千砂のもとへと走るのだった。
【4巻のまとめ】
ななかの正体は千砂の父・ 躍の義理の娘であることが判明し、躍と10年ぶりに再会を果たした千砂。
ななかとのわだかまりも解け、千砂はポンタと仲直りのデートで海へ誘い、2人はそこでとうとう結ばれる。
それから2人はHを重ねるが、千砂は生理が遅れて不安を感じる一方、ポンタには焦る様子もなく、温度差にショックを受けた千砂は安全日までHしないことを宣言する。
セックスのことばかり考え勉強に身が入らないポンタは、タロとジロにからかわれたのを気にして千砂をイカせることに拘るあまり、思わず「滝川の時はイったんだろ」と最低な言葉を吐いてしまう。
気まずくなってしまった千砂とポンタだったが、千砂はタロと桃子から、本当はポンタは受験に合格するまでHしないつもりでいたことを知り、自分がポンタの足を引っ張っているのではないかと考えるように。
そんな矢先、美砂子が部屋で倒れて救急搬送されてしまい、ポンタは千砂とまだ仲直りしていないながらも家を飛び出して千砂の元へと向かうのだった。
次巻へ続きます。
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