山岳救助隊を目指す大学生の日高ミチロウは、友人の殺人未遂容疑で拘置所に収容中の弟・マコトを改心させるために奔走していたが、サイコパスであるマコトは反省の色を見せず、実刑判決が下ってしまう。
途方に暮れていた矢先、突如として赤い雨が降り出し、霧に包まれた拘置所は戦国時代にタイムスリップしていた。
ミチロウは幼き弁丸（後の真田幸村）と出会い行動を共にする一方、マコトは弁丸の兄である真田源三郎を斬って逃走。
源三郎を救うべく拘置所の医務室へと運び届けるミチロウだったが、そこで囚人たちの暴動が起き無秩序状態に。
さらに真田軍が攻め入り、拘置所は殺戮の戦場と化した。
そして囚人の1人は真田軍に対抗するために凶悪犯の監獄の扉を解放しに向かうのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
解放された凶悪犯たち
廣瀬が拘置所に収監されていた7人の確定死刑囚が解き放ち、真田軍に対抗することに。
ヤクザの若頭である赤岡勝美、国会議事堂を爆破しようとした元中学教諭の田宮友則、妹を殺された仇討ちで闇金業者2名を殺害した元格闘家の水沢ケイ、香港マフィアの幹部である李、航空機の単独ハイジャック犯である宗教団体職員の九能理、女性を狙った連続殺人犯の三ヶ橋夫一、そして残りの1人は既に逃走したという。
赤岡は性犯罪者への制裁として三ヶ橋だけは仲間として認めず独房に監禁し、残りの5名が状況を把握しながら参戦する。
頭脳明晰な九能はすぐさま作戦を練り、弁丸を人質に取ってその父昌幸のもとへ向かうことを狙う。
もともと国に殺される予定だった彼らにとって、拾った命とあれば戦国時代でも恐れることはないのであった。
凶悪犯vs真田軍
三好総兵衛伊三と対峙したミチロウは弁丸と源三郎のもとに案内することを告げ、医務室へ向かう。
しかしそこで脱獄したきた赤岡たちと対峙することに。
まだ生き残っていた刑務官に復讐として暴行を加える赤岡をミチロウが止め、弁丸のもとへ急ごうとする三好総兵衛伊三の前に水沢が立ちはだかった。
修羅場に慣れている赤岡は怪力でミチロウを投げ、さらに真田軍の武士から刀を奪って斬りかかる。
さらに水沢は素手ながらも格闘技の技術で総兵衛とのタイマンを制し、腕ひしぎ十字固めで総兵衛の右腕を折った。
赤岡や水沢たちが足止めしている間に九能たち別働隊が弁丸の拉致を狙って近づく。
そのとき真田軍も十勇士の1人である三好清海姫の指揮のもと、全軍突入へと踏み切るのだった。
弁丸が九能に捕らわれてしまう
姉である清海が合流し、総兵衛の闘志と弁丸への忠誠心に火がついた。
右腕を折られながらも執念で水沢に立ち向かい、脇差で水沢を切り伏せる。
これ以上の死者を望まないミチロウは水沢を医務室へ連れて行こうとし、ミチロウの覚悟と水沢の説得により赤岡も刀を収めた。
しかしその時には既に九能、李、田宮ら別働隊は医務室に到達し、弁丸を捕らえてしまうのだった。
冷酷無比な知能犯の九能
拘置所の保安警備に特化した施設警備隊のリーダーである菊地は、受刑者たちであっても保護するべきという考えから生き残った部下たちと共に事態の収拾に向け動き出す。
襲ってくる足軽たちに立ち向かいつつ、途中で出会った赤岡とも共闘。
そこで状況を把握し、九能が弁丸を攫って真田家を乗っ取ることを企んでいることを知ると、菊地は九能を止めることを決意する。
弁丸とベッドで寝たきりの源三郎を人質にする九能。
九能は単独でハイジャックを成功させ、4時間余りで内閣を総辞職にまで追い込んだ知能犯であり、冷酷無比。
そのうえ持ち前のカリスマ性で受刑者たちをまとめながら自らを守る盾とし、弁丸を連れて去ろうとするのだった。
ミチロウの正義が九能の謀略を阻止
上杉謙信のもとへ弁丸を人質として差し出すことを狙う九能。
弁丸が上杉家の質となれば真田家は武田と上杉に挟まれ滅ぼされることは必至。
九能は田宮に命じて医務室に横たわる源三郎の命に手をかけようとするが、そこは医師が田宮を制圧して源三郎を守った。
息を吹き返した真田軍はここぞとばかりに乱戦にもちこみ、総兵衛が渾身の太刀で九能の注意を引きつけた隙にミチロウが弁丸を救出。
ミチロウの正義が九能の謀略を阻止し、形勢逆転するのだった。
【2巻のまとめ】
ヤクザの若頭である赤岡勝美、国会議事堂を爆破しようとした元中学教諭の田宮友則、妹を殺された仇討ちで闇金業者2名を殺害した元格闘家の水沢ケイ、香港マフィアの幹部である李、航空機の単独ハイジャック犯である宗教団体職員の九能理らが独房から解放され、真田軍との戦いに参戦。
刑務官である菊地が争いの収拾に動き出す中、九能は弁丸と治療中の源三郎を人質にしながら真田家を乗っ取ることを画策。
駆け付けた真田十勇士の三好総兵衛伊三と三好清海姫が弁丸らを救うべく攻め入り激戦となるなか、ミチロウが人質になった弁丸を救出し、九能の謀略を阻止するのだった。
次巻へ続きます。
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